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03 01
2015

セラピー・自己啓発

生活の中に瞑想をとり入れる――『なまけ者の3分間瞑想法』 デイヴィッド・ハープ

なまけ者の3分間瞑想法
デイヴィッド ハープ
創元社



 瞑想本であまりいい本と出会ったことがないのだが、おすすめ本を紹介してくれないでしょうかね。

 瞑想本を読むようになってもう十数年はたつのだが、だいぶ瞑想をしない時間も増えてきた。やり方も自己流だし、座ってしないで横になりながらするし、思考を流れるままにするより、思考をむりやり遮断するというか、はぎとっているという感じが強い。そうでないと思考の奔流にすぐ呑みこまれるからだ。あまりあるがままとか存在することを感じるといったことがうまくできていないのかもしれない。

 瞑想本より思考と感情の原理についての本、リチャード・カールソンやクリシュナムルティ、ハリー・ベンジャミンといった人の本に学ぶことが多かったかもしれない。

 この本はくだけたしゃべり方で、カジュアルな瞑想を紹介するような本である。神秘さ、宗教っぽさをまったく排した内容になっている。生活に3分間瞑想をとりいれるといった気楽に瞑想とつきあう方法が紹介されている。著者がハーモニカ教師とか瞑想インストラクターといった肩書きで、覚者やグルと尊称するにはすこし遠い存在である。

 「瞑想とは心を自分でコントロールする技術だ」と著者がいっているようにめざすのは心を穏やかに保つ技術といっていいかもしれない。

 「心を澄ます瞑想をやるだけで、瞑想から得られるものはほとんどすべて手に入るといってもいい」といっているように、ひとつの対象に意識を集中する瞑想をいちばんに推奨している。呼吸でも、歩いているときの一歩一歩、ロウソクの炎でもいい。心のコントロールには心のなかをきれいにしておくことがめざましい効果があるという。

 思考の名前をつけるという瞑想も、思考に距離をおくひとつのいい方法かもしれない。計画の思考、欲望の思考、幸福や感謝の思考、判断・評価の思考、公正の思考、怒りの思考などが、頭のなかをなんの脈絡もなくいったりきたりする。その思考に飛び乗れば、もうわれを忘れている。

 「思考の流れがながめられるようになると、つまり思考を観察できるようになると、思考は「自分じゃない」ということがわかってくる。岩でも木でも自分の体の外側に見えるものはみんな自分じゃないけれど、思考もそれと同じように自分じゃない」

 判断しないという瞑想も紹介されているが、この判断や識別するということが人を苦しめるすべての源になるので、すべて判断を捨てるのがいいのかと思ったこともあるが、あまりにも圧倒される出来事に出会ったときにはこのような方法も使えるとは思うが、ふだんの生活ではなかなかできにくいことではないかと思う。

 「わたしはいる」という瞑想は感覚的にひじょうにつかみにくい。ただ存在していること、わたしがいることだけに意識を集中する。この「わたしはいる」という感覚が、宇宙意識とつなぐものだという。思考がうかんだときに、「そう欲求しているのは誰?」、「それを怖がっているのは誰?」といった問いかけをしてみるのがいいという。

「ぼくらがほんとうに自由になれるのは、つぎからつぎへと一瞬一瞬に起きていることをすべて「それでよし」とすることができるようになったときだろう。たとえ何が起きようとも、判断もしなければ抵抗もしない。自分にも他人にも思いやりをもって、その事態をただ受け入れる」

 瞑想本はエクササイズといった言葉で手軽なメソッドとしてあつかう本から、医学的な本、スピリチュアルから宗教的な本まで幅広くある。お手軽な本を読めば、もっと神秘的な本も読みたくなるが、濃すぎる本もいきすぎだよなあと自主規制してしまう自分もいるものである。でも神秘的な本のほうが学べることは大きいのだけどね。


▼著者が巻末ですすめる本
アイ・アム・ザット 私は在る―ニサルガダッタ・マハラジとの対話めざめて生き、めざめて死ぬからだに聞いてこころを調える―だれにでも、今すぐできる瞑想の本EQ こころの知能指数 (講談社+α文庫)タブーの書


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