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いいこと、すばらしいこともいっているのだけど、経営者はワタミの例のように警戒しないとね。
経営者は業績がいいときは祭り上げられて称賛されて、落ちればボロクソ。成長しているときは経営者の功績によるものか、ほかの要因なのかも、分けて捉えないからね。
この人はレジャー・サービス業で手広く業態をひろげている人で、うどん店とか観光産業でおしゃれな店を展開しているね。
いい部分だけを抜き書き程度に。すなおに学習したい気分と、うがった警戒した見方も両方もちたいのだけどね。
プレゼンについて「相手の欲しいものや情報を提供できる」ことを伝えるのがコツといっているが、すべての商売の基本だね。「相手が欲しいものを、相手の予想額よりも安く提供できれば喜ばれます」。転職でもおなじ。
「これはあいつに聞けばわかる」というものをもつ人間は頼りにされる。ビジネスの原点は「ほかの人ができないことをやる」ことにあるから、悪いマーケットにこそチャンスはあるという。伸びる人材は、いちばんつらそうな部署を希望したり、たいへんそうな仕事に手をあげる人物だといっているのだが、これらはつながっていると思うが、会社の都合のよい人材にだけなれといわれているような観点も感じるね。
地べたをはいつくばってがんばるのが当たり前という世界を見て、そこからのし上がる方法はないという。逃げれば、逃げるだけの人生になる。死ぬほどつらい仕事に向き合っている人間と、適当にこなしている人間はいざという踏ん張りがまるで違う。こういう人は困難なときに逃げずに立ち向かう精神性をもっている。こういう精神性については政治的にはひじょうにうさんくさくて警戒されるのだが、組織の圧力ではなかったら、いえることでもあるしと、むづかしい。
自分に負けなかったものこそ成功者。自分が認めなければ負けはない。そうだね、失敗とか負けはいろんな測り方があるのだからある一点で決めつけることはできないし、認めなければ失敗ではない。勝負は一回きりではなくてなんども挑戦することができる。自分が決めつけた時点で終わり。
認められないという人は多いが、認められる業績や説得力をもっているのか。認められたければそれらを身につけるしかない。
まあ、どうなんでしょう、この本は。いいことをいっていると捉えるか、凡百の自己啓発にすぎないと見るか。定価760円で170ページ。字も大きい。ブックオフの100円本で、ついででないと買わなかった本ともいえます。ビジネス書・自己啓発書の価格というのはもっと下げるべきだ、2、300円の価格が妥当ではないかと思うのですが。




