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01 31
2016

右傾化再考

花盛りの日本礼賛本をどう思いますか?

 みなさんはどう思われるでしょうか。

 日本礼賛本、称賛本、すごい本はここまで出ていたのですね。

 あらゆる角度から、アジアから、ヨーロッパから、歴史から、太平洋戦争から、文化や道徳から、ありとあらゆる日本の称賛や礼賛が集められています。

 ぎゃくに非常事態に思えますね。

 日本の経済大国の凋落はとどまることを知らず、中国の経済大国化は飛ぶ鳥の勢いで、そういう状況の中で、日本の礼賛本、称賛本を山のように日本は量産して、日本人は歓迎しています。

 ひと昔前、日本は欧米にくらべてダメだダメだ、だから日本はダメなんだと山のように合唱していました。そのときは経済的にも技術的にも向上・成長していました。憧れがあったからこそ、みずからを卑下しました。

 いまは転がり落ちる坂に目をふさぐように、日本の称賛、礼賛ばかり浴びるように受けとって、みずからを慰めるしかないようです。

 自尊心や誇りをもつのはたいせつでしょう。欧米にくらべて劣等感とダメ意識ばかり抱いていたひと昔よりよほど健全で健康かもしれません。

 しかしその反対に失うのは、ダメ意識をバネにした向上心や成長欲だったりするのではないでしょうか。

 放漫さや傲慢さは、謙虚な学ぶ心や成長を失わせます。成長はそこでストップするのではないでしょうか。

 この日本礼賛合唱は、のちの日本になにをもたらすのでしょうね。

 ご隠居した老人が自分の自慢話や誇りばかり話して、よそからの称賛やほめ言葉ばかり聞くことを欲して、あとは座して死を待つつもりなのでしょうか。

 まあ、韓国・中国バッシング本、侮蔑本を読むよりマシですか。それともそれは車輪の両輪なのでしょうか。


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世界が憧れる日本人という生き方 (日文新書)イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか (新潮新書)日本人になりたいヨーロッパ人 ヨーロッパ27カ国から見た日本人日本人が世界に誇れる33のこと日本人こそ見直したい、世界が恋する日本の美徳 (ディスカヴァー携書)


イギリスから見れば日本は桃源郷に一番近い国世界が日本に夢中なワケ実は日本人が大好きなロシア人 (宝島社新書)図解 世界に誇る日本のすごいチカラ: 技術、発明、文化、自然、人――ここに“自信”あり! (知的生きかた文庫)日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)


日本礼賛ブームのなぞ―週刊東洋経済eビジネス新書No.100いま本当に伝えたい感動的な「日本」の力ほんとうは強い日本 (PHP新書)日本の歴史 本当は何がすごいのか (扶桑社文庫)ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!


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日本のアニメは何がすごいのか 世界が惹かれた理由(祥伝社新書)じつは身の回りにあふれている 日本の「すごい」発明 (だいわ文庫)世界が賞賛した日本の町の秘密 (新書y)今、若者に伝えたい日本の姿―あなたの祖国はこんなに美しい世界が感嘆する日本人 ~海外メディアが報じた大震災後のニッポン (宝島SUGOI文庫)


ジョン・レノンはなぜ神道に惹かれたのか(祥伝社新書249)ハーバードでいちばん人気の国・日本 (PHP新書)住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち (講談社+α新書)


 つぎにあげるのは、日本論、日本人論の系譜や特徴を分析した学術書ですね。

 これらの日本論の最終章にあたらしい章がつけくわえられることになりましたね。

 客観的・分析的にいまの日本礼賛をどう位置づけるのか、考えたいところですね。

 日本礼賛論に抗して、いま必要なのは、客観性と批判性ではないでしょうか。バランスある見方をしたいものです。


「日本文化論」の変容―戦後日本の文化とアイデンティティー (中公文庫)日本文化論の系譜―『武士道』から『「甘え」の構造』まで (中公新書)日本人論の方程式 (ちくま学芸文庫)「日本人論」再考 (講談社学術文庫)


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