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07 13
2013

労働論・フリーター・ニート論

「非正規労働者 過去最高38%」の報道に意味はない

 「非正規労働者 過去最高38%」とニュースはいうのだが、この報道に意味はないだろう。

 この平均の数字を見せられてサービス業の雇用者は非正規がこんなに増えているならよしウチもと思うかもしれないし、転職希望者はあきらめて非正規の職につくかもしれない。

 平均の数字を報道であらわす意味はなんだろうか。この流れを加速したり、加勢するための数字にしか見えない。

 男女別と、年代別の数字をみないと意味がない。

 この平均の数字は女性がひきあげているのであり、男性は20代、60代以外ほとんど蚊帳の外の話である。この数字を聞くとおぼろげに男性の非正規もずいぶん増えているんだとイメージするかもしれないが、男性はそうではなく、ほぼ女性の問題、数字がひきあげているのである。


 総務省の「平成24年就業構造基本調査」の16ページのグラフを見ていただきたい。

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 男性の30代から50代までの正規率は8割、9割にたっしている。働き盛りの正規率はほぼ大半を占めているのであり、報道の38%はこの層をイメージするかもしれないが、まったく違うのである。

 38%という平均は女性の非正規がひきあげている。女性の40代から50代の非正規率は6割にたっしていて、二十代から三十代前半は4割から5割にたっしている。この割合が平均をひきあげている。

 38%という数字は男性にとっては20代前半の3割、6,70年代の6,7割以外はほぼ該当しない。男性の主要戦力の世代はほぼ大半が正規雇用なのである。


 平均の数字があらわされるとあたかも男性の主流の働き方も非正規に侵食されているとイメージするかもしれないが、正規の磐石な地盤はけっこうしぶといようだ。報道はこのイメージを壊している。


 非正規率の問題は女性の問題なのである。そして女性の問題であることを報道はなぜかふみこまない。

 女性の単独者やシングルマザーが正規の雇用からもれているということがこの問題の本質ではないのか。女性が正規の雇用から追放されている。国家の保障からもれる人生を余儀なくされている。

 男女別、年代別の現状を見ないことにはこの報道の意味はなく、誤ったイメージを植えつけているにすぎないのではないかと思う。


▼平均なんか信じるな。
 「「平均」のウソ八百とバカさ加減!」


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