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01 03
2015

日本崩壊80年周期説

戦後70年、カタストロフィーまであと10年?

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。


 ことし2015年は戦後70年目だ。戦後80年目まであと10年。2025年にカタストロフィー・破滅がくるという「80年周期説」を二十年前に知ってから、とうとうここまで迫ってきた。

 基本的に日本は40年で右肩上がりの成長をへて、40年で右肩下がりの凋落をへて破滅的なリセットをおこなうというのが、明治維新から敗戦までのパターンであり、戦後もみごとにその上昇と下降のパターンをへている。そのサイクルで見てみると、戦後80年目、あと10年後に壊滅的な最期をむかえることになる。


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 ▲明治と昭和の80年周期サイクル


 国家目標を達成するまでは上り調子でのぼりつめるのだが、目的を達成してしまうと、みごとに右肩下がりに転がり落ちて、前半40年で達成した富や地位を破滅的に消滅させて、元の木阿弥に帰してしまう。まるで80年にわたる山登りの祭り、社会勢力の壮大なポトラッチのようである。

 もてる国家の力を結集してのぼりつめ、あとはその反動と目標喪失によって坂道を転がりつづける。バブル崩壊後のデフレはみごとにその下り局面をあらわしていたといえる。前半40年に貯えた富や地位を盛大にうしなっていった。

 戦後80年目のカタストロフィーはどのようなかたちでやってくるのだろうかと思っていたが、数年前までは国家破綻による社会福祉の破滅のようなかたちを思い描いていた。だが近年のヘイトスピーチや嫌韓嫌中、右翼の勃興などの流れを見ていると、どうも国家主義的な破滅も予想できるように思えてきた。

 そういう右翼の勃興という流れで明治からの凋落をたどってみると、明治末・大正の「煩悶青年・高等遊民」たちのたどった「ミッシング・リンク」をつなげるように思えた。明治の「富国強兵」の目標が1905年に達成されたあと、青年たちは煩悶に悩み、インテリたちは共産主義に魅かれてゆくのだが、政府・財界に弾圧されて右翼の勃興を見る。青年将校が革命をおこそうとして軍部が力を握り、破滅的な日中・日米戦争へと向かっていった。

 あと10年でこのような昭和初期におこったようなシナリオが展開されるのだろうか。げんだいの右翼的な勃興は過去のシナリオの再現のようにも見える。

 昭和初期の戦争というのは、過去の栄光をとり戻そうとしておこったものなのだろうか。日清・日露戦争によって日本は西欧列強の仲間入りにくわえられた。その栄光が忘れられず、軍縮化の世界的な流れにおいて軍事戦略をおこない、世界からつまはじきにされて、無謀な日・英米対立の果ての戦争にむかっていった。

 戦後も40年後にベルリンの壁の崩壊やソ連の崩壊という冷戦の終焉といった世界の流れが大きく変わる転機をむかえている。日本も同じころバブル崩壊をむかえ、デフレ経済へと転落してゆき、膨大な土地不良債権をかかえ、97年ころにひとつの体制の破滅をむかえた。

 だがかつての経済大国の栄光を忘れられない人たちが、なぜか軍国主義の名誉回復という亡霊をかかえて復活してきた。戦後の敗戦史観というのは、自虐史観であり、アメリカの戦勝国史観だというのである。この歴史観を塗り替えれば、過去の栄光はとり戻されるのだろうか。

 すくなくとも破滅のシナリオは描けるだろう。壮大な破滅をして、グレート・リセットをおこないたいのだろうか。

 皮肉なことに2020年に東京オリンピックが決まった。戦前も1940年に東京オリンピックが予定されていたが、戦争のために中止。サイクル的には5年後の破滅とみごとに符合するのである。

 日本は80年を境にグレート・リセットを必要としているのだろうか。すべてを灰燼に帰して、戦後80年の成功・蓄積・システムをチャラにしてゼロから再スタートを切りたい。システムは悪くなっているのに変えられない、手が加えられない、破滅することによってしかグレート・リセットはおこなえないという社会無意識をもっているのだろうか。

 破滅的な人命損害や他国に迷惑をかける戦前のようなグレート・リセットがこんかいにも望まれているとしたら、もっと意識的な改革・リセットはおこなえないものだろうか。あるいは壮大な改革をおこなうには目に見えるかたちでしか大災害をみずからおこすしかないのか。

 日本のシステムはサイクルどおりにこの10年で壮大な破滅をむかえるのか。それとも人的災害を防ぎえる壮大なリセットを人為的におこなえるのか。この歴史パターンを織り込んで賢明な選択をおこなえるのか、それともただのマユツバの知識と思って破滅がおこり、または破滅はおこらないのか。

 この10年にどのような歴史のすがたをあらわすことになるのか、サイクルは当たるのか、じっくりと見ていたい。


80年サイクルにふれた本
日本は80年周期で破滅する日本人はなぜ破局への道をたどるのか ~日本近現代史を支配する「78年周期法則」~ (ワニブックスPLUS新書)昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)この国のかたち〈1〉 (文春文庫)wakamoapasi


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Comment

1996年生まれの思うこと

センター試験を済ませた高3です
僕も一昨年くらいにこの法則を知りました。受験で日本史を勉強していますが、勉強すればするほど今の時代が幕末や終戦直前に似ていることを実感できます

時代の末期には栄光を取り戻そうとする独裁者?のような強権的な存在が現れるのも見逃せませんよね

幕末 井伊直弼 幕府の威厳の維持に努める
戦時中 軍部 軍事大国の威厳の維持に努める
今 安倍自民党 経済大国の威厳の維持に努める

こうしてみるとアベノミクスだー!て安易に自民党を支持する気が起きません。アベノミクスで日本の経済が良くなり、再び成長すると言われていますが、いまいち平成生まれには実感しづらいです。

小学校の時に小泉改革 リーマンショック
中学校で東日本大震災を見た僕にとって「高度経済成長時代のイケイケの日本」は完全に物語の世界です。教科書の中の話です

そういう「イケイケの日本」を「経験」ではなく「物語」としてしか知らない若者が増えてきたときに崩壊が起こるんでしょうね。そして「経験」を持っていて「過去の栄光」を忘れられない大人がそういう若者を利用しようとする

2.26事件などは「日露戦争」を「物語」として知っいる若者が「日露戦争」の「経験」を持った思想家の影響を受けてクーデター…という風に

こう考えると「日本を取り戻す」と言っている安倍さんを平成に生まれた若者が支持するのも分かる気がします

崩壊期に生まれた若者は無知になるか学ぶかで未来が変わっていくと思います。

無知な若者は政府の言いように扱われます。僕はそうならないように色々なことを学んでいき考えていきたいです。今年から大学生になりますが、ひとまずは英語を完璧にしたいです。そして様々な考えの人と積極的に関わって、どんなパラダイムシフトが起こっても対応出来る人間になりたいです。



法則っつーか
戦争体験者の世代が全員無くなり価値観がひっくり返るのがそのくらいのタイミングなんだと思う。
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