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05 27
2013

映画評

さいきん見た映画のツイート備忘録――「ザ・ワーズ」「午後3時の初恋」「おおかみこどもの雨と雪」など

 さいきん見た映画のツイートをまとめました。こういうのが見たいとかこれは見るべきだという選択基準が自分でうまくまとまっていないのを痛感しております。

 前半もしくは本文ではおすすめ、よかった映画をとりあげております。

 真ん中にラインを引いた先から、もしくは「追記」リンクからはわたしにとっての及第点、あまりよくなかった作品をならべています。かんたんに割り切れないのですが、膨大な量になるために便宜的に分けています。


ザ・ワーズ 盗まれた人生 [DVD]
東宝 (2013-09-20)
売り上げランキング: 3,351


「ザ・ワーズ 盗まれた人生」 これは佳作だな。作品を盗まれた老人の人生がじわっと涙をにじませた。過ちを償うことはできない、ただ抱えて生きるしかないといいたかったのか。この焦燥感が胸を焦がせるね。ラストがわかりにくいが、部屋に入れた若い女性はもしかして自分の娘? なにに気づいた?

人の原稿をいつわって自分の作品とした主人公はこの秘密を妻にいって別れることになる。作品を書いた老人は創作にかまけて娘の死を導いてしまい、妻と別れる。その元妻があたらしい家庭を築いているシーンは泣けたね。この後悔が作品を生み出すのだが、紛失。主人公がそれを出版することになる。

老人の若いころ、戦時中に出会ったパリの娘と結婚して、創作に賭けるようになる。ヘミングウェイの『Sun Also Rizes』が出てくるところなんて芸が細かいね。『武器よさらば』の筋立てに似ているしね。

「ザ・ワーズ 盗まれた人生」は小説や創作、あるいは名誉にトチ狂った男たちが妻や娘といったたいせつなものをおろそかにした結果、過ちと後悔を抱えて生きるしかないということをいいたかったのかな。ラストが娘との関係だとしたら、またその過ちを増やすことになるということなのかな。


B004CFBR06ハナミズキ スタンダード・エディション [DVD]
TCエンタテインメント 2011-03-04

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「ハナミズキ」 恋愛話にしてはずっと離れすぎているわけだけど、これは父のすがたを追う、父の承認を確認できてはじめて結ばれる機が熟すということをいいたかったのかな。父の承認、生まれたことの承認。自己価値の承認を確認するまで、女性はうけいれる用意ができていないということ?

「ハナミズキ」はふたりともずっと父のあとを追うんだね。生田斗真は父の漁師だし、 新垣結衣は父と同じカメラマンを頼ってニューヨークにいく。そして生まれたルーツであるカナダの灯台まで。新垣は子どものときから父は死んで不在であり、存在の承認を得るまでルーツをたどるんだね。

恋愛物語は恋愛話だけではなくて、承認や自己価値の問題をふかくもっているようで、恋愛関係で考えるより、自我の承認の物語と捉えたほうがいいかもね。相手に承認されるか、自分を承認できるかということが深いテーマになる。人物の関係はひとりの自我の世界を象徴したものになる、ユング的にね。

「ハナミズキ」の新垣結衣は北海道育ちからどうして恋愛話としては成就しない東京とかニューヨークにずっと離れていったのか。父のルーツをたどる必要があったからで、それは父から存在することの承認を得られていなかったからではないのか。だから父の死=不在があったわけで。

生田斗真の父は漁師の仕事をついでおきながら事業の失敗によって死んでしまう。それから生田斗真はふらふら。こちらのほうの父の承認はどうなったのか。新垣結衣の承認があるまで、愛した女性の承認まで自我の成熟はおあずけということなのか。


B002ZUSAKA珠玉のアジアン・ライブラリーVol.6「午後3時の初恋」×「遠い道のり」 [DVD]
エスピーオー 2010-03-03

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「午後3時の初恋」 なかなかよかったかもね。切ない台湾映画。人格が分裂している話か、それとも霊魂がのりうつった話かわからないけど、ハッピーエンドになってほしかった物語。それはないわけだけど。

