『仏教的生き方入門』 長田 幸康


仏教的生き方入門 チベット人に学ぶ「がんばらずに暮らす知恵」 [ソフトバンク新書] 仏教的生き方入門 チベット人に学ぶ「がんばらずに暮らす知恵」 [ソフトバンク新書]
長田 幸康 (2007/05/17)
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 仏教は優れたセラピーである。おだやかで心を流す知恵を与えてくれる。しかしこの仏教国日本で仏教の知識はどんどん忘れ去られている。たぶんにそれは経済的支配者にとって都合の悪い知識だからだろう。

 私は仏教の知恵はなるほどだなと思う。前によく読んだのだが、さいきんは権謀術数の功利的な知識を得ようとしているので、ふっと仏教的おだやかさを思い出したくなったのでこの本を手にとった。

 仏教は心を寛くしてくれる。おだやかに、なだからに、悠然とさせてくれる。気楽にかまえて、むりをせず、いい意味であきらめて、泰然とさせてくれる。

 著者はチベットに惚れて入りびたりのようだ。チベット人のエピソートのうえに仏教の教えがはさまれているのだが、どこの国でも同じだろうが、憧れられる人はいるだろうし、最低の人もいる。チベット人がみんな仏様であるわけがない。

 こんかい心にひっかかってきた言葉を記すことにしよう。

悔やんでも過去は変わらない。悩んでも未来はわからない。

一つひとつのかなわぬ欲望が、苦しみに姿を変えて心の中に積み重なっていき、大きなストレスとなる。これを避けるには、まず「欲しい」と思わないことだ。

こだわるものが少ないほど、人の意識は自由になり、気楽に生きられるようになる

「私」と「それ以外」を分けて考えることが「私」への執着を生み、優劣や好き嫌いを判断することにつながり、すべての煩悩の原因となっていると考えられる。つまり、仏教では「分別がある」は悪い意味なのだ。

憎しみが大きければ大きいほど、自分が苦しむだけで、相手には何の影響も及ぼさないんだ。

多くのチベット人にとって、仕事はお金を得る手段にすぎない。



 ちなみに私の仏教知識は、日本の仏教より、それを経由したアメリカのトランスパーソナル心理学やニューエイジからおおく学んだ。輸入パッケージされた仏教のほうが手にとりやすかったのだ。

 私に必要だったのは心を捨てる方法だった。瞑想や禅の方法を得たかったのである。悲しみや不安を捨てる方法を知りたかったのである。私はそれを捨てる方法を知らなかった。いつまでも悲しみや不安がとりついて離れなかった時期があって、だから心を捨てる方法や心のしくみを知る必要があったのである。それを教えてくれたのがトランスパーソナル心理学であった。私に心の革命をおこした書は以下のものである。

 もしあなたが何らかの感情をとりたいと思うのなら、迷わずリチャード・カールソンの『楽天主義セラピー』をおすすめする。ケン・ウィルバーの『無境界』は感情や自我に同一化しない方法を教えてくれる。クルシュナムルティの『自我の終焉』は思考の愚かさを精巧に探究した本。ハリー・ベンジャミンの『グルジェフとクリシュナムルティ』は自我が頭の中のおしゃべり、幻想にすぎないことを教えてくれるだろう。これらの本に私は最大限のの賛辞をおくっても惜しまない。

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コメント

私の願い

私は支配したくない。 私は人の幸福を願いながら生きたい。

    貪欲が人類に憎悪をもたらし悲劇と流血をもたらした。

    思想だけがあって感情がなければ人間性は失われてしまう。

チャーリー チャップリン

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