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04 25
2018

幻想現実論再読

本が書き上がりました。目次です。

 本が書き上がりました。二月から書きはじめて、四月いっぱいの二か月かかりました。原稿用紙、334枚分です。

 まだ手を加えられるところを変えたり、ごっそり節を書き替えたり、通読して訂正できる箇所をさがす期間を、長めにとりたいと思います。寝かす期間も必要かなと思っています。まだ草稿を書き上げた段階ということにします。

 テーマは禅や仏教、神秘思想で学んだことを、宗教的要素を排除して、心理学的に、現代的感覚で言語化できるかぎりに、言葉でうきぼりにしてみました。タイトルもまだ決まっていませんので、『思考を捨てる安らかさ』にしようかなとも迷っているのですが、もうすこし広範なタイトルにしたほうがいいかなとも。

 書くことによって、だいぶ自分の頭が整理できたところもあります。これは人間の認識がなぜ間違うのかを指摘したことになるわけですが、言語や過去、心の実在視の過ちを、言葉であたうかぎりの言語化をおこなったということになります。

 キー・ポイントは、過去は存在しなくなるということで、その対比において、過去を思い出しては悩んだり、悲しんだりする実在化の過ちがなぜおこってしまうのかということを、あぶり出したということになります。過去は存在しなくなります、けれどもなぜ人はそれが実在しているかのように悩むのでしょうね?

 ここから敷衍して、人は存在しない言葉や概念、観念、過去・未来などを実在視していることがうきぼりになります。この過ちを言葉で理解できように言語化したのが、本書ということになります。

 心の実在視の過ちの言語化に、挑戦したことになりますね。仏教や禅、神秘思想は、宗教的な神の崇拝に理解されることが多いですが、それらを省けば、心や言葉、想像力の実在化の過ちを指摘していたのだという理解が導けます。心の壮大なトリック、錯誤に気づかせようとしたわけですね。

 もっとうまい表現や文脈が書けないのか、と思うこともたびたびありましたし、難しくなりすぎないように平易に表現しようとして言葉を削りすぎた感もありますし、なにより自分の説明することの引き出しの虚無感も、多々感じました。

 いちど書き出せば、文脈に拘束されて、その文脈論理にろくでもない文章に導かれることもありましたし、唸ってもその先が出てこないこともありましたし、やっぱりもっとうまい説明方法はなかったのか、という疑惑に戻されますね。出てこないんですよね、ということよりか、なにも頭の中に思いつきません。自分の頭は疑問を解くためのスタイルになっているために、説明するための引き出しがぜんぜんつくられていないのを実感しました。

 この言葉や過去の実在視の過ちという人間の認識の錯誤は、どれだけの人に届くのでしょうね。まったく理解できず、ちんぷんかんぷんという方もいると思いますし、禅や仏教、神秘思想のちょっとした素養がないとまったくわからない分野かもしれません。届くのでしょうか。

 この本によって悟りといわれるものにだいぶ近づけると自負したい部分もありますし、まったく届かないのではないかという思いもあります。悩みや苦しみの根本的な解決方法を知ることができるようになるかもしれませんし、あるいはまったく反発や不快感をさそって心に響かないかもしれません。なにより、なにいっているかひとつもわからない懸念もないわけではありません。これらの言語概念に慣れていないと、まったくつかみかねる世界ともいえますからね。

 草稿段階では、目次は以下のようになります。節のタイトルでどのようなことが書かれているかは、だいたいは想像できると思います。興味をもたれた方は完成まで本書を期待していただきたいと思いますし、さっぱりなにをいおうとしているか、つかめないと思う方は、縁遠い方なのかもしれません。
 
 あと一、二ヶ月は推敲する時間をいただきたいと思います。




 目次

 序章 心を誤って捉えている
壮大な認識の過ち
過去を終わらせられない
想像力で補う世界
言葉はあるのか
創作される心
この本の思想的背景

 第一章 思考を捨てる
瞑想のすすめ
火に油をそそぐ思考
思考が感情をつくる
言葉は世界をつくる
気分も思考がつくりだす
思考を手放す

 第二章 感情は外界からもたらされる?
感情はだれのせい?
不快感情をいつまでも囲いつづける
身体の内と外
内と外の分断の逆襲
科学と物質
感情は交換できるものか?

