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お盆休みの四日間、徳島のほうにツーリングにいってきました。大阪から吉野川や海岸線をめぐって室戸岬まで、高知から大歩危や祖谷村の山のなかをつっきって剣山を見にいくツーリングです。
四国へは淡路島のルートをつかわず、宇野―高松の宇高国道フェリーでわたりました。千七百円ほどでこっちのほうが安いし、船旅もいいものですしね。おかげで灼熱地獄の中での神戸の市街地ルートは過酷をきわめましたけどね。
ことしはひどい酷暑だったので、海岸線めぐりより、四国の秘境と剣山をめぐる山のルートは涼しくて快適でした。夏は海に入らなければ灼熱の海岸線より、木陰と涼しい風が吹く山だね。でも中国地方の横断ルートはなんども平地の市街地にひきもどされるのだけどね。

岡山の千町川という川べりが素朴な雑草でおおわれた景色は、川の純粋なありかたを見た気がしました。

バイクでフェリーに乗る旅ははじめてです。船の旅は感慨深いものがありますね。展望台にのぼったり、座席についたり、腰がおちつきませんでした。

フェリーの景色はなかなか変わらないけど、刻々と変わり、すこしたつと大きく変わるものですね。昼間の酷暑のあとのフェリーの展望台の風はとても心地よかったです。

高松の海には朝焼けのなかで漁の作業を一心不乱におこなっている漁師のすがたが見られました。ネットカフェに泊まりましたので、ナイトパックで早朝に出るのでこういう景色に出逢えます。

祖母が徳島に住んでいて、子どものころ母によく連れてこられた思い出の吉野川にやってきました。でも周辺の土地はまったく見覚えがありませんでした。

ともかくロードショップの廃屋をいくつも見かけました。関西の北陸側もおなじ景色を見ましたが、経済は縮小しているのか、転がりつづけているのか、象徴的ですね。しかしこの廃屋、なんの店だったんだろう。アンティークなクルマの廃車もあったしね。

海ガメの産卵場所で有名な日和佐の大浜海岸。昼間寄っても産卵は夜におこなわれるのでまったく見所はないのですが、砂浜にちゃんとカメの足跡をみつけることができました。これ、子ガメの足あとだよね、でも横に歩いて迷走?

お遍路さんの休憩所は灼熱に一日じゅう、さらされているライダーもたいへん助かります。愛媛側をまわったときはお遍路さんは少なく感じたのですが、徳島側は多い思いがしましたが、期間の関係?

広い海岸だなあ。贅沢な砂浜ですね。でも海の家がない?

室戸岬の近くには夫婦岩がありました。でもいまは立ち入り禁止。

室戸岬には空海のデカイ銅像が立っていて、修行した洞窟がありました。明けの明星が口にとびこんできて悟ったという地ですよね。空海の伝説があるところはそれ以前の自然信仰があったところで、この洞窟は死者や神が宿り、帰ってゆくところ、生まれるところと考えられていたのかもしれません。

三日目、高知のネットカフェから早朝に山の中を走り出したら、きのうの灼熱地獄から一転、半そででは寒さにやられそうになって、思わず休憩をとった朝もやの村の中。静けさが山に吸い込まれたような空気。

山中は涼しい風と木陰で、灼熱の真夏は海岸線を走るより、山中を走るべきだと思いました。吉野川の上流には釣り人がたくさんいて、さわやかな景色のなかで休憩。ほぼ見分けはつかないと思いますが、キャンプを張っているのか、そこで暮らしているのかわからない人がいました。

吉野川の上流だなあ。こんなところまでこれるとは思ってみませんでした。

大歩危(おおぼけ)の岸壁のながめ。こういう岩場の川岸って名所になるのだなあ。

遊覧船がゆらゆらと大歩危の川面をゆれてゆきます。

四国の秘境といわれた祖谷(いや)村あたりですが、とにかく山の高所にたくさんの民家が立てられているのが目につきましたね。たしか宮本常一が川からさかのぼったのではなくて、尾根伝いにたどってきてそのまま定着したとかいってましたっけ。平地におりてこないでもかなり遠くへいけるらしいですね。

高所の民家がいやでも目につきます。四国の秘境とよばれた祖谷村もクルマと道路によって、むかしとぜんぜん違う場所になったのでしょうね。クルマのない時代、こんな山奥に人がそうかんたんにこれるものでなかったでしょう。村の人はもっと閉ざされて生きていたのでしょうね。もっともその時代なりの交通や流通はさかんだったのだと思いますが。平家の落人伝説がありますしね。

かずら橋には巨大な観光施設と駐車場があって、「秘境」というイメージはぶっつぶされる不釣合いな繁栄ぶりがそこにありました。秘境という観光地は人がたくさんくる繁盛地になったら、もう秘境ではないんですけどね。

