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12 28
2014

書評 労働・フリーター・ニート

まあ一般書――『楽しそうに仕事をしてる人の習慣術』 野口京子

4309503748楽しそうに仕事をしてる人の習慣術
野口京子
河出書房新社 2010-11-25

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 仕事に価値を見いだせないわたし。どうして仕事に低い価値しか見いだせなかったのかと問おうと、ぎゃくに楽しむための仕事術の本を数冊買ってみたが、問い方まちがったかな。人生をすごすことの価値にたいして、仕事をすることの価値はどうして低く見積もったのかといった自身の価値体系、価値優劣の洗い直しをしたかったのかもしれない。

 この本はしごく一般向けの本。深みや思索を誘う本ではない。ドッグイヤーから何点か。

 なにかに高い自己効力感をもっている人は、なにかに失敗しても、その理由を自分の能力が低いからと考えない。自分の努力が足りなかったと考える。自己効力感の低い人は、失敗を自分の能力不足のせいにする。そのためにもう努力をおこなわない。

 外交的にものを考えるということは当世流に考えるということで、大勢順応型の思考方式。内向型人間は自分の意見や方針にものさしを当てているので、他人の共感をあてにしていない。自分のしたいことをひたむきに追いかけている人は、他人や世間の評価にいちいち振り回されたりしない。

 本をたくさん読んだほうがいいといわれるのは、自分の体験だけでは「体験の貯蓄」に限りがあるから。

 ある人を嫌いといって排除するのは、その人が圧迫感をあたえ、不安をかきたてるから。自分の弱点の亡霊が嫌いな人で、他人を排除してもつきまとう亡霊が消えるわけではない。

 上の二点は性格のせいにしているのだが、考え方の問題ではないかといえる。考え方を変えれば、性格だって変えられる。やっかいなのは考え方は無意識につくられ、自分でもその支配下にあることに気づかないことである。
 
 仕事に価値に見いだせない人生をわたしはながらく生きてきたが、その生き方を押し進めるのではなく、逆のそのような価値や思い込みをつくったものはなにかと問うてみようと思った。補強する本や思想ばかり浴びてきたのだが、この価値観自体に囚われないほうが人生ラクだろう。なぜいろんな仕事に価値を見いだせないのか。自身の価値体系の相対化がしたくなった。



働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと~職業を生きる精神―平成日本が失いしもの (叢書・現代社会のフロンティア)私たちはなんのために働くのか  「働く意味」と自分らしい働き方を考える働く。なぜ? (講談社現代新書)あたらしい働く理由をみつけよう What is your salary?


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