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04 13
2013

レイライン・死と再生

太陽信仰と復活の神話―『エジプト神話』 ヴェロニカ・イオンズ

4791751450エジプト神話
ヴェロニカ・イオンズ
青土社 1988-10

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 エジプト文明は外側の異質性から日本との共通性はないように思われがちだが、太陽信仰という面でみてみるとかなり参考になる信仰をもっていたことが驚かされる。

 いまの日本の太陽信仰がわからなかったら、エジプト文明に確認したほうがわかりやすいのではないかと思ったりする。

 ヌト神という女神は天をおおっていて、朝太陽を生み出し、夜ふたたび太陽をのみこみ、星を生み出すとされる。地の男神ゲプと性交して、生み出すとされるのである。エジプトでは太陽が沈む西は、日本同様、死者の国である。夜、太陽は西から東へ太陽の船ではこばれる。

 このエジプト神話のかたちはそのまま日本の太陽信仰に適用できるのではないかと思う。ヌト神やゲプ神という神は日本にはいないのだけど、太陽信仰の説明にはこの原理が適しているのではないか。

 ということで太陽信仰という面からエジプト神話には興味をもっていて、この本を手にとったしだいである。

 図版が多い本である。神話の物語が語られる本ではなくて説明がおこなわれる本である。神々のありようがそれぞれの神の項目において語られる本である。

 太陽信仰や穀物豊穣の死と再生の共通性ということに興味をもってこの本にいどんだわけだが、正直なところ興味の減退を感じたねw

 豊穣神話の死と再生について知りたいという熱中がながらくつづいてきたのだけど、各国に神話にふみこむにしたがい、興味がうすれていった。神話は豊穣と再生の神話にテーマをしぼって語ってくれるわけではないからね。

 ペルシャと日本文化の共通性や説明可能性をおしえてくれたのは井本英一であったが、このエジプト神話と日本の共通性に探った人はいないのだろうか。日本神話や古代宗教にわからないところが出てきたら、エジプト神話やペルシャ文化がおしえてくれる部分がいくらかあるのだろうね。


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