台湾の女の子の名前は「チンチン」で、それはないわな。おとなりの台湾で。時計店の女の子の話で、時間がテーマということをいっているのだろうね。

おすすめの映画だね。静謐な時間の雰囲気のいい映画。時間の後悔について語っているのかな。「Gyao!」で見れるかもね。


B002QV1H8Kディア・ドクター [DVD]
バンダイビジュアル 2010-01-08

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「ディア・ドクター」 過疎村に歓迎されるニセ医者の映画ね。これはある意味たんじゅんな話であるから、話をどうくり出すかという技巧が問題になる物語なのだろうね。エピソードがよくわからない点もあったのだけど、評価はどう位置づけたらいいかわからないな。


B00BCT3N48ツナグ(本編1枚+特典ディスクDVD1枚)
バップ 2013-04-24

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「ツナグ」見た。ふつうに泣ける映画。ただ傑作や名作とはいえないだろうね。それぞれのエピソードにもっと技巧やひねりを加えられる余地はあったと思う。橋本愛の友だちへの殺意の後悔がいちばん後をひくが、ほかの二つのエピソードはあっさりしすぎ。技巧がもうすこし狡知であってほしかったね。


初恋のきた道 (字幕版)
(2010-09-30)
売り上げランキング: 8,482


「初恋のきた道」 チャン・ツィイー主演。これは恋愛のはなしというよりか、村の人たちが憧れた知識とか教育への渇望を意味しているのかな。会えない、会えないで待ち焦がれるということがほとんど描かれていて、村の教育への渇望が主題だったのかな。

鄧小平の改革解放がはじまったのは1978年からだとされる。「初恋のきた道」がつくられたのは99年。世界の工場のいしずえがつくられ、沿海部都市と農村の格差がひらいた時代だろう。農村の都会への憧れや知識の渇望がえがかれた作品でもあったのだろうか。

おっさんになれば、世に恋愛物語といわれる映画であっても、恋愛のほかの主題を読み込めるようになる。むしろ恋愛映画というのはそのほかの主題を恋愛にたくしているといったほうが近いのではないかと思うようになった。

風景がとにかくきれいな作品。恋愛話だけに思えるかもしれないが、成就した話はあまりとりあげられていないので、渇望や期待がおもな内容だったといえるのじゃないかな。地理的に閉鎖的な町ではなく、開けた展望のいい風景もそのことをあらわしているのじゃないかな。


カールじいさんの空飛ぶ家 (字幕版)
(2012-07-04)
売り上げランキング: 2,587


「カールじいさんの空飛ぶ家」 これは解釈がわからない映画だな。冒険好きな妻と冒険に出ることができずに、亡くなったあとにじいさんはひとりで冒険に出る。男の子と鳥と犬をひきつれて。憧れの冒険家がその鳥をつかまえようとする悪人に変わる。いったいどういう意味なの、この映画?

そうすか! ふつうの人生のすばらしさですか。「冒頭に凝縮されたつつましやかな暮らしこそが、真に冒険的だったというテーマがそそり立つ」/虚構より実人生の尊さを謳い上げるラディカルなアンチ・ハリウッド映画 / “カールじいさんの空飛ぶ…”

憧れの冒険家が悪人に変貌してしまうというエピソードはたしかにアンチ冒険譚ですね。でもこれ、アンチ冒険譚、日常生活のすばらしさを訴えたメッセージってつたわるの? トルストイも栄光や名誉よりふつうの人の人生のすばらしさを説いたことを思い出したね。

物語や虚構におもしろさやわくわくを求めている観客に、そうではなくて、ふつうの実人生のほうがすばらしんだといっても納得されないだろうね。観客は物語に埋没してそこから楽しさをくもうとしているので、そのメタ否定にはなかなか気づきにくいね。

「カールじいさん」がアンチ冒険、アンチハリウッドだとしたら、さいしょの10分のふつうの人生のすばらしさは伝わったけど、後半や物語からのメッセージはうけとりにくかったのかもね。「みんなのシネマレビュー」 

「カールじいさん」で憧れの冒険家は鳥のケヴィンを生け捕りにしようとするのだが、ケヴィンは母鳥であり、ひながいた。冒険家は家族をこわすが、カールじいさんはケヴィンを守る=家庭を守るという対比なのだろう。


B000063UPMマルホランド・ドライブ [DVD]
デイヴィッド・リンチ
ポニーキャニオン 2002-08-21

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「マルホランド・ドライブ」見た。たしかに聞きしにまさる難解な映画だが、後半でぽんぽん種明かしはある。いきいきとしていたナオミ・ワッツの変貌ぶりがすごいね。解釈と二度見ないととても理解できないね。前半は願望のあらわれた夢というわけ?

