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09 24
2017

幻想現実論再読

学びはなかった――『スーフィー』 イドリース・シャー

4336042659スーフィー
―西欧と極東にかくされたイスラームの神秘

イドリース・シャー
Idries Shah
国書刊行会 2000-08-01

by G-Tools


 500ページほどの大部の著で、6264円もするがっしりとした単行本で、図書館で借りなければとても読めた本ではなかったが、わたし的には思想や内容を語った本ではなく、歴史や経緯の外側ばかり語っていて、ほとんど知りたい思想が読めた本ではなかった。

 スーフィーの歴史を語った本といったらいいのか、思想ではない。ゆえに内容については、ほぼ学べず、わたし的には役に立たない本で、ムダな読書の部類に属する。

 難解な本ではないと思うのだが、別にそういう話を聞きたいわけでもない話がずっとつづく感じ。なにを語っていたのか、外側ばかりで思想の内実をちっとも提示してくれない。

 ここでは、ナスルッディーンやアッタール、ルーミー、イブン・アラビー、ガザーリー、果てはアッシジの聖フレンチェスコまで語られるのだが、思想の内容ではない。

 アン・バンクロフトの『20世紀の神秘思想家たち』という本は、思想の内容をしっかりと語ってくれて、読みたい神秘家を指南してくれる本だったが、この本はまったくそうではなかった。虚仮脅しの本である。

 神秘思想を読むのに、日本には禅や仏教があるわけだが、日本のばあいは古くさい言葉や道徳を説かれている気がして、つい敬遠してしまう。だから、説明が現代的で詳細な世界の神秘思想に学びを求めたくなる。世界の神秘思想は、ぜんぶ同じ悟りや意識状態を語っていたと、わたしは思っている。

 六千円もかけて読もうかと迷っている人は、考えてほしい書物である。装丁ががっしりしていて、大部で、書棚の飾りにはなる書物ではあるが。



スーフィーの物語―ダルヴィーシュの伝承 (mind books)イスラムの神秘主義―スーフィズム入門 (平凡社ライブラリー)ラスト・バリア―スーフィーの教えイスラーム神秘主義聖者列伝20世紀の神秘思想家たち―アイデンティティの探求 (Mind books)


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