Category芸術と創作と生計 3/3
売れなくてもなぜ人は芸術家をめざすのか
芸術関係でプロになるのはとくに難しい。しかし志望者はあとをたたない。作家志望に画家志望、ミュージシャン志望、タレント志望、または評論家志望、学者志望。 多くの人が夢見るのだが、多くの人が断念せざるをえない芸術というもの。このマーケットは需要より、供給希望者のほうが多いらしい。需要がどれだけあるのか考えられずに、多くの人がむやみやたらに供給したがる。ニーズも注文もなしに、やたらと生産したがるものが...
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アマチュア創作者の飛躍とジレンマ
90年ころに文芸誌は読者より、新人賞の応募者のほうが多いといわれた。80年に梅棹忠夫はだれも読まない、書くことに価値があるという文学が増えてきているのだといった。俳句や和歌の雑誌を読むのは本人と選者だけだ。だれも読まなくても書くことに価値があり、人生のはりあいが増すと感じられたのである。自分のためにおこなう活動が増え、読者や評価は二の次なのである。 90年ころにはパンクミュージャンをめざす若者がたくさ...
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『貧乏するにも程がある』 長山 靖生
貧乏するにも程がある 芸術とお金の"不幸"な関係(2008/01/17)長山 靖生商品詳細を見る おしい。テーマはものすごく興味が魅かれた。芸術家や作家はどうやってメシを食ってきたかという話だ。しかしいちばん届いてほしいところに届いていないといった感じがした。 自分でもそれをうまくまとめられないのだが、芸術や創作に興味が魅かれた者はどうやったら自分の時間を確保したり生計を立てられるのかといったことなのか、あるい...
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人はお金のために創作するのではない。
YouTubeにリンクを貼っていた音楽が著作権違反でどんどん削除されている。私はYouTubeにリンクを貼ることによって、自分の好きな曲や聴いてほしい曲をみんなに知らせることができて、とても楽しい気持ちがしたものだ。かつてない経験であり、たぶんこれまでは自分の選択した曲をみんなに聴かせることができたのはTVやラジオの音楽番組担当者だけだっただろう。 ふつうは自分の好きな曲...
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知識が金で流通するということ
本を書くということは、社会になにかメッセージを発したいはずである。しかし金で買われないとそれは知られることはないし、金でしか流通しない。かれがメッセージしたいものは、このような方法でしか流通しえないものなんだろうか。(ネットの話はひとまずおいておくとして。) しかもメッセージがおおくの人に届いたことの意味より、売れたことの価値のほうが大きくなる。メッセージが...
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