この山の高いところにある民家が気になってしょうがないんですけど。落人伝説の平家屋敷を五百円で見てみましたが、歴史ロマンの感受性が強い人向けですね。

間近で見た徳島最高峰の剣山のすがたですね。ロープウェイが頂上までつながっているのですね。県道がかなり高いところまでのぼっていて、こちら側の標高もじゅうぶん高かったと思います。

山中の民家って独特な形状をしたものが多くて、街中の建売住宅と違ったおもむきが目をひきますね。古い時代のものが残っているのかもしれませんが、この家は欄干が前にありますね。

山中の川岸に建つ家はこのタイプの柱で傾斜を抑えるつくりをしているものが多いんですね。柱が崩れたらと思うとちょっと恐いわけですけど、山中の川岸のスタンダードな家かもしれませんね。

高松の町なみが遠くに去っていきます。四国の土地よ、さようなら。

宇高国道フェリーは普通二輪、片道1700円ほどで、助かりましたね。到着アナウンスが座席についていてくださいとクルマに乗る準備をしてくださいの両方をいって困るのですが。バイクは一番乗りで、一番出です。

岡山の吉備津彦神社にはふたつの丸い岩が祭られていました。これはやっぱり男と女、陰と陽を象徴しているのかな。

吉備津彦神社は夏至の早朝の太陽がつきさしてくるようですね。朝日の宮ともよばれています。桃太郎伝説もレイラインを意味していたのかもしれませんね。

吉備津彦神社は神域のランドスケープが厳粛な観をかもしだしていました。うしろの中山はご神体で、古代の古い自然信仰が起源の神社のようですね。

鬼ノ城は吉備津彦神社からちょうど夏至の太陽が日没する方向に位置します。岡山レイラインを引いたときに気づいたので現地調査です。ぎゃくにいえば、鬼ノ城から冬至の日の出は吉備津彦神社からさすわけですね。桃太郎伝説には太陽信仰の説話がこめられているのかもしれませんね。

鬼ノ城からはくもっていたので景色が見えず残念。かわりに看板の写真を。左手のほうに吉備津神社が見えます。

緑のきれいな河川だなあ。海岸線の暑さと山の涼しさの教訓から中国地方の横断する道をたどろうとしたのですが、いつも平地の市街地につき戻されてばかり。高速は乗りません。たいへんに苦労した中でいい景色に出逢えました。でもここどこだ?
一日目 大阪→高松
二日目 高松→高知
三日目 高知→岡山
四日目 岡山→大阪
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四国へは淡路島のルートをつかわず、宇野―高松の宇高国道フェリーでわたりました。千七百円ほどでこっちのほうが安いし、船旅もいいものですしね。おかげで灼熱地獄の中での神戸の市街地ルートは過酷をきわめましたけどね。
ことしはひどい酷暑だったので、海岸線めぐりより、四国の秘境と剣山をめぐる山のルートは涼しくて快適でした。夏は海に入らなければ灼熱の海岸線より、木陰と涼しい風が吹く山だね。でも中国地方の横断ルートはなんども平地の市街地にひきもどされるのだけどね。

岡山の千町川という川べりが素朴な雑草でおおわれた景色は、川の純粋なありかたを見た気がしました。

バイクでフェリーに乗る旅ははじめてです。船の旅は感慨深いものがありますね。展望台にのぼったり、座席についたり、腰がおちつきませんでした。

フェリーの景色はなかなか変わらないけど、刻々と変わり、すこしたつと大きく変わるものですね。昼間の酷暑のあとのフェリーの展望台の風はとても心地よかったです。

高松の海には朝焼けのなかで漁の作業を一心不乱におこなっている漁師のすがたが見られました。ネットカフェに泊まりましたので、ナイトパックで早朝に出るのでこういう景色に出逢えます。

祖母が徳島に住んでいて、子どものころ母によく連れてこられた思い出の吉野川にやってきました。でも周辺の土地はまったく見覚えがありませんでした。

ともかくロードショップの廃屋をいくつも見かけました。関西の北陸側もおなじ景色を見ましたが、経済は縮小しているのか、転がりつづけているのか、象徴的ですね。しかしこの廃屋、なんの店だったんだろう。アンティークなクルマの廃車もあったしね。

海ガメの産卵場所で有名な日和佐の大浜海岸。昼間寄っても産卵は夜におこなわれるのでまったく見所はないのですが、砂浜にちゃんとカメの足跡をみつけることができました。これ、子ガメの足あとだよね、でも横に歩いて迷走?

お遍路さんの休憩所は灼熱に一日じゅう、さらされているライダーもたいへん助かります。愛媛側をまわったときはお遍路さんは少なく感じたのですが、徳島側は多い思いがしましたが、期間の関係?

広い海岸だなあ。贅沢な砂浜ですね。でも海の家がない?

