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02 24
2015

セラピー・自己啓発

感情、思い込みを捨てる――『心のシンプルライフ』 ヒュー・プレイサー



 いろいろな感情や思い込みを捨てるための本で、瞑想だけでは納得しない、なぜ思考や感情を捨てなければならないか論理的に説明を聞きたい人のための本になるかな。

 捨てるものは、「心配すること」、「感情の凝り・固まり」、「惨めさ」、「わたし、わたし、わたし、オレ、オレ、オレ」、「内なる葛藤」、「エゴ」といったものになっている。

 感情や思い込みを捨てられないのはそれが正しい行いや対処法だと思っていたり、また批判や苦情や恨みを後生大事にすることが健康と自由につながると思い込んでいるのだろう。

 逆なのである。それが自分を苦しめていて、それを手放せば、自由と健康になることを知らないだけなのである。

「今、わたしの心が暗く沈んでいるとしたら、それはわたし自身が作り上げたものなのだ。

わたしは見たいものを見て、したいように反応している。これはすべて自分が選んだことなのだ」



 人はものごとを逆に捉えている。出来事がわたしを苦しめていて、その出来事を改善しないかぎり自分に幸福や安らぎは訪れないと考えている。だけどそういう捉え方自体が自分を苦しめる元で、思考や捉え方自体を変えること、捨て去ることが平安への道だということを知らないだけなのである。

 頭の中をパレードのようにさまざまな思考がわきあがり、いったりきたりする。その思いのひとつに飛び乗ると、「われ」を忘れて思考と空想の迷妄に迷い込む。それがネガティブで悲観的なものであると、私の心は暗く沈んだものになる。選択権と捨てる自由は自分にあるのである。

「時々わたしたちはある思いに気を引かれ、それをクチャクチャとかみ始めます。そしてとらわれてしまった時にわたしたちはまるごとの自分を見失うのです。

どんな思いであっても、それに気を奪われてしまうと、心を乱す感情をもたらす(怖れ、怒り、嫌悪、ためらい、焦り、嫉妬など)

このような感情をもたらす思いは、人生に悪影響を及ぼす愚かな判断の元となる。

パレードを見物しながら、それが通り過ぎるのをただ静かに見ているかぎり、何も問題は起きません。単なる傍観者の立場を捨て、パレードのキャラクターを追って走り出すからトラブルが起きるのです。



 これは瞑想での心の状態のことをいっている。さまざまな思考が行きかい、そのひとつの黒い思考に飛び乗れば、ぐちゃぐちゃな感情にかき乱される。もしどの思考にも飛び乗らないでいられたら――。

「静かに傍観しているうちに、心の奥にすでに安らかで幸せな自分があることに気づくかもしれません。それは光の湖、静穏の地。いつでも好きなときにあなたはその湖に身をひたし、その地をやさしく踏み、迎え入れてくれる温かさに身をゆだねることができるのです」



 さまざまな感情や思い込みを捨てることをすすめるこの本は瞑想そのものの本といっていいかもしれない。でも人は感情や思考にしがみつくことがよい行い、ゆいいつの正しい対処法と思っていたりする。この本はなぜその「正しい行い」を捨てなければならないかといった理由を論理的に説明してくれる本かな。瞑想の一助になる本。ただすこしぴんとこないエピソードも多かったかな。


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