いきいきとした夢と希望にあふれたナオミ・ワッツのような女性がいちばん痛い目や事件に巻き込まれないことを願うばかりだったのに、後半では転落とやつれた顔。これは狙われていたわけ? そうだよね。


自虐の詩
自虐の詩
posted with amazlet at 15.02.23
(2014-03-28)
売り上げランキング: 14,092


映画の「自虐の詩」みた。いがいに泣ける作品だった。自尊心、自己肯定をえるまでの話にまとめているね。貧乏や父の犯罪で、自分を軽んじて生きるしかなかった女性が自己肯定をえるまでの物語。あのマンガと実写のズレはとうぜんあるわけだけど、ドン底の自己肯定は泣けるね。意外。

映画の「自虐の詩」は通天閣のあるあたりが舞台になっていたけど、原作は東京の話だったんだね。ああいう人情ものとか貧乏ものには新世界のあたりが合うのだろうね。日雇い労働者のリアルな町はそう思えないのだけど。なぜ人情のイメージがへばりついたのか?

幸江は内縁の夫イサオに自己肯定をおしえられたのだろうね。映画ではイサオはカタギな商売につけないヤクザもののまま。それでも幸江がイサオの生活を支えるのは、自己肯定のお返しをしようとしているからだろうね。承認の力。

「自虐の詩」を映画で見たのだけど、かなり泣けたので原作を読みたい。ただあのマンガの画風はうけつけないかもね。西原理恵子の貧困悲惨女子の「女の子ものがたり」とか「パーマネント野ばら」というのはこの「自虐の詩」に影響をうけたのか、もしくは「失敗例」に思えるね。

また見てしまいました。傑作だね。自己蔑視から承認を得るまでの自己肯定の描き方が鮮やか。自虐の詩

『自虐の詩』はストーリーの流れとしては現在のひも男をかこっている幸江が、過去の承認を思い出して自己肯定という流れになっているのだけど、さかのぼると現在もまだダメ男と共依存する関係になっているのはすこしおかしいかな。自己肯定を得られたらこういう自虐的関係をつづけられるか?

自分の価値を低く見積もっているからひも男であるとか、搾取的関係にもなぐさめをみいだしてしまうのが、幸薄女の特徴ではないのか。根本にあるのは自己蔑視や自己軽視である。自分がよいもの、愛されるものに値しないという自己観である。


B00AHRI4H2おおかみこどもの雨と雪(本編1枚+特典ディスクDVD1枚)
バップ 2013-02-20

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「おおかみこどもの雨と雪」 なぜか涙がにじむシーンがたくさん。子育てものって涙腺のトリガーをひくものがたくさんあるのね。おおかみというのは異質性の象徴で、親はそういう比較の異質性というものをずっと感じるものかな。子離れをずいぶん早くに設定して、親の自覚をうながしているのでしょうね

これは親の子離れ・自立のための物語であって、親目線のためにつくられた映画なんでしょうね。でも子どもが見たらこういう映画をどう捉えるのでしょうね。

野生のたくましい雪のほうが人間の女性らしいしおらしい大人になってゆくのに対し、貧弱だった雨のほうが自然に帰ってゆく対比が目をひくね。強さを出したものはしおらしくなり、弱さを経験したものはたくましくなってゆく。

「おおかみこどもの雨と雪」はいい作品だったと思うし、親目線の子どもの自立を描いた爽やかな映画だと思う。ただし子どもが見るかもしれないアニメとしては雨の強さや勝利、雪の恋愛や承認をもっと入れるべきであったと思う。子どものどきどきわくわく感はないだろうね。


レ・ミゼラブル (2012) (字幕版)
(2013-06-23)
売り上げランキング: 10,905


あたらしいほうの「レ・ミゼラブル」を見た。民衆の地鳴りのような自由への希求は見せるね。ミュージカルという形式は普通の映画なら地の文として消えるところが言葉で話される。そこはシェークスピアばりにいいところだし、だれに向かってどこに話しているのという場面でもあるね。

ジャン・バルジャンの改心と善行のエピソードが薄められていて、そこを弱めれば「レ・ミゼラブル」のいいところが失われてしまうのではないか。かわりに民衆の虐げられ、貧困や足蹴にされている現実が大きくクローズアップされている。主役のエピソードは民衆のありようをかたちにされたものでしょうね

