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06 29
2013

書評 小説

日本文学論に興味なし―『1000の小説とバックベアード』 佐藤 友哉

410134552X1000の小説とバックベアード (新潮文庫)
佐藤 友哉
新潮社 2009-12-24

by G-Tools


 1980年、昭和55年生まれの若い作家。本はたいがい年上の人が書いたものばかり読むものだが、年下の本を読むこともふえてくるのだろうな。

 この小説は「日本文学論」とか「小説論」のメタフィクションなのだろうね。クライアント相手に書く「片説家」という職業が出てきたり、地下の図書館に監禁されるくらいで、筋みたいなものはほぼない。章のサブタイトルが小説の方法論になっていてユニーク。

 高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』も文学論のようなメタフィクションだったと思うのだけど、この作品を思い出したね。

 「1000の小説」というタイトルからおもしろい小説でも紹介してくれていたらいいなと思ったのだけど、日本文学を論じることにほぼ興味ないわたしはどうでもいい話ばかりを聞かされた感じ。こういう「日本文学を論じる」ことが好きな一定の層がいるのかな。三島由紀夫賞を受賞したということだしね。わたしはどうでもいい。

 日本文学を論じるならなぜ論文やエッセイ形式にしないで、いちおう筋書きがあるらしい物語小説のかたちをとらないといけないのだろうね。筋書きや物語にわずらわされないで、メッセージや思考だけにしぼられるのにね。学術本ばかり好み、小説をいつしかほとんど読まなくなっていたわたしは思うね。



さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫)文学論〈上〉 (岩波文庫)反文学論 (講談社学術文庫 (1001))日本の文学論 (講談社文芸文庫)フィクション論への誘い―文学・歴史・遊び・人間


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