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10 11
2015

販売・アフィリ

そもそも良し悪しの区別すらできない――『売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方』 竹内 謙礼



 そもそも本書にも指摘されている通り、売れるキャッチコピーと売れないキャッチコピーの違いさえよくわからない。キャッチコピーにしろ、文章にしろ、なにがよくてなにが悪いのかが区別できない初歩以前の段階にとどまっているのがふつうだ。

 そういう意味でその違いの理解を徹底的に鍛えてくれる本が必要なのだが、本書はその段階を飛ばしているほうかな。文章読本でもその違いすらわからないほうが多い。

 売れるキャッチコピーは「オリジナルな言葉」「イメージがわく言葉」「インパクトのある言葉」の三大要素でなりたっているという。ぎゃくに売れない言葉の三大要素は。

 ・無難でありきたりの言葉を使ったキャッチコピー
 ・ほかの商品に置き換えられるキャッチコピー
 ・単なる説明文のキャッチコピー

 わたしもアフィリのキャッチコピーに説明文を書いてしまうことが多いのだが、写真を見れば理解できることだし、同じことをくりかえし伝えていることになりムダである。商品をながめながらコピーをつけようとすると、どうしても説明文的になってしまう傾向があるという。

 商品をながめながら書くのではなく、使っているところを想像しながら書くことだといわれている。なるほどである。お客さんがモノを買うとき、使っている姿を想像して決めるといわれていることだし。

 また「つくる」という意識だけでは無難な言葉を使いがちになるが、「売るためにはどうしたらよいのか?」という疑問を頭のかたすみにおいておくと具体的で強いコピーが書けるという。

 キャッチコピーをつくるとき、羞恥心をなくすことも大事だといわれている。お客様に笑われるのではないか、社長や同僚に笑われるのではないか、売り場の雰囲気を壊してしまうのではないかと思って、無難な言葉を選んでしまう。

 この本でいちばん納得したのは、言葉には強い言葉と弱い言葉があるという箇所かな。並べてくれるとようやくその違いに気づく。

 便利 → 手放せない
 豊富 → なんと100種類
 一番 → 人気投票第一位

 ならべてもらって、修正例を比較してみて、ようやく違いとよさ、悪さがわかってくるようになる。

 こういうよい悪い、強い悪いの比較と区別をするようになると、ちまたで見かけるキャッチコピーや言葉の判別もようやくできるようになる。それまではまったく無自覚、区別もできないでふうんで流すのがふつうだからね。

 ちょっと話が飛ぶが、自分の思考の内容をポジティブか、ネガティブかも意識して分けるまで区別できないのがふつうであることと同じようなものだね。

 また話しかけ系キャッチコピーというのも使えるのではないかな。悩み解決型の問いかけをする。

 不便じゃありませんか?
 大変じゃありませんか?
 つらくありませんか?

 商品やサービスの多くは悩みや不便を解決するために生まれるものであり、いちばん根本的な問いかけではないだろうか。

 まあ、本書を読んでもわたしにはまだまだ、よいか悪いか、強いか弱いかの区別もよくできていない段階だ。その区別ができるようになるころには街で見かけるコピーの良し悪しも瞬時に判断できるようになっているのだろう。ふつうは街のコピーにニュートラルに接しているものだよね。

 この売るためのコピーはとうぜんブログのタイトルや記事にもあてはまる。アクセスを増やしたり、読者に多く読んでもらうには、売るという姿勢で見ることとひじょうに似ている。むしろ売るという意識でブログに向き合ったほうが、明確になることがあったり、成果志向になったり、目的をはっきりしやすいのではないだろうか。

 そういうなら、日常社会でもわれわれは「売る」という行為にひじょうに近いことをしているのではないか。商行為でないときでも、わたしたちはいろんなモノを売っている。売るという行為はぼんやりした関係を明確に区分けすることではないだろうか。
 


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