きのう見た97年版でくわしく説明されているストーリーが今回の版では割愛されていて、そこをカットすればジャン・バルジャンと娘のコゼット、彼氏とのエピソードが見えてこないじゃないかと思ったけど、かわりに民衆が主役としてせりがっているのかな。ミュージカルの各場面は脈絡を忘れさせるし。


レ・ミゼラブル (字幕版)
(2010-10-01)
売り上げランキング: 8,375


97年の映画「レ・ミゼラブル」を見たけど、これ道徳訓のような物語と思っていたけど、「法には慈悲がない」といったテーマや共和制の革命、孤児の娘を育てる父親といったテーマがかさなって、なにをいいたかったのか焦点が絞れなかった。ユゴーの原作は一巻しか読めず、記憶ももうないね。

「レ・ミゼラブル」は貧しい人たちがやむをえず犯罪を犯してしまうようなことを法を裁けるのかといったメッセージがあったのかな。共和制の革命者たちはあっさり銃殺されてしまうし。貧困を克服できない国家や法を告発しているのかな。


テッド(字幕版)
テッド(字幕版)
posted with amazlet at 15.02.23
(2013-07-01)
売り上げランキング: 5,101


「テッド」という熊のぬいぐるみが毒舌にしゃべる映画をみた。まあ、かわいいテディベアが下ネタ・ジョークを連発するさまは楽しいが、これは35になった男の自立の話である。この映画を見たから視聴者が自立のきっかけをつかめるかは疑問だな。自立できる理由を描いていない。


麒麟の翼 ~劇場版・新参者~
(2013-05-15)
売り上げランキング: 14,710


「麒麟の翼」 まあ、泣けたね。つながりをまとめてみると、格差社会であえいでいる若者カップルの未来を閉ざしたのは、真実を見ようとしない目、教師の隠蔽の姿勢だっということになるのかな。

「麒麟の翼」は教師の隠蔽のために、子とつながろうとしていた親は命を失い、それに巻き込まれるかたちになった格差社会の若者カップルも命を失ってしまったということかな。教師の真実を隠す目というのは、格差社会の世渡り術を教えていないという告発に妥当するのかな。

「麒麟の翼」は格差社会の犠牲による犯行とマスコミや世論に思わせておいて、いやじつはそうではなかったというストーリーだから、こういう読み方にたいする批判であったわけだな。でもそれでは教師のウソが、親子の絆をつなげられないようにしただけの物語になる。格差問題より親子問題が重要?




B00A1UHPKM夢売るふたり [DVD]
バンダイビジュアル 2013-03-06

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「夢売るふたり」 これは女の醜さとかえげつさを描いたのかな。どうして夫に結婚詐欺をさせて商売の資金にしようとなったのかよくわらないが、資金のためか浮気の腹いせのためかどちらなのだろう。わたしも結婚詐欺のような目にあったといいたかったのか。解釈がよくわからないな。

「夢売るふたり」はこれは商業的には成功する映画じゃないと思えてしまうな。ぜんぜんすかっとすることも、喝采もさけぶこともない。ただ破綻と自滅が見えてゆくだけ。「夢」なんてうんざり? それとも妻は浮気の腹いせか、あるいは男との関係をご破算にしたかったのか。


B008IVP9RCももへの手紙 [DVD]
バンダイビジュアル 2012-10-26

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「ももへの手紙」見た。情感的なもりあがりが欠けるな。メッセージ的にも訴えるものがない。父の死と、メッセージの媒介を妖怪がうけもつという通過儀礼的な物語になっているのだけど、わたしには解釈が読めないなあ。母娘のかわいさだけが描かれていたような気がするな。

妖怪入れたらわくわくするだろう的な映画なのかな。その部分を削ったら、どういうものだけが残るか。母娘が島に越してきて、娘が飛び込みができるようになっただけの話。父の消滅・不在が少女の成長をうながす、意味するのか?