 第三章 過去を捨てる
過去にまみれた心
過去はどこにある?
存在しないものに感情する
過去を手放してもよい
許すということ
心の平安さが第一の目的
「いま・ここ」にあること
過去を捨てよ

 第四章 創作される心
あなたが気分の創造者
「願えば叶う」
感情の力
言葉と存在しないもの
言葉が立ち上げる世界
過去と流れゆく時

 第五章 存在しないものに目を向ける
苦悩は実在するのか?
悩みの存在の仕方
言葉と存在
想像力の現実化
言葉による幸福と死
言葉による安らぎ
恐怖は存在するのか?
恐怖の実在化
恐怖の支配構造

 第六章 「わたし」とは何なのだろう?
思考はほんとうに「わたし」なのか?
思考は奴隷をまぬがれる砦?
自分を大切にすればするほど苦しむ
わたしの範囲とは?
死の恐怖と自我
記憶としての「わたし」
内なるおしゃべり
概念以外のわたしとは?

 第七章 なぜ認識をまちがうのか?
過去の実在化
言葉の現実化
意志の働かない思考
想像の現実化
歴史に名を残す
無からの逃走
無になる恐れ
言葉と概念がつくる世界
無の安らかさ
無に抗うもの

 第八章 知識を捨てる
観念にしがみつくな
言葉の実在化
無知を賛美するのか
言葉にだまされるな




【追記】
 引用参考文献ものせることにしました。この本の内容がよりよくわかると思います。

 引用がかなり多くなりましたが、無名のわたしがなにかをいうよりか、名の通った著名な方に語ってもらうほうが、より銘記性も信憑性も高いと思うからですね。なによりわたし個人の考えだけではなく、著名な方が語っているということと、わたしの考えは多くの著名な方の思想によって構成されているとあらわしたかったからですね。


 引用参考文献

『人生に生きる価値はない』 中島義道 新潮文庫
『自省録』 マルクス・アウレーリウス 岩波文庫
『楽天主義セラピー』 リチャード・カールソン 春秋社
『世界の名著13 キケロ・エピクテトス・マルクス・アウレリウス』 中央公論社
 『どう生きるか、自分の人生!』 ウェイン・w・ダイアー 三笠書房知的生きかた文庫
『無境界』 ケン・ウィルバー 平河出版社
『意識のスペクトル』 ケン・ウィルバー 春秋社
『道徳の系譜』 ニーチェ 岩波文庫
『愛と怖れ』 ジェラルド・G・ジャンポルスキー VOICE
『ピダハン──「言語本能」を超える文化と世界観』 ダニエル・L・エヴェレット みすず書房
『新約聖書 福音書』 岩波文庫
『道は開ける』 D・カーネギー 創元社
『超シンプルな悟り方 人生が楽になる』 エックハルト・トール 徳間書店5次元文庫
『気流の鳴る音』 真木悠介 ちくま学芸文庫
『ものぐさ精神分析』 岸田秀 中公文庫
『「自分」を生きるための思想入門』 竹田青嗣 芸文社
『脳・心・言葉 なぜ、私たちは人間なのか』 栗本慎一郎 澤口俊之 養老孟司 立川健一 光文社カッパ・サイエンス
『シレジウス瞑想詩集』 岩波文庫
『般若心経 金剛般若経』 岩波文庫
『20世紀の神秘思想家たち』 アン・バンクロフト 平河出版社
『ブッダのことば スッタニパータ』 岩波文庫
『世界の名著18 禅語録』 中央公論社 中公バックス
『グルジェフとクリシュナムルティ エソテリック心理学入門』 ハリー・ベンジャミン コスモス・ライブラリー
『〈私〉の心理学的探求 物語としての自己の視点から』 榎本博明 有斐閣
『般若心経 色即是空を語る』 バグワン・シュリ・ラジニーシ めるくまーる
『世界の名著4 老子 荘子』 中央公論社 中公バックス
『世界の名著2 大乗仏典』 中央公論社 中公バックス
『自我の終焉』 J・クリシュナムーティ 篠崎書林



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