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11 19
2015

販売・アフィリ

もっと関連書を読みたい――『芸能人の成功に学ぶマーケティング入門』 太田 眞彦

4862800440芸能人の成功に学ぶマーケティング入門
太田 眞彦
総合法令出版 2007-12-25

by G-Tools



 おもしろいと思うよ。だけどもっと芸能人のマーケティング論を読んでいたいので、その点はかなり物足りない。

 あくまでもこの本の芸能人は、マーケティングを学ぶためのサカナにしかすぎないので、もっとつっこんだ分析は読めない。

 類書を読みたくなった。芸能人はどこまでマーケティングのことを考えて、分析しているのだろうか。芸能人のすがたはあくまでもマーケティング、プロモーションの姿でしかなく、真の姿は隠されているのか。

 この本は2008年に出された本なので、とうぜんとり上げられる芸能人もすこし古い。

 ユーミン、島田紳助、椎名林檎、ケツメイシ、パフィー、藤井隆、モーニング娘。、マドンナの経歴や状況があげられ、それと似たマーケティングの事例がひき出される。

 紳助からはポジショニング理論、椎名林檎からはプロダクト・ライフサイクル理論、ケツメイシはロングセラー戦略、パフィーからはプロモーション理論、マドンナからはポストモダンマーケティング戦略といったマーケティング論があてはめられて説明される。

 椎名林檎からはライフサイクル理論が導き出されるのだが、停滞期を東京事変という新バンドから再起を図ったという点で、説明される。

 ケツメイシからは1位になるとすぐに消費されてしまうから一位にならないという戦略、ロングセラー戦略が考察される。テレビや雑誌の露出も極力減らしてロングセラーを狙う。村上春樹を思い出すね。

 でもロングセラーといえば、ユーミン、中島みゆき、桑田佳祐、竹内まりや、小田和正、浜田省吾とかをとりあげるべきだろうと惜しい気もするけど。現時点でケツメイシはロングセラー戦略に成功したの?

 パフィーはプロモーション理論で分析されて、アメリカで成功するのはお金と上からの大々的プロモーションではなくて、地道なローカルからのプロモーションが功を奏したといわれる。

 モーニング娘。はメンバーを入れ替えることからポートフォリオ戦略としてとりあげられ、キャノンの例がなかなか感心した。キャノンはむかし一眼カメラトップメーカーとして知られていたが、いまはプリンタが主力製品になっている。

 マドンナはファンにぜんぜん迎合しないことから、ポストモダンマーケティング理論を援用される。マーケティングの否定である。顧客のニーズや要望に応えることはほんとうに顧客のためになるのか。顧客志向でやっていけるのか。観客や顧客は導いてくれるリーダーを望んでいるのではないか。マーケティングはもう古いものを否定する言葉として使われる「モダン」なのね。

 芸能人の経歴やデビュー前のエピソードなどほとんど知らないから、とても興味深く読めた本で、どちらかといえば、ずっとその目線で読みたかった本である。その章が終わるとがらりと変わって、マーケティング理論が紹介されて、企業の事例がひきだされる。

 いや、ずっと芸能人のマーケティング理論を読んでいたいといいたい本だった。がぜん、類書、関連書を読みたいと思った。ブログやツイッターを書く一般人も、ほんと芸能人のマーケティングに似た環境に過ごすことになっているしね。


▼類書はどこだ。
始まりを告げる 《世界標準》 音楽マーケティング 戦略PRとソーシャルメディアでムーヴメントを生み出す新しい方法ソーシャル時代に音楽を“売るグレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶコンテンツ・マーケティング64の法則~編集者のように考えよう~ コンテンツマーケティング27の極意


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