HOME   >>  販売・アフィリ  >>  売ることは社会に必要な教養――『売れないモノを売る技術』 河瀬 和幸
09 30
2015

販売・アフィリ

売ることは社会に必要な教養――『売れないモノを売る技術』 河瀬 和幸

売れないモノを売る技術 (ベスト新書)
河瀬 和幸
ベストセラーズ



 アフィリサイトをたちあげてもなかなか売れないので、アフィリ本は技術に走りがちなので、こういう販売本にも売り方の基本を学ぶことができる。

 「売れないから、売れるようにするにはどうしたらいいか?」という問いをもつには、アフィリサイトはじつに有効だ。そういった問いかけって、社会や仕事を生きてゆくうえで必要な問いと思うので、その状態に追い込んでくれるアフィリサイトは生きてゆく知恵を身につけさせてくれるのではないか。

 「売れない、売れない、どうしたら売れるようになるか?」という疑問はこの社会で生きてゆくうえでの基本的な問いだ。この問いかけをするかしないかで、社会の見え方はだいぶ異なると思うし、この問いをもたないで社会を渡ってゆくのはキケンなのではないだろうか。販売や営業とかかわりのない仕事をしていようと、世の中は売ることを中心に回っているのだ。

 ネットでブログをつくったりすることは読者の反応、不特定多数の人の反応をダイレクトに早くに知ることができるので、世の中のじつにいい勉強になるかもしれない。さらにアフィリで売れない、どうしたら売れると問うことは、人がモノを買いたくなる気持ちを洞察することだ。このステップを知ることがモノを売って生計を立てる社会では重要な知恵であることはまちがいない。

 この本はどうなのでしょう、売れないモノを売れるようにすることはひじょうに大事な技術だと思う。実演販売員の著者のエピソードもいろいろ魅力である。ただわたしは販売の立場にかかわってきたことがないので、いまいちしっくりこないというか、なにかいちばん基本的なものを埋められない気がした。

 「なぜ売れないのか?」とい疑問に切り込んでいないからだろうか。そういう問いかけでは原因をさぐって解決法をみちびくことになるのだが、著者がいうには変えられない不満ばかり蓄積することになるので、商品の長所をひきのばすような商品プロデュースをこころがけろという。この基本姿勢なので、さいしょの一歩さえ動けない気持ちになるのだろうか。売れない原因を特定できないと、めくらめっぽうな失敗を学ぶことのできない打開策ばかり打つことになるのではないか。

 売れない理由をさぐっても一日つぶすだけになって、変えられない条件ばかりそろえてしまうので、自分が変えられるところから変えてゆくしかないとちゃんと説明されているのだが、ここの基礎固めがないところで伸びることができるのか。

 この本は売れない商品が売れるようになったエピソードをいくつも載せていてなかなか参考になると思うが、文章や言葉にする以前の発想やふるまい、話し方など売れる前の資質や条件とかがじつは大きな問題なのではないかと思うが。そういう前提条件や言葉にされる以前の問題を身につけていないと、著者のいうことをいくら聞いても、売れるようにはならないのではないかと思う。

 なんだか売れるようになったエピソード、方法を聞いても身につかないというか、付け焼刃にしか効かないような、いちばん基本的な学べていない感がつよい。

 この本でもモノを売るときは、売ろうとは思ってはいけないという基本ルールがあるといっている。商品説明を聞きたいとき、あなたなら商品説明をしたくてうずうずしている店員に声をかけたいと思うだろうか。どこか「買わされる」という意識がはたらく。

 声をかけられやすい状況というのはぎゃくにべつの仕事をしているときである。しゃがみこんで商品の陳列などをして背を向けている時、声をかけられやすい。売られたり、迫られたりしない安心感が、背を向けた作業中や背中にはあるのである。

 お客さんは「宣伝」より、「評判」に重きをおく。大きな違いである。宣伝は売る側、評判は買う側、使う側の感想である。お客さんは買う側の感想や評判を聞きたがる。

 まあほかにも売れるようになる技術がいくつも説明されているのだが、わたし的にはその前の段階がなにか抜けている、そっちの基礎固めが必要だという思いがずっとしていた本だった。自分でもなんだかわからないのだけどね。頭がまとまらない。

 このような「売る―売れない」の関係はブログやSNSの関係にも当てはまるのではないだろうか。わたしたちは自分や言葉を売っているではないだろうか。ブログやSNSで反応がないな~、アクセスがないな~と思うことは、売れないな~という販売の嘆きとおなじである。改善やアップの方法も売る手法と似てくるのではないだろうか。ネット発信は販売の知恵や技術とも重なってくるのである。


また、売れちゃった! ~一瞬で顧客の心をツカむ! 売上5倍を達成する凄ワザ88物を売るバカ売れない時代の新しい商品の売り方 (ワンテーマ21)売れないものを売る ズラしの手法どんな人でも買わずにはいられなくなる「欲望直撃」のしかけ売りたかったら、売り込むな! ~小さな会社 社長の営業


関連記事
Comment
Trackback
title>
Trackback URL
Comment form









管理者にだけ表示を許可する






google adsense
全ての記事を表示する
ブックガイド特集
月別アーカイヴ
プロフィール

うえしん

Author:うえしん
世の中を分析し、知る楽しみを追究しています。興味あるものは人文書全般。ビジネス書、労働論、社会学、現代思想、経済学、心理学、精神世界、歴史学。。 そのときの興味にしたがって考えています。

twitterはこちら→ueshinzz

FC2カウンター

Page Top