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小説はいかに書かれたか―『破戒』から『死霊』まで (1982年) (岩波新書) 篠田 浩一郎 岩波書店 1982-05-20 by G-Tools |
82年に出された岩波新書の黄版。
それぞれの章に『破戒』と『明暗』、『暗夜行路』と『或る女』、『海に生くる人々』と『上海』、『真空地帯』と『死霊』がならべられて論じられている。どういう内容、意図で読み比べたのか、わたしには読み解けなかった。
これらの近代の名作を読んだことがないので評論から内容や興味をひきだせるかなと思ったけど、しょうしょうむづかしいところがあったり、興味をひきだされるところもないまま読み終わった本だった。
なにをいっているかわからないというよりか、なにをいおうとしているかわからなかったといったほうが近いかな。
ちょっとこっけいな文章があったので引用。
「社会主義と機械の発達とを結びつけることによって生じる余暇を学芸の研究にあてることによって人類は将来経済的なばかりでなく知的平等を実現し、究極的には人類そのものが神となるという思想を展開している」
19世紀後半のルナンという哲学者はこんなおめでたいことをいっていたのだね。学芸研究のはてが神。。 学芸研究のはては「オタク」の趣味に終わるだけとわたしは思うんだけどね(笑)。





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