B003PK2EBUソラニン スタンダード・エディション [DVD]
TCエンタテインメント 2010-09-03

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映画の「ソラニン」には集団的承認と親和的承認の相補関係がえがかれているのだってね。仕事をやめて集団的承認をえられなくても、恋人の親和的承認があればいいという承認のかたち。見てみよう。山竹伸二『認められたいの正体』からね。

「ソラニン」 あわくてゆるい映画だったなあ。解釈する気もうせてしまうほど。社会的な承認とか自分の価値とかを語っているのかもしれないけど、よく出てきた風景の川べりのようにただぼーっとしていたいだけの映画だったな。


B000MGB48Oカポーティ コレクターズ・エディション [DVD]
ジェラルド・クラーク
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2007-03-16

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きょうは「カポーティ」という映画を見る予定。カポーティの『冷血』はたしか犯罪のおこらない田舎村で殺人がおこって、身近な人が疑心暗鬼や不審におちいってゆく記述がすごかったと思う。映画のほうは報道する倫理みたいなものを問われているのかな。

映画の「カポーティ」30分ほど残して眠ってしまった。これってお金と野心のために殺人者に近づく作家と、人を殺した殺人者のどちらかがひどいかの対比みたいなもの? 最後まで見たほうがいいのか迷う。

映画『カポーティ』を見終わった。これは作品完成のために早く刑が執行されてほしいカポーティと、殺人者に友情や同一性を感じてしまったカポーティの苦悩を書いているわけね。『冷血』というタイトル自身もその葛藤をあらわしているという説もあるという。評価がしにくい透明なテンポで進むのだけど。

映画『カポーティ』は石井光太の貧困ドキュメンタリーに感じた貧困を告発する正義観と、いっぽうではそれは「商品」として売れてほしいという矛盾する態度と共通するものを描いているのだろうね。それがなくなってほしいのか、それによって売れたいのか。


B00B8OGUF6鍵泥棒のメソッド [DVD]
メディアファクトリー 2013-05-10

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「鍵泥棒のメソッド」 なんだろ、これ。つくった人にはこれがおもしろいんだとか魅力的だという理想がありそうなのだが、それが心に響いてこないんだな。解釈ごねごねしたら深読みできそうだけど、そこまでね。

「鍵泥棒のメソッド」は三谷幸喜路線のギャグ映画なのかな。すくなくともわたしにはちっとも笑いはとれなかった。広末も結婚を就活のような事務的な作業としてはじめて恋に落ちるみたいな意図なんだと思うけど、まずキャラも魅力的でないし。殺し屋が役者の演技を勉強するものいまひとつ。


B006QO695Yツレがうつになりまして。 スタンダード・エディション [DVD]
キングレコード 2012-04-13

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「ツレがうつになりまして。」 ただ、たんたんと体験を描いてゆくだけの作品であって、どうこうしろという映画ではないな。結婚の誓いである「病めるときも助け合う」といったことが描かれた作品であったと思う。


B003CGD1FAミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 [DVD]
アミューズソフトエンタテインメント 2010-06-04

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「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」 Gyaoでレビューが高かったから見たけど、この根底に流れているのは男にたいする憎悪や憤懣ね。ミステリの謎が解ける快楽なんかいってられない凄惨な男性嫌悪。

「ミレニアム」は男性嫌悪で、男性を懲らしめたいペシミスティックな女性の映画だな。女主人公は男に好かれる容貌ではないし、レズビアンで男とのセックスもあっさりしたもの。これってどういう層にウケるのかと思うけど。


B001510M8Sカンナさん大成功です! 特別版(2枚組) [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2008-05-08

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韓国版の「カンナさん大成功です」見た。韓国で大ヒットしたということだが、ストレートには感動しなかったな。エンタメ業界にからめる話ではないのではと思った。鈴木由美子原作とか日本でも映画化されたとか、ほぼ知らなかったな。


B005DBW31Uブルーバレンタイン [DVD]
バップ 2011-09-28

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「ブルーバレンタイン」 破局に向かってゆく夫婦の現在と、結婚に成就してゆく若いふたりが同時進行でえがかれてゆき、離婚と結婚式がラストにくる映画。エンディングでは花火に写るふたりのすがた。愛なんてこんなものさ、一瞬の花火さということかもしれないが、あまり希望をあたえる映画ではいね。


B00B2E6NWW人生の特等席 ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) [Blu-ray]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2013-04-10

by G-Tools


「人生の特等席」 クリント・イーストウッド主演。しみじみとした映画だけど、すごくいいというわけでもない。ただね、「人生の特等席」というのが娘が父といっしょにいた三等席だったというのが染みるね。


