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01 26
2005

書評 社会学

『自由という服従』 数土 直紀


4334032869自由という服従
数土 直紀
光文社 2005-01-14

by G-Tools

 タイトルにインパクトがあるのだが、つまらなかった。

 ゲーム理論だとかサッカー選手だとか、OLなんて題材は自由や権力という不穏なものにあいふさわしくないし、もっと抽象的で思索を積み重ねるような随想のようなかたちのほうがおもしろかったのではないかと思う。

 自由が服従に転嫁するさまを恐ろしく描かれていたらもうすこし魅力的な本になったのだと思うが。

 さいごの建築労働者が一人前と認められるまでの話だけはおもしろかった。新しい職場で仕事を教えてもらえない雰囲気のところってけっこうあると思うが、それは「見込みのある人間」を選抜するシステムなのだという。

 だれもが基本的な仕事をマスターするよう教育すると、のちに見込みのあるなしが判断できなくなる。だから新参者には仕事が教えられないという。私もこういう職場で仕事をきちんと教えたほうがメリットがあるのにと思っていたのだが、この本を読んではじめてその理由を知った。集団に受け入れられることは残酷な過程を含んでいるものである。


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