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12 25
2014

映画評

『LUCY/ルーシー』は神秘体験を映像化した映画です

 リュック・ベッソンの『RUCY/ルーシー』(2014)を見た。レビューを見てみると、これは神秘体験・悟りの映像化ということをみなさん知らないようだ。悟りや神秘体験がどのようなものか、あまりにも知られていないようだ。




LUCY/ルーシー (字幕版)
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 ルーシー(スカーレット・ヨハンソン)は新開発のドラッグによって10%しか使われていないとされる脳を100%目覚めさせる。そのことによって人を超能力のように操ったり、物を動かしたり、人の心・記憶を読んだり、しまいには時間を超越し、宇宙にまで飛んでいってしまう。

 『マトリックス』でもこの世はヴァーチャル・リアリティだと悟ると超人的な力を手に入れるわけだが、この映画では現実的な日常世界のそのような神秘体験を描いてみせたといえる。ハリウッド映画はSF映画の枠をこえて、すでに宗教が悟りといっていた世界観を描いているのである。つまりこれは宗教が悟りや神秘体験といったことがらを映像で見せた映画なのである。

 これを見た人のレビューではあまりにも神秘体験を知らないようなので、神秘体験がどのようなものか、むかし引用したことのある宗教書とかニューエイジ本とかの引用をここにふたたび載せておくことにする。

 怪しい、理解を絶する世界観である。オカルトであるw けれど仏教にせよ、悟りというのは大マジメにこのような解脱の段階をもとめていたのではないのか。むかしの宗教はそれを霊や神という概念で表現したのかもしれない。こんにちのニューエイジではそのような概念をつかわない理論を描きつつある。

 「あちら側」の世界である。わたしも言語や価値観の幻想といった次元では理解しているが、物質・物理界まで悟りは超越するのかと疑問である。物質・肉体を人間はこえることなんてできるのかといまでもわからない。霊魂とか幽体離脱のオカルトの世界である。

 とりあえず、一部の人たち、宗教者たちはこのような世界を語ってきたということで引用をおいておきます。たんなる妄想・オカルトなのか、真実の世界なのか、わたしには判断はできません。ただ一蹴する気もありません。判断の材料としておいておきます。




気がつくと、わたしは炎のような雲に包まれていた。一瞬、火事かと思った。どこか近くが大火事になっているのかと思ったのだ。ところが、つぎの瞬間、燃えているのは自分の内側であることに気づいた。その直後、えもいわれぬ知的な光明をともなった極度の高揚感、歓喜の絶頂がやってきた。そして、宇宙が死せる物質によって構成されているのではなく、一つの「生ける」存在であることを知った。単にそう考えたわけではない。わたしは自らの永遠の生命を自覚した。永遠に生きるという確信をもったのではなく、自分に永遠の生命があることを自覚したのだ。さらに、人類すべてが不死であることを知った。あらゆる物事が協力しあいながら、互いのためによかれと思って働いていること、あらゆる世界の根本原理が、いわゆる愛であること。そして、長期的に見れば、誰もが幸福になることは絶対に確実であること。宇宙の秩序とはそういうものであることを知ったのだ。――R.M.バック

4892031143無境界―自己成長のセラピー論
ケン・ウィルバー 吉福 伸逸
平河出版社 1986-06

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「この世界はわれわれ自身の心が作り出した虚妄の世界である」

「一切の現象は心のみであって、外界の対象は存在しない、そして、そのように思う心自体もまた、固有の相はなく、刹那ごとに生滅し、知覚できないと知るべきである」 

「一切の形あるものは本来、心にほかならないから、外界の物質的存在は真実には存在しない」

「一切の現象はみな心からおこるもの、すなわち心が妄りにはたらくことから生じるものである。もし、自分の心が自分の心を見ることをやめれば、そこにはいかなる相のとらえられるものとてないからである」

