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05 11
2013

書評 ビジネス書

事業計画を自分にあてはめる―『会社を替えても、あなたは変わらない』 海老根智仁

4334034497会社を替えても、あなたは変わらない (光文社新書)
海老根智仁
光文社 2008-04-17

by G-Tools


 転職グセにはまっているような人になにが違うのか考えさせる本。会社の事業計画を個人にあてはめて考えてみようという内容である。経営コンサルタントとかこういう考えをしそうだね。

 まあ赤線もひかず、ふかく感銘もうけなかった本なのでさらりと流そう。

「事業ドメインの三要素を覚えていますでしょうか。自社がターゲットとする「市場(顧客)」、その市場の顧客の「ニーズ」、自社の強み、この三点セットを相互に合致するように設定すること、それが事業ドメインでしたね。

では、人が、「人材」という市場で勝ち抜いていくための条件はなんでしょう? 会社と同じです。

すなわち、環境に気を配りながら、自分がターゲットとする「市場」、その市場の「ニーズ」、自分自身の「強み」の三点セットを、うまくかみ合うように設定して、最高のパフォーマンスを発揮すること



 会社の事業計画の考え方こそ個人の職業戦略にあてはめてみようということ。

「「この会社のなかでの自分の目標は…」といった狭い枠組みではなく、あらゆる職種、あらゆる分野を想定して、自分が戦いたい市場を設定し、自分の強みとその市場で求められる条件が合致するかどうかを、とことん考える必要があるのです。

自分の強みと市場のニーズがぴったり合致していると判断できれば、そこが自分の成長の基盤となります。そうしてはじめて、ではどんな会社があるのだろうか、どの会社がいいのだろうか、と”会社選び"をすることになります。

つまり、自分の強みを実現するフィールドとして会社選びをするのであって、会社選びをしてから、そこで自分の強みは生かせるのだろうとか考えるのは順番が間違っているということなのです」



 まあね、自分の強みを軸に考えなければいけないということね。ふつうは会社とか市場ありきかもしれないけどね。

「転職というのは、目標を持っていない人が、会社に自分ドメインを教えてもらおうと思ってする依存行為です。

自分で目標さえも立てられない、つまり、自分で自分ドメインを設定できない人が、会社を替えることによって、「この会社、私に合っているわ」とか、「この仕事、前よりいいみたい」と感じ、それがとりあえずいまの自分の自分ドメインなんだと錯覚する――――転職という行為の実態がここにあります」



 外側にいいものをさがす行為は自分をなんたるかをしっかりとわかっていないからだという指摘。

「彼いわく、ブラジルでは、十八歳になれば基本的に「大人」とみなされるので、みなその年齢には自立している。自立するとは、自分に自信を持ち、自分で決めて自分で行動すること。彼はサッカー選手の道に進んだので、サッカー選手としての自分に自信と誇りを持っている。

彼は、日本のチームに来てびっくりしたといいます。

自分と同じ年くらいの若い選手が、プロとして第一線でプレーしているにもかかわらず、自分のサッカーに自信がないという、その様子にまず驚いたそうです。

ベテランプレーヤーから教えてもらうことを鵜呑みにして、すぐにやってみるのだがうまくいかない、そしてまた自信を失う…。

ブラジルでは、若い選手だろうと、グランドに出ればプロはプロ。ベテランからいろいろアドバイスされても、あなたに教えてもらわなくても自分のサッカーは自分で考えますというくらいの気概で、突っぱねるのがふつうだと、彼はいいます」



 集団の序列の中でいつまでも主体性をもてない日本人という批判。頭と足の工場型集団観が日本人をずっと抑えつづけているのかもしれないね。


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