読書感想文の参考になるかもしれない。


 夏休みも終わり、読書感想文で検索してくる人が多いので、私なりのアドバイスをしてみたいと思う。ちょっと遅いかな。といっても私はいまだに小説の読み方がわからないし、小説の多くは十数年前に読んだうろ覚えだし、学生のときは小説なんかほぼ読めなかった。こういうことを書いたらいいんじゃないかというアドバイスしかできません。

『ハツカネズミと人間』スタインベック 新潮文庫
ハツカネズミと人間
 この作品は「善人」について書かれているのではないかと思う。善人というのは人より優れていたらいけないから白痴のようにならざるを得ない。ここから脱線して人より優れたり、劣ったりすることの考察が広げられるのではないかと思う。優秀さというのは他人を劣ったものにするのではないかということを考えてみるのもいいのじゃないかと思う。



『蝿の王』 ゴールディング 集英社文庫
蝿の王
< 無人島での子どもたちの勢力争いは人間の戦争や集団の争いをみごとにあらわしている。権力争いはじつは教室の中でもおこっているものである。びみょうな階層や序列があったりする。そういう自分のクラスの権力派閥を作品にひきつけて考察してみるのもいいと思う。あるいは自分のクラスを無人島において戦わせてみるのも楽しいかもしれない。



『車輪の下』 ヘッセ 新潮文庫
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 世間体を気にする親と好きなことをしたい子とはいつの世でも対立するものである。『車輪の下』にかこつけてひごろの親の批判をしてみるのもいいし、親の理想や世間体を考察してみるのもいいだろう。自分のやりたいことと、親の期待は合うのだろうかと考える機会にすればいいと思う。




『異邦人』 カミュ 新潮文庫
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 これは不条理について書かれた作品だといわれるが、私は人と同じ感情をもたなければならないという感情に対する怒りを描いた作品だと思っている。みんなが楽しいときには楽しいふりをしたり、悲しいときには悲しいふりをしなければならないという強制に対する怒りである。人に合わせること、みんながしているから自分もしなければならないことに対する怒りを書いてみるのもいいと思う。



『月と六ペンス』 モーム 新潮文庫
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 芸術に憑かれた男と俗っぽい世間の対立が描かれた作品だったかなと思う。金とか出世の世間体を離れて、まったく自分の好きなことだけに没頭できる人生をうらやましいと思わないだろうか。現代日本の俗っぽさやいやなところを描きだしてみて、自分の好きなこと、やりたいことを考えてみるのはどうだろうか。




『武器よさらば』 ヘミングウェイ 新潮文庫
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 ヘミングウェイは『老人と海』が定番である。でもこんな年寄りくさい物語を十代でわかるわけがない。釣れた魚を失うというのは人生のことをいっているのかもしれない。いままでほしくて得たもので、失ったり、なくしたものから人生の感じ方はそのようなものかもしれないと考えてみるのがヘミングウェイ流なのかもしれない。『武器よさらば』のほうが若者の恋愛と戦争話だが、テーマは『老人と海』に近い。こっちのほうがいい。私はヘミングウェイの短い単純な文章について語りたい。

『ライ麦畑でつかまえて』 サリンジャー 白水Uブックス
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 『ライ麦畑』は親や大人の世界に反抗しているときにぜひ読んでほしい作品である。親や大人の世界のどんなところが嫌いなのか考えてみるのもいいと思う。なんで親や大人はムカつくのだろう。書くことは、意外に自分の思っていることをはっきりと意識させてくれるものである。




『砂の女』 安部公房 新潮文庫
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 安部公房はワケのわからない寓話を書く作家だが、これは好きなことをしたい男と家庭に閉じ込めようとする女の話だと私は思っている。生活のために妻と子のために働く人生は自分の目標か、それともいやなのか、考えてみるのも一考だろう。




『ノルウェイの森 上』 村上春樹 講談社文庫
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 村上春樹は若者の小説好きを増やした作家である。とくに初期の作品カッコよくてオススメ。『ノルウェイの森』については私ならワタナベトオルくんの孤独についてとっぷりと考察して、自分に与えた影響を考えたいと思う。でも作品のテーマは自殺する人が多いことから生と死だと思うんだが、なんで死んでいったのだろうと考えるくらいしか私にはできません。




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