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07 11
2005

CD評

80年代のラジカセ物語


  CIMG0003114.jpg 私の愛蔵カセット・テープ

 ラジカセが修理からもどってきた。うれしいからラジカセについてひと言。

 80年代に音楽を聴いていた学生にとって音楽はカセット・テープだった。FMラジオからエア・チェック(録音)したり、レンタル・ショップからCDを借りてきてカセット・テープに録ったりしたものである。

 驚くことにいまのラジカセにはテープ・デッキがほとんどなくなりつつあり、MDが主流になっている。これまで録りためたカセット・テープはいったいどうしたらいいというのだろう。技術は進歩するのはいいけど、むかしのソフトで聴けなくなるのは音楽愛好家への冒涜である。

 FMラジオからエア・チェックするのはなかなか苦労したものである。『FMステーション』などの雑誌を買ってきて、お気に入りの曲がかかるラジオ番組をチェックして、DJの声が入らないようにスタンバイしたり、ほかの曲が重ならないようにと、いろいろ気を使ったものである。そんなに時間と手間をかけたカセット・テープが聴けなくなるなんて、たいへんな損失である。MTVからも録ったりしていたが、容量の多いテープは伸びたりして、すぐ聴きづらくなってしまった。

 レンタル・ショップからレンタルして録ったカセット・テープも多いのである。CDは二、三千円もするから高くてしょっちゅうは買えないのである。というか、ほとんどはダビングしてカセット・テープで音楽を聴いていた。当時のヒット・アルバムというのはたしかにいまでも聴きたくなるということは少ないけど、たまには懐かしさを味わいたいのである。そういうときにハードがなければ、もう聴くことができないではないか。

 コンポは16万もかけてもっていたことがあったが、故障してもなかなか買い換えるふんぎりがつかなくなるから、故障してもすぐに買い換えられる安いラジカセのほうがいいと思うようになった。音質や迫力は私はほとんどこだわらないのである。

 パソコンで音楽を聴くという発想は私にはなかった。スピーカーが小さすぎて、音楽を聴く迫力がまったくないのである。ラジカセがつぶれたときにだけパソコンで聴いていただけだった。TVはパソコンで見るようになったが、音楽もパソコンで聴くような時代になるのだろうな。

 テープ・デッキがなくなる前に私の愛蔵カセット・テープをCDにぜんぶとりこまなければならないと思う。パソコンやiPodに入れておくことができるのだろうか。手間と時間がかかりすぎるから、おっくうなのだ。

 こんなふうにして若者は年をとるにつれて音楽を聴かなくなってゆくのだろうか。十代の音楽がなければ一時も過ごせなかった私にとって、まるで音楽を聴かない親の存在はふしぎなものだった。だけどいまの私は十代の頃のように音楽にかじりつくということはなくなっていったのである。時代は早鐘のように去ってゆく。。。


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音楽中毒

音楽中毒になった時期があった。
昼飯の金をレコードに回していた。
クラシック音楽が人生のすべてだった。
フルトヴェングラーのバイロイト録音の第9は神の音楽だった。
ボロイ国産のステレオですり減るまで聴いた時代が懐かしい。

社会人になって最初にやったことは、月賦(懐かしい言葉だ!)。
ヤマハの最新アンプとタンノイのSPを購入。SPは当時、円がまだ弱かったせいもあって、1本20万くらいした。30年前の20万×2本・・・・大変だった。

最近は音の像がかなりぼやけてきて、そろそろ寿命も終わりかけている。ユニットをそっくりオーバーホールするというテもあるのだが、デジタルオーディオ全盛の時代、やはり老兵は消え去るのみなのだろう。

いまではPCのダウンロード音源で軽い曲を楽しむことが多いけど、深夜にヘッドファオンで聴く最新録音CDの大オーケストラは快感である!







レコードのコレクションがたくさんあると思うんですが、CDの時代になって、どう思いましたか。レコード針のプレーヤーがなくなれば、聞けなくなってしまいますよね。さいわいレコード針のプレーヤーはほそぼそと売られているようですが。

時代の流れに頭をがつんとやられた気が私はするのですが。といっても私はレコードのコレクションがなく、ちょうどCDの勃興期に重なって難を逃れましたが。

私はカセットテープに多くの音楽を吹き込んでいましたので、いまはMDやCDの時代にすりかわってしまって、テープのコレクションがたいへんにイタイです。なんというか、思い出を根こそぎ捨てられた気分です。

なお私はクラシックが理解できないので残念です(悲哀)。ロックばかり聴いていて、せいぜい映画音楽のクラシックに感動するくらいです。

ロックというのは日常の音楽ですが、クラシックのみはゆいいつ宗教的・天上的ともいえるレベルに達しているとだれかが評していましたが、その片鱗にふれられないのは残念です。
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