室戸岬の近くには夫婦岩がありました。でもいまは立ち入り禁止。

室戸岬には空海のデカイ銅像が立っていて、修行した洞窟がありました。明けの明星が口にとびこんできて悟ったという地ですよね。空海の伝説があるところはそれ以前の自然信仰があったところで、この洞窟は死者や神が宿り、帰ってゆくところ、生まれるところと考えられていたのかもしれません。

三日目、高知のネットカフェから早朝に山の中を走り出したら、きのうの灼熱地獄から一転、半そででは寒さにやられそうになって、思わず休憩をとった朝もやの村の中。静けさが山に吸い込まれたような空気。

山中は涼しい風と木陰で、灼熱の真夏は海岸線を走るより、山中を走るべきだと思いました。吉野川の上流には釣り人がたくさんいて、さわやかな景色のなかで休憩。ほぼ見分けはつかないと思いますが、キャンプを張っているのか、そこで暮らしているのかわからない人がいました。

吉野川の上流だなあ。こんなところまでこれるとは思ってみませんでした。

大歩危(おおぼけ)の岸壁のながめ。こういう岩場の川岸って名所になるのだなあ。

遊覧船がゆらゆらと大歩危の川面をゆれてゆきます。

四国の秘境といわれた祖谷(いや)村あたりですが、とにかく山の高所にたくさんの民家が立てられているのが目につきましたね。たしか宮本常一が川からさかのぼったのではなくて、尾根伝いにたどってきてそのまま定着したとかいってましたっけ。平地におりてこないでもかなり遠くへいけるらしいですね。

高所の民家がいやでも目につきます。四国の秘境とよばれた祖谷村もクルマと道路によって、むかしとぜんぜん違う場所になったのでしょうね。クルマのない時代、こんな山奥に人がそうかんたんにこれるものでなかったでしょう。村の人はもっと閉ざされて生きていたのでしょうね。もっともその時代なりの交通や流通はさかんだったのだと思いますが。平家の落人伝説がありますしね。

かずら橋には巨大な観光施設と駐車場があって、「秘境」というイメージはぶっつぶされる不釣合いな繁栄ぶりがそこにありました。秘境という観光地は人がたくさんくる繁盛地になったら、もう秘境ではないんですけどね。

この山の高いところにある民家が気になってしょうがないんですけど。落人伝説の平家屋敷を五百円で見てみましたが、歴史ロマンの感受性が強い人向けですね。

間近で見た徳島最高峰の剣山のすがたですね。ロープウェイが頂上までつながっているのですね。県道がかなり高いところまでのぼっていて、こちら側の標高もじゅうぶん高かったと思います。

山中の民家って独特な形状をしたものが多くて、街中の建売住宅と違ったおもむきが目をひきますね。古い時代のものが残っているのかもしれませんが、この家は欄干が前にありますね。

山中の川岸に建つ家はこのタイプの柱で傾斜を抑えるつくりをしているものが多いんですね。柱が崩れたらと思うとちょっと恐いわけですけど、山中の川岸のスタンダードな家かもしれませんね。

高松の町なみが遠くに去っていきます。四国の土地よ、さようなら。

宇高国道フェリーは普通二輪、片道1700円ほどで、助かりましたね。到着アナウンスが座席についていてくださいとクルマに乗る準備をしてくださいの両方をいって困るのですが。バイクは一番乗りで、一番出です。

岡山の吉備津彦神社にはふたつの丸い岩が祭られていました。これはやっぱり男と女、陰と陽を象徴しているのかな。

吉備津彦神社は夏至の早朝の太陽がつきさしてくるようですね。朝日の宮ともよばれています。桃太郎伝説もレイラインを意味していたのかもしれませんね。

吉備津彦神社は神域のランドスケープが厳粛な観をかもしだしていました。うしろの中山はご神体で、古代の古い自然信仰が起源の神社のようですね。

鬼ノ城は吉備津彦神社からちょうど夏至の太陽が日没する方向に位置します。岡山レイラインを引いたときに気づいたので現地調査です。ぎゃくにいえば、鬼ノ城から冬至の日の出は吉備津彦神社からさすわけですね。桃太郎伝説には太陽信仰の説話がこめられているのかもしれませんね。

鬼ノ城からはくもっていたので景色が見えず残念。かわりに看板の写真を。左手のほうに吉備津神社が見えます。

緑のきれいな河川だなあ。海岸線の暑さと山の涼しさの教訓から中国地方の横断する道をたどろうとしたのですが、いつも平地の市街地につき戻されてばかり。高速は乗りません。たいへんに苦労した中でいい景色に出逢えました。でもここどこだ?
一日目 大阪→高松
二日目 高松→高知
三日目 高知→岡山
四日目 岡山→大阪
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徳島のレンガ造りの建物は大菩薩峠という喫茶店でした
徳島のレンガ造りの建物は大菩薩峠という喫茶店でした。徳島に住んでいた時に1~2度行ったことがあります。
検索したら珍スポで詳しい記事を見つけました。
http://b-spot.seesaa.net/article/308680441.html
検索したら珍スポで詳しい記事を見つけました。
http://b-spot.seesaa.net/article/308680441.html
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