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02 23
2016

販売・アフィリ

「喜んでもらってナンボ」――『商売繁盛! お客様学』 水野勝弘

商売繁盛!お客様学―面白心理マーチャンダイジング
水野 勝弘
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 読んでよかった本。商売のいちばん根本的なことをつかませてくれる本。意外にそういった基礎って、ハウトゥの陰に隠れて忘れられるからね。

 2ページ1コラムの軽い内容。アイデアや発想の火花になるし、系統立たない内容のほうがいいばあいもある。

 

「サービスとは他人を喜ばせることである」

「商売とは、相手に喜んでもらうということにつきる。相手に喜んでもらえるからこそ、報酬が得られるのだ。端的に言って、「喜んでもらってナンボ」。相手の喜び代が、売り上げ」

「商売は、プレゼンテーション。お客に、プレゼントすると思えば、よい。プレゼントは相手に喜んでもらうためにすることである。相手が喜んでくれなければ、意味がない」



 こういういちばん基本的な精神的なものがすっかり抜け落ちて、販売や商売に挑んでいるということがありそう。たんじゅんで、あたりまえすぎて、売り手や売ることしか考えてないとこの基本が見えなくなる。ときにいちばん見えていないことだってある。

「お客を喜ばせることができ、そのことを楽しむようになれば、間違いなくお店は繁盛する。お客を喜ばせようという熱意をもって、喜びを配ることを最優先。

よくある間違いは、つい「自分が」「自分が」と自分のことで頭がいっぱいになることである。自分のことしか考えられないようでは、お客は絶対に近寄ってこない」



 ビジネスを利益や拡大をめざすものと捉えていたら、もうお客を喜ばせる、得をさせるという思いもまったく見えなくなるのだろうね。この基本を欠如させたビジネスマンや商売人っていそうだね。

 こういうことも大事。

「成熟世代は個人の時代。「皆さん」と呼ばれたくない「私」。「あなた方」ではない「あなた」。

自分にだけ、他人とは違う。「違う」が相手の心をとらえるのだ」



 いまの買い物はほぼ自分のアイデンティティ探しになっている。機能や用途では売れないのである。

「小売業は、お客にとっての生活イメージを追求、探求する場を与えること。お店づくりは、一つの文化作品を創作すると考えるべきだ。

文化マーケットは、好みの発見、好きの探求である。追求、探求を楽しむことが、文化のマーケットと言ってよい」



 この本にはほかにもいい言葉や指摘、発想がちりばめられていると思う。もちろん商売に精通した人と、わたしのようなしろうとにとっての必要な情報はあまりにも違いすぎるのだが、初心者にとってはためになる指摘をたくさん聞くことができた。

 もっと引用して、自分の備忘録のためにまとめておきたいのだが、ブログはそこまでする場でもないしね。

 こういう商売の基本や精神的なものを教えてくれる商売の本って、なかなかほかに見つけにくいように思う。ビジネスやハウトゥばかりで、足場を固めるような本は少ないように思う、まったくわたしの視野が狭いのもあるのだけど。 

 わたしにとって、こういう商売の本を読めるようになったことはとても有益なことだと思っている。自分の楽しみに生きてきた者にとって、人を喜ばせるという動機は希薄だったのだ。だからムリな道徳の押しつけではない、人を喜ばせるという探求は、このような商売の本を読まないと、芽生えなかったものだ。


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