B009CUT6SQグスコーブドリの伝記 [DVD]
バンダイビジュアル 2013-01-29

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「グスコーブドリの伝記」見たけど、これ駄作じゃない。親と妹の失踪の意味と回収がおこなわれていないし、ブドリがどうやって火山を爆発させたのかも不明。妄想だけをつなげた感。原作もこんな底抜けかい。


B0006HJ0V2ピクニック at ハンギング・ロック ディレクターズ・カット版 [DVD]
エスピーオー 2005-01-28

by G-Tools


少女たちが岩山で失踪する「ピクニック・アット・ハンギングロック」という映画をみた。とっても退屈でときにうつらうつら。『人身御供論』で解釈されてるので見たが、とても読み解けなかっただろうね。少女の世界にふみとどまるか、出てゆくかの話なんだってね。


B000BQ5L2U深紅 [DVD]
野沢尚
アミューズソフトエンタテインメント 2006-02-10

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「深紅」という映画見た。野沢尚の遺作で、内山理名と水川あさみ主演。家族を殺された娘と犯人の娘の邂逅と再生の物語。どうなんだろうという感じ。あまり悲劇をせおったふたりという感じがしなかったかな。


B001S2QNMS愛を読むひと (完全無修正版) 〔初回限定:美麗スリーブケース付〕 [DVD]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2010-01-08

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「愛を読む人」 これはむずかしかったなあ。なぜそうするのか、なぜなのかという各場面での意味がさっぱり。とくに裁判で真実をいわない男の意味が。レビューの解釈を見ても、自分の感覚の上にはぴったりと合わない。ドイツ人の恥をめぐる物語?


B00005R22Kフライド・グリーン・トマト [DVD]
メアリー・スチュアート ファニー・フラッグ
TCエンタテインメント 2004-10-22

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「フライド・グリーン・トマト」を見た。91年のアメリカ南部の女性の自立の物語。DVから自立する女性と黒人の差別が背景にある。その話を聞くうちに現代のキャシー・ベイツも生きかたを変えてゆくという話。女性の方は励まされる映画だろうね。

むかし「シネマのなかの臨床心理学」という本を読んで「フライド・グリーン・トマト」という映画に関心をもって見てみたのだが、その本が本棚から見つからない。解釈を読みたかったのだけど。

ふたりの女性の昔話を語る老婆はだれだったのか。ふたりとの関係はご近所だったのか。そのふたり本人ではないのにどうしてそこまでくわしく知っているのかという疑問が立った「フライド・グリーン・チキン」でした。


B005Q78NJMアリス・イン・ワンダーランド [DVD]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 2011-11-02

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「アリス・イン・ワンダーランド」 子どもだったらわくわくしそうな世界が出てくるね。ワンダーランドでは姉と妹の対立があったわけだが、その克服が現実のきっぱりとした決断をもたらすつながりがよくわからなかったな。


B006QJSI3Aある日どこかで [DVD]
ジェネオン・ユニバーサル 2012-04-13

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「ある日どこかで」という80年のカルト古典映画とよばれる作品をみた。まえにも見たんだけどね。クリストファー・リーブの主演。女性のほうの惚れる理由がいまいち必然性のないのがひっかかる。カルト名作として残るかな~という感想だな。


B005743LSM天地明察 [DVD]
角川書店 2013-02-22

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「天地明察」みた。算術にマニアックにのめりこむ主人公に、天文学に賭けるこの男にどれだけの賛美や共鳴が寄せられるのか不安に思ったのだけど。この映画でも大衆は結果の判定を賭けみたいにするだけの人々。結果と答えだけほしい人にこの探求は共鳴できるのかという不審。


B00457W03Eパーマネント野ばら [DVD]
デイライト 2011-01-07

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「パーマネント野ばら」はダメ男にひっかかるダメ女がたくさん出てくるのだが、それでも男を求めてしまう女の悲しいサガを描き出しているのか。ゆいいつ、子どもだけがそういうサガや狂気から救い出してくれると。「女の子ものがたり」の続編や成長編みたいだな。


B00A82576M遥かな町へ [DVD]
メディアファクトリー 2013-02-27

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「遥かな町へ」みた。谷口ジロー原作のフランス映画。けっきょく父の失踪を肯定するような終り方で、自分の意志で生きてきたわけではない家庭を捨てることに中年の哀愁を感じる結末に終っている。それでいいのという感じだが、14歳をもう一度生き直す感覚がたのしみな映画なのかな。