「心が動いて主観としてはたらくとき、真実には存在しないのに対象がそこにあらわれる。もし心が主観としてはたらくことができなければ、客観も存在しない」

「世間の一切の認識対象は、すべてこれ衆生の(根元的無知)にもとづく妄心のはたらきによって現象しているのである。それ故、一切の現象は、鏡の中に現れる影像と同じく何ら実体のあるものではなく、ただ心(が現し出している)だけで虚妄である。何となれば、心がはたらきをおこすと種々の現象が生じ、心がはたらきを止めれば、種々の現象もまた生滅するからである」

4003330811大乗起信論 (岩波文庫)
宇井 伯寿
岩波書店 1994-01-17

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 「いったん次のことを信じるのを自分に許せば――「許せば」という言葉に注意してください――次のこととは、あなたは肉体次元を超えて存在するということです」

 「肉体が殻やおおいのようなものだということに気づいていますか もしあなたに幻想の必要がなくなればあなたは肉体をもつ必要がなくなります」

 「わたしとあなたをへだてているいまこの時点での唯一の違いはあなたの五感がいま記録しつつあることをあなたが信じているということです あなたは五感の力を受け入れ、その制限を自分に課しています」

 「あなたの全意識はこの小さな肉体にはおさまりきらないのです あなたはどこかで赤ん坊が泣いているのをきいてそれが自分だとわかります そのように、゛自分″というものに同一化できるには何ヵ月も、いや何年もかかるのです」

bce6d0920ea054c7b70fd110_L__SL500_AA300__201412270846309b8.jpgエマヌエルの書
パット・ロドガスト ジュディス・スタントン
ヴォイス 1993-04

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 「あなたがたは無意識の深層レベルにおいて、並外れた慧眼、奇跡と見がまうほどの明瞭さ、そして肉体を成す個々の微細胞にそなわった意識されることのない深い叡智をもって、みずから知るところの肉体を自分自身で創造しているのです」

 「体の感覚器官は、自己の体験を物理的な知覚結果に変換するよう強制します」

 「物質的現実は、現実がまとうひとつの形態であると申しあげるほうが、おそらく意にかなっているでしょう」

 「環境はあなたが形づくるものであり、まさに文字通りあなたの延長であると言えます。つまり、あなたの意識から外に向けて拡張した、物質化した思考なのです」

 「「内なる自己」は、まさに文字通り思考や感情を、それらに対応する物質的複製へと魔法のごとく変容させて体を創り上げます。……あなたがたは原子や分子を使い、基本的構成要素を「自分自身であると称する形」に創り上げることで、自分の体を築いているのです」

 「眼鏡や補聴器が体にとって人工物であるように、内なる自己にとっての体の感覚器官は基本的に人工物なのです」

 「あなたがたは言葉を創造するのと同じほど確実に、物体を創造しているのです」

 「感情や気持ちを象徴的記号である言葉に置き換える時と同じくらい、そうと気づかず努力もなしに、みずからの肉体を形づくっていることに気づくのは、それほど容易ではないようです」

 「人類は己の息づかいと同じほど、意識することなく自動的に物質としての対象物を創り出しています」

 「すべての物質的な「現われ」を有しているものには、あなたがたには知覚できない別の形態も存在します。あなたがたには、それらが特定の「振動周波数」に達し、凝集結合のすえ物質化したと思われる、その瞬間の現実だけを知覚するのです」

 「現在あなたがたは、みずからの物質的肉体だけでなく、あなたがたが「時間」と解釈しているものの特定の振動周波数にも焦点を合せています。歴史のなかの現時代以外の諸時代も、いっせいに存在しています。……繰り返して申しあげますが、あなたがたは単にそれらの振動周波数に同調していないだけなのです」

 「基本的にあなたがたの知るところの「時間」は存在しません。そして、すべての被造物は同時に存在しています。……あなたがたの言う「過去」も「現在」も、地上における時代のすべてが存在しています。……あなたがたはただ、極めて限定された時空間座標の場に意識を絞り込んでおり、それらを現在の現実として受け入れ、他のすべての体系から己を閉ざすことを選んでいるだけなのです」

