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06 29
2006

CD評

『Single Collection』 柴田淳


Single Collection
柴田淳
B000AHJ8Q0

 YouTubeでたまたまみつけた『片想い』のビデオ・クリップ。リビングルームでくつろいだり、歌ったりする姿が静謐に映されるだけの映像だけど、そのシンプルさがかえって目をひいた。片想いというせつない曲と熱いまなざしに、つい何度もビデオ・クリップを見かえしてしまった。美人です。思わずシングルをあつめたこのアルバムを買ってしまいました。。

 曲調としてはほとんどスローなバラードばかりで、鎮めるための唄、または癒されるために聴くような曲で占められている。まちがってもノリノリのロックを歌うアーティストではない。

 1976年生まれのことし30歳になる、2001年デビューの大人の女性である。だからティーンエイジャー向けの邦楽業界には、大人向けの曲を期待できる女性アーティストである。

 ヒーリング的な曲がほとんどなのだが、私はバラードが大好きだが、感動的な盛り上がりのあるバラードのほうが好きである。だから柴田淳は「抑制された情緒」ではないかと思える。いまいち感動や盛り上がりのドラマに欠けるのである。鎮めるにはいい曲なのだが、感動してカタルシスを得るといった曲ではない。そこが個人的には残念である。もちろん聞き込めば深い内容の曲が多いのだけど。

 柴田淳はじわじわとチャートを上ってゆくようなアーティストである。だけど大衆的な人気を得るアーティストにはなってほしくないと思うし、好きな人には好きなアーティストであるほうがいいと思う。マス・マーケットに受けるようなアーティストをめざしてほしくない。願わくばピアノの弾き語りをするような吟遊詩人みたいになってほしい。あと、やっぱり大そうな感動的なバラードが聴きたい。めざすところではないかもしれないけど。

 この人はなにを歌っているかというと、よくわからない。ラヴ・ソングばかりではないし、人生の応援歌というまでもないし、自分の後悔や日常の想いやありようを詩的につづっているということになるだろうか。気もちを鎮められる曲であるのはまちがいない。

 ▼YouTubeのプロモーション・ビデオ
 片想い
 「私から あなたを好きな気もち 奪わないで」…屈折した片想いである。

 
 柴田淳が失恋を歌うとこんな歌になるんですかね。

 ちいさなぼくへ
 「僕が君の未来だなんて 悲しくて 切なくて 閉じたアルバム」

 白い世界
 「歩き疲れ 生き疲れて それでも消えそうな夢を……」

 ため息
 ここではないどこかへということか。

 柴田淳オフィシャル・サイト
 http://www.shibatajun.com/


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Comment

柴田淳

うえしん様。坂井泉水と並んで、貴兄がお好きなタイプですよね! 僕もいいと思いますので、機会があれば彼女の作品聴いてみたいですね。

FREEHANDSさん、こんにちは。

これは二年前の記事でして、熱中して柴田淳を聞いていたのですが、正直いまは無音状態に慣れてきました(泣)。

若いときには音楽のない日々なんて考えられなかったのですが、年をとると音楽がなくても平気になるのは、仕事で忙しくなるから?、それとも情熱や感動が枯れ果ててゆくからなんでしょうかね?(泣)。。

柴田淳は明るくはありませんね。でも癒されますね。
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