HOME   >>  販売・アフィリ  >>  「なにをやっても売れない」暗くなる本――『ネットで売れるもの 売れないもの 』 竹内 謙礼
10 24
2015

販売・アフィリ

「なにをやっても売れない」暗くなる本――『ネットで売れるもの 売れないもの 』 竹内 謙礼

4532196973ネットで売れるもの 売れないもの 増補改訂版
―商品選びで成否の8割が決まる (日経ビジネス人文庫)

竹内 謙礼
日本経済新聞出版社 2013-08-02

by G-Tools


 「なにをやっても、もうネットで売れることはない」と暗くなる本である。

 著者の意図は「インターネットではなんでも売れる」という誤解を解くためにこの本を書いたということだから。

 ふつう著者のような経営コンサルタントはネットでどんなに売れるかということで知識やノウハウを売るのがふつうである。ネットにはどれだけ儲かるかの情報は山のようにある。それにつられた客にノウハウを売る。売れないということは禁句である。

 でもこのコンサルタントは違うんだな。どれだけ売れないか、競争が激しいか、ばかり煽る。お客さんをメゲさせて売るという新手の逆張りなのか。先駆者特需を得た年寄りが参入障壁をもうけたい気もちで書かれた本なのか。

 といっても変化の激しいインターネットの本で2008年に出された古い本はなにをいっても信用されないし、文庫版で2013年に出されたとしても、また状況が変わっているのではないかと終始、嫌疑にさらされる本なのだけどね。

 「おわりに」でいっているように著者がいう「売れない」を否定して、まちがっている、反骨精神をもってくれることを願っているらしいので、セオリーが売れないなら売れる方法を見つけてやるくらいの気概をもつべき本なのだろう。ハナから疑ってかかって読む本、なにがなんでも売れる方法を見つけてやるという反逆の気もちで読みべき本なんだろう。

 インターネットは全国のお客さんをターゲットにできることから無限に客層が広がるイメージをもてるのだが、その強みはぎゃくに全国の法人個人が競争相手になるので無限の激戦区になってしまうということである。「ナンバーワン」しか生き残れない厳しい市場なのである。

 検索数と売り上げは、正比例の関係にあることが圧倒的に多いと著者はいう。キーワードが明確なものがネットで強いという。

 どこで売っているかわからないものも強いという。広告費を使えば、なんでも売れるという。

 メーカーはネットによって直売の利益を得られるはずだったが、けっきょくそんなことをすれば、問屋や小売店からクレームが出て正価でしか売れなくなり、商品数の少ないメーカーは小売りサイトに負けてしまうのである。

 キャッチコピーはコストゼロ円の販促ツールと著者はすすめるが、先に読んだ『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』という本は著者の本だった。

 結論として「ネットビジネスは片手間業務として割り切れ」と著者はいうのである。ナンバーワンをめざす覚悟がなければ、高い確率で失敗すると断言できるというのである。

 ネットで儲けたいと思っている読者を地の底に落とす言葉である。まったくもうこの著者はなんでも失敗する、うまくいくわけがないという若者の挑戦を妨害する年寄りの忠告かいな。

 ともかくこの本は著者の意見や知識を否定して、まちがっている、儲ける方法があるはずと発奮するために、否定的な材料のシャワーを浴びて、それでも違う方法や成功法を見つけるためのカーペットにするしかない。

 ネットなんて数年後にはどう変わっているかわからないし、十年後にはいまのSNSをこえるサービスが大人気になっているというものだろう。現時点での見解なんて数年後にはなんの役にもたたない。それを信じれるものだけが新しい成功を開発できるのだろうね。



ネットで儲ける王様のカラクリ ~物語でわかるこれからのWebマーケティングネット販売成功バイブル ガンガン売れる仕掛けの作り方55ゼロから月収100万円!ネットの稼ぎ方入門副業で100万円稼ぐ! カンタン最強アフィリエイト サイトアフィリエイト編片手間では絶対成功しないネット通販, ど根性で110億円売った魔術師が教える

関連記事
Comment
Trackback
title>
Trackback URL
Comment form









管理者にだけ表示を許可する






google adsense
全ての記事を表示する
ブックガイド特集
月別アーカイヴ
プロフィール

うえしん

Author:うえしん
世の中を分析し、知る楽しみを追究しています。興味あるものは人文書全般。ビジネス書、労働論、社会学、現代思想、経済学、心理学、精神世界、歴史学。。 そのときの興味にしたがって考えています。

twitterはこちら→ueshinzz

FC2カウンター

Page Top