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11 14
2018

労働論・フリーター・ニート論

読めない――『「労動」の哲学』 濱本真男



 「人を労働させる権力について」という副題が魅力だから手にとったが、難解すぎてなにいっているかわからないし、たかが労働論でこんなにわからない論理についてゆく気もなくす本だった。

 ネグリやハート、アレント、アガンベン、ブルーノ・グーリといった思想家を援用した思想書であって、一般的な労働論を期待する人には不向き。そういえば、アレントの労働論を読んだことがあるが、難解でわからなかったなあ。

 労働論はすこしは哲学的なレベルで読みたいところもあるが、むずかしすぎて読めないのも納得がいかない。

 第四章の過労死でようやく読みやすい文章に出会い、あとがきでこんなにわかりやすい文章があるのかと思うほどだった。

 この本の引用で一点気になった点があって、フーコーは瞑想を、想像すること、推論することだと捉えているのは、明らかな間違いだ。思考を捨てたり、傍観するのが瞑想であって、けっして思考に満たすことではない。キリスト教文化ではそう思い込んでしまうかもしれないが。

 著者はニート・フリーター後に大学院にもどった経歴のようで、一般の読者に届かない著書を書いたのは残念だ。83年生まれの著者である。


人間の条件 (ちくま学芸文庫)家事労働に賃金を―フェミニズムの新たな展望フーコー・コレクション〈5〉性・真理 (ちくま学芸文庫)“帝国”―グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性労働と自由についての回顧録


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うえしん

Author:うえしん
世の中を分析し、知る楽しみを追究しています。興味あるものは人文書全般。神秘思想、仏教、労働論、社会学、現代思想、経済学、心理学、歴史学。。 そのときの興味にしたがって考えています。

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