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05 23
2005

手塚治虫ノスタルジア

『きりひと讃歌』 手塚 治虫


4091920012きりひと讃歌 (1)
手塚 治虫
小学館 1994-11

by G-Tools

 これはどう評価していいかわからない。医学部の教授に生体実験のようにされ、モンモウ病という犬のような顔になる病気にかかり、見世物として売られたりするストーリーを描いている。

 『白い巨塔』に触発されて描いた作品だと思うのだが、医学部の権威主義や名声のようなものが告発すべきテーマには私には思えないのだが。医者が患者を生体実験のように見なすのはどちらかといえば当たり前っぽい気がするのだけれど。

 子どものときに読んだ私には四国の山奥の因習的な村や、ごちそうのかわりに女体がさしだされるなんて、みょうに印象に残ったなぁ。

 それにしても手塚は『バンパイヤ』や『火の鳥 太陽編』など人間が犬になる物語をよく描いたな。「文明」の差別としての「獣」側に身をおくことによって、文明の権力性や身勝手さを告発したのだろうか。差別され、虐待される獣としての人間の気もちを文明人も知れということか。文明の放漫さは大切なメッセージである。


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