4931449034セスは語る―魂が永遠であるということ
ジェーン・ロバーツ ロバート・F・バッツ 紫上 はとる
ナチュラルスピリット 1999-06

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「神は単一の存在で、自分の手で天と地を創造し、それから人間という生物を創造したとあなたは教えられてきた。しかし、実はそれはあなただったのだ。朝の太陽も、夕刻の空も、あらゆるものの美を創造したのもあなただ」

 「あなたが生きているこの人生は、夢だ。大いなる夢、言わばうわべなのだ。それは、思考が物質と戯れている姿であり、夢見人であるあなた自身が目覚めるまで、あなたの感情をその中に拘束しておくための深遠なる現実をつくり出しているのである」

 「思考なしにはあなたの身体は存在せず、物質さえも存在することはない」「物質とは、思考を最も大きく変容させることによってつくり出される思考のレベルなのだ」

 「あなたが宿っている身体は、魂を運ぶ車であり、この物質界に生き、遊ぶことを可能にするために選ばれた、洗練された手段にすぎない。にもかかわらず、この手段でしかないものを通して、あなたは自分の本質が自分の身体だという幻影にどっぷりと漬ってきた」

 「あなたにとってこのレベルが存在しているというのは、あなたの肉体、つまり、あなたの化身にある感覚器官が、物質という、光の周波数の中で最も低いレベルを感知するようにつくられているからです」

 「限りない思考を使えば、化身や、すべての場所、すべての宇宙を超越できるのだともし知っていたら、あなたは二度と限定されることを選びはしないだろう」

 「すべてひとつである状態は、本当にわずか一瞬、ほんの一呼吸しか離れていないところにあるのです。自分の存在の内奥で、どんなものとも別の存在でありたくないと願うとき、あなたはもはやそうでなくなります。すべての思考から自分を分離してきたのは、あなたの価値観、限られた思考、そして変容をきたしてしまったアイデンティティなのです」

 「神が最も至高な形で表れたものとはいったい何だろうか。それは思考である。父なるもの、人間が自分の人生を創出する舞台、すべてのものの生命の力、そして生命物質とは、広い意味で言うと、思考である。思考こそが、過去、現在、未来を通じて存在するすべてのものの究極的な創造主だからだ。

 身体の分子構造、細胞組織を互いにつなげているのは、神の真の姿である壮大で崇高な思考だ。思考なしにはあなたの身体は存在せず、物質さえも存在することはない」

 「身体は、真の存在=自己を構成している、変動する光でできた最も複雑で高度な電気系統を宿すためにつくられた。あなたの本当の姿は身体の大きさがあるものではない。実は、ほんの小さな光の点なのだ!

 あなたが宿っている身体は、魂を運ぶ単なる車であり、この物質界に生き、遊ぶことを可能にするために選ばれた、洗練された手段にすぎない。にもかかわらず、この手段でしかないものを通して、あなたは自分の本質が自分の身体だという幻影にどっぷり浸ってきた」

 「 愛すべき主たちよ、在るものすべての美と輝きを、自分の思考過程を通して創造したのは、あなた自身なのだ。想念から光へ、光から電磁場へ、物質へ、そして形体へと、考えることで、感じることで、すべてを創造し存在させてきたのは、あなた自身なのだ。思考が光へと下りてきた存在であったあなたは、自分がなった光に思いをめぐらせ、自分自身であるその光を愛したのだ。そうすることによって、光をさらにもう一段下げて電磁場をつくり出した。神はあなたの思考過程を通じてこの電磁場になったのだ。その電磁場に思いをめぐらせたとき、あなたはそれをさらにもう一段下げて、物資体、あるいは「凝縮した思考」をつくった。

 皆が存在を初めてまず最初にしたことは、「思考から物質をつくる科学」を認識することだったのだ」

 「一般に信じられていることとは裏腹に、あなたの脳が思考をつくり出しているわけではない。脳は、意識の流れから思考がその内部に入ってくるのを許すだけなのだ」

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角川春樹事務所 1996-06

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▼悟りを描いた映画。というか宗教化したSF映画。
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