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08 24
2004

歴史・地理

『難波京の風景』 小笠原 好彦


nanawa1.jpg難波京の風景―人物と史跡でたどる大阪のルーツ
小笠原 好彦


by G-Tools

 難波京についての本だが、古代の大坂の様子がよくわかる興味のつきない本である。

 大昔の大坂は内陸まで海がはいりこんでいて、小高い上町台地がわずかに陸にあがっているくらいだった。難波京が築かれたのは淀川と大和川が合流した難波津の近くの交通の要衝だった。大坂は古代から港町として発展し、平城京や平安京はその奥地にきずかれたのである。

 古代の大坂の海岸線や河川、湖などは現在の大阪からは想像できないかたちをしていて、存在しなくなった時間というものに茫然とさせられる。歴史というのはそこにあったのだが、いまはもう存在しないものに対する不安や好奇心を味わうことだと思う。存在しなくなった時間というものをつかまえようとする試みである。かつては存在して今はもう存在しないものに人はなにを見出そうとしているのだろうか。


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