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06 17
2007

日常

あまり年齢感覚のない私。


 小中学校のとき、共通一次などのニュースで見る大学生ってなんてオッサンなんだと思っていた。自分がなってみると、オッサンという感じはなかった。なんも変わらないやという感覚であった。自分が年をとってみても、中身はちっとも変わらないのである。

 20代は社会に出たり、人生を決めたりする大事な年代だと思っていたが、あっという間に過ぎてしまった感がする。がむしゃらであっちこっちの壁にぶつかって、もがいていた年代という感がする。

 30代はなんか二十代の付録のように思えて、二十代よりはるかに月日が早く感じられた。

 いまの私はもうすこしで40歳になろうとしているが、40歳であるという自覚はかなり希薄である。年はとったと思わない。でも社会に出てもう20年近くたっており、大学を出てずっと住んできたマンションと街に20年近くも住んできたのだと思うと、月日の速さに驚くしかない。郷里の街の思い出や愛着と比べると、足元にもおよばない。

 20代で結婚したり、子どもをもった同学年はもう中学生や高校生の子どもに成長していてもおかしくないのだ。そう思うと感慨はひとしおである。

 この年齢感覚の希薄さはおそらく比較対照の人が少ないことからくるのだろう。家庭をもっておれば、子どもの年齢で自分が年をとったことを感じとれるだろうし、ひとつの会社でながく勤めておれば、つぎつぎと入ってくる新人の年齢とのへただりに自分の年齢との差を自覚せずにはいられないだろう。

 年齢というのは比較で感じるものかもしれない。そういえば子どものころ家族と住んでいるとみんなが寝静まった夜は真夜中という感じがしたものである。ひとり暮らしをはじめると、夜が遅いという感覚が希薄になった。時間の区切りやめりはりが弱くなった。時間というものも年齢と同じように他人が自覚させるものなのだろう。

 そういう比較対照がない私は自分の年齢感覚がずいぶん弱いのである。おかげで何歳までに何々をしなければならないとか、家庭やマイホームをもたなければならないというプレッシャーが希薄であり、そういう波に乗りおくれた感慨をたまに抱くこともある。

 ようやく子どもがかわいいという感覚もわかりだしてきた。小さな女の子がむしょうにかわいいと思うときがある。家庭とか子どもに食指を動かさなかった私だが、女の子のかわいさにはたまに胸が震わされるときがある。でもまあ、そういう気持ちはなるべくながく継続させないようにしているが。

 中学や高校のころ、自分がオトナに見えるのか子どもに見えるのかとまどっていた。40近くになるとかれらはずいぶん成長段階の子どもっぽさが残っているように見える。20代、30代のころは自分は若く見えるのかオッサンに見えるのかわからなかったが、いまの年齢から20代を見ると、若く頼りないように見える。細く、きゃしゃに見える。

 女性の見え方として私は年上の女性が女として見えない、「男でも女でもない」オバチャンという人種にしか見えなかったのだが、たまに女としての部分が見えるようになってヤバイと思うようになった。それにしても「男でも女でもない人種」という感覚はすごいと思うが、性対象と見ない分断が感覚としておこなわれているのだろう。

 子どもをもった女性がコドモに見えて驚かされるのはしょっちゅうである。母親は子供のころ不動だにしない存在に見えたものだが、彼女らは子供が大きくなった状態のまま子育てをしていたのだと思うと、過去にあった母親に対するいらだちをあたたかく見守れる気がするのである。

 年齢というのはおおくは「役割」によって感じとるものなのだろう。「父親」や「母親」、「上司」や「おじちゃん」、「おばちゃん」、そういったものが自分に年齢を感じさせる。年上の役割はいやがおうでも自分の年齢の高さを感じさせるものである。

 私の場合はほとんどそんな役割をもたなかったし、演じてもこなかった。だからそんな役割をおこうことが苦手であるし、年上であることの年齢感覚も希薄である。自分が何歳であり、どのような年齢役割をおこなわなければならないのかという感覚がずいぶん育っていない。役割や年齢感覚が抜け落ちた私は幸せなのか、不遇なのか。

40歳といえば、あと20年は働かなければならない年齢である。職業人生としてはあと半分、人生としてはあと3、40年ほどと考えてよいだろう。流されて生きてきて、時間をたいせつに生きてきたとはいえない私であるが、人生の残りが有限であるという感覚とともにこれからの人生を生きてゆくべきだと思う。以上。

 
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