家庭をもたされている、自分のほんとうのやりたかったことではないと思う中年の方には「遥かな町へ」は心しみる映画なのだろう。映画ではそれはマンガのことだったという結末なんだけど。


B0046ECN3S街の灯 (2枚組) [DVD]
チャールズ・チャップリン
紀伊國屋書店 2010-12-22

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あれ、チャップリンの「街の灯」ってハッピーエンドだったけ? ひさしぶりに見たのだけど、記憶では気づかれないように去るラストだと思っていたのだけど。自分のイメージに合うように変えていたのかな。

チャップリンは70年代ころまではNHKでフランキー堺の名解説でよく放送していたのだが、ちかごろはさっぱり放送されなくなったな。貧乏の悲哀を共有できた時代が80年ころを境に終ってしまったのかな。すこしさびしいね。


B00ANE9JGY桐島、部活やめるってよ(DVD2枚組)
バップ 2013-02-15

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映画のほうの「桐島、部活やめるってよ」見る。う~ん、とってもなんの映画かわからないw スクールカーストもそんなに前面に出ているわけではないし、小説のようにひとりひとりの内面を主役にしているわけでもない。映画部の空想的逆襲がさいごのクライマックス?

吹奏楽部の横恋慕する女の子、みおぼえあると思ったら西原理恵子の「女の子物語」に出ていた女の子ね。「僕と彼女と彼女の生きる道」の凜ちゃんとカンチガイしそうになったけど、違うのね。

桐島があらわれないのは、「青春映画なんかやらないよー」という否定なわけ? / “中森明夫氏による映画「桐島、部活やめるってよ」のレビューが素晴らしい件【ややネタバレ】 - NAVER まとめ

青春の挫折、輝かしい未来なんてないということ。そういうことか、よくわかった。「ネタばれ!『桐島、部活やめるってよ』の基本的解釈」 / “2012-08-19 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール” http://t.co/igjKJ2do


B00005HC83禁断の惑星 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2000-04-21

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56年のSF映画の名作と聞いていた「禁断の惑星」をはじめて見た。まあ人類はどんなに文明が進んでもみずからの憎悪や敵意のような悪を消滅させることはできないようなテーマなんでしょうね。文明がどこまでも進んで末恐ろしいと思えた時代はいまからは杞憂に近いように思えるけど。


B000TQ6H66心の旅 [DVD]
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2007-09-21

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91年のハリソン・フォード主演の「心の旅」という映画をみた。非情な弁護士が強盗に撃たれ、記憶喪失とともに人格が変わり、家族と生き直すという話。ドラマの傑作「僕と彼女と彼女の生きる道」と同じようなストーリー。91年までは日本の絶頂期で、たぶん日本人のビジネスマンがおじぎしていたね。


B00B7ITC3K危険なメソッド [DVD]
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 2013-06-21

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「危険なメソッド」をみた。ユングが主役の映画。なにをテーマにしていたのか、終り方が唐突なので虚をつかれた。理性や科学を信じるフロイトと、本能に負けてしまったり、神秘主義、シャーマニズムにひかれる人知をこえたものに向かうユングとの対立が描かれていたのかな。


B000F4LD84オリバー・ツイスト プレミアム・エディション [DVD]
ポニーキャニオン 2012-08-16

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ディケンズの「オリバーツイスト」を映画で見た。悲惨な話なのね。オリバーは孤児院をにげだして犯罪者の集団にひろわれる。ボスはさいごに絞首刑に処されるのだが、それでも飢え死にしかかった彼を救った恩人である。貧しさの境遇を告発した物語なのだろうね。


B00017YVBGタイムライン [DVD]
リチャード・ドナー
アミューズソフトエンタテインメント 2004-07-23

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「タイムライン」というマイケル・クライトン原作の中世タイムスリップ映画をみたけど、ただ過去にいって帰ってくるだけの映画にみえた。この原作で150万部売れた?




「アップサイドダウン」というSF映画をみた。上下二つの重力のある世界での恋愛物語。とにかく映像美がすばらしい世界。格差社会を批判したというより、象徴的で映像美のふたつにひきさかれた世界美を堪能するという映画だな。日本公開は未定かな。


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うえしん

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世の中を分析し、知る楽しみを追究しています。興味あるものは人文書全般。ビジネス書、労働論、社会学、現代思想、経済学、心理学、精神世界、歴史学。。 そのときの興味にしたがって考えています。

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