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03 05
2006

書評 心理学

『上手な怒り方』 佐藤 綾子

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PHP研究所 2005-04-07

by G-Tools

 怒りは怖れや自尊心をないがしろにされたことからおこる。怒っている人は怖れているのだ、哀しんでいるのだ、と理解できたとき、こちらが怒りで反応すれば、相手はますます防御の怒りを発動させるのはわかるだろう。かれは自分を守っているのである。怒りや感情を捨てることができれば、相手の反応は驚くほど変わる。

 さいきん職場で怒っていて気づいたのは、怒りは言葉ではっきり表示しないと、だれに向かって、なにに対して怒っているのかわからない人がたくさんおり、自分に向けて怒られているのではないかと思う人がいるということだ。怒りはためこまず、相手の怖れや自尊心を守りながら、ちゃんと伝えてゆく必要を感じたいしだいだ。でも私はそれができないからこそこの本を読んだのだけれど。

 怒りのような感情の用い方や捉え方というのは、人によって動作や習慣が異なるように、塀や檻の中のようにひとりひとり違っている。だからこのような本の事例によって怒りの表われ方が人によってかなり違うことを知ることも大事である。

 いまの世の中は友だちや仲間から外れることを極端に怖れる社会だから、怒りたいのに怒れない人も多々いるものだと思う。外側に向かわない怒りは自分に向かい、うつやひきこもりになってしまうのかもしれない、怖れる必要はないのだけれど。

 私としては、怒りをおこさせる考え方を見なおす方法がおすすめである。怒りというのは怖れや自尊心の侵害からおこるのであって、その考え方をほかの考え方に改めてみるのがいいと思う。論理療法や認知療法の考え方である。さらには自尊心など絵空事なのだからそんなもの捨ててしまえといったのはシャカやキリストなどの宗教家である。禅のような思考を捨てる方法はだいぶ役に立つ。

 この本の巻末の怒りのコントロール方も参考になる。私の課題は対立をつくるまえに、どうやって不満や改善の要求を小出しにつたえるかということだ。私は無視で不満をつたえようとするから対立を生み出してしまうのだ。

 ▼怒り・感情を捨てる方法。
愛と怖れ―愛は怖れをサバ折りにする。リチャード・カールソンの楽天主義セラピー
禅

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