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05 17
2018

幻想現実論再読

鎌倉時代の各宗派――『八宗綱要』 凝然 大徳

406158555X八宗綱要 (講談社学術文庫)
凝然 大徳
講談社 1981-10-07

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 あまり参考とならなかったのだが、各宗派のことはよく知らないので、このような宗派の違いを知っておくことも必要かなと手にとってみた本である。

 鎌倉時代の凝燃による各宗派の教科書、テキストのような本で、とうじ勃興していた禅宗や浄土宗は付録のようにすこし加えられているだけであって、いつの時代のものかよくわかるようになっている。

 だいたいは各宗派は、経典をよりどころにすることが多いようである。倶舎宗は『阿毘達磨倶舎論』、成実宗は『成実論』、三論宗は『中論』『百論』『十二門論』、天台宗は『法華経』、華厳宗は『華厳経』、真言宗は『大日経』『蘇悉地経』『金剛頂経』など。これらの経典をおさえれば、各宗派はだいぶわかることになるようなので、手にはとってみたいところである。

 各宗派の要点をまとめたような教科書、テキストはたいがいは専門用語をただならべたような意味がわからない、ぎゃくにとっつけないものになるので、わたしはあまり教科書みたいな本は好きではない。得るものがない。この本もそのような本である。

 仏教経典ははるかむかしにできあがったテキストなので、一般のわれわれにはなかなか届かない。さぞかび臭い時代に古びた考えを展開していそうなイメージをもつかもしれない。だが、中公バックスや世界の名著の現代語訳で読んでみると、はるかに論理的で緻密な現代でもわかる思想がのべられている。古層にうめたままにしたがるわれわれの思いこそが、面喰う。


現代語訳大乗仏典(シリーズ・全7巻)大乗仏典〈1〉般若部経典―金剛般若経・善勇猛般若経 (中公文庫)世界の名著 2 大乗仏典 (中公バックス)


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