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2012

おすすめ本特選集

2012年、ことし読んでよかった本

 2012年に読んでよかった本、おすすめの本を紹介しておきますね。ぜんぶで8冊。並び方はたんに読んだ順。


4150310475ゼロ年代の想像力 (ハヤカワ文庫 JA ウ 3-1)
宇野常寛
早川書房 2011-09-09

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 アニメや映画、ドラマの分析力・読解力がすごいと思いましたね。この物語はこういうことをいっていたのか、メッセージはこういうことだったのかと感嘆しきりの一冊でした。宇野常寛おそるべしと頭に叩き込まれた一冊でした。

 書評 スゴイ物語読解力―『ゼロ年代の想像力』 宇野常寛


4167801256映画の構造分析―ハリウッド映画で学べる現代思想 (文春文庫)
内田 樹
文藝春秋 2011-04-08

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 これもレベルの高い物語分析を楽しませてくれる一冊。ただしジジェクやラカンなどの思想の借り物がほとんどで、サブタイトルが現代思想を学ぶだからとうぜんかもね。

 書評 ハイレベルな映画解釈―『映画の構造分析』 内田 樹


448042833X異界を旅する能 ワキという存在 (ちくま文庫)
安田 登
筑摩書房 2011-06-10

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 物語にはよく異界に出向いて再生してくるという構造が組み込まれていますね。わたしは能をまったく見たこともないのですけど、この本によってその構造の謎が解き明かされています。ただし後半は整理された前半と違って、幻滅させられましたが。

 書評 なぜ異界に再生があるのか―『異界を旅する能』 安田 登


4480426752心でっかちな日本人 ――集団主義文化という幻想 (ちくま文庫)
山岸 俊男
筑摩書房 2010-02-09

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 日本人は集団主義ではなかったという報告がなかなかナイスですね。「そうせざるをえないから、そうふるまっている」という例がいかに多いことか。人は自分の意志より集団の意志を尊重して、集団主義的に行動せざるをえなくなっている。いろいろ考察をひろげたくなる一冊でした。

 書評 「日本人は集団主義ではなかった」―『心でっかちな日本人』 山岸 俊男


4480087370初版 金枝篇〈上〉 (ちくま学芸文庫)
ジェイムズ・ジョージ フレイザー James George Frazer
筑摩書房 2003-01

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 農耕社会の思考原理が理論的にわかる一冊ですね。なぜ王は殺されなければならなかったのか。世界じゅうからたくさんの似た風習や儀礼が集められてきて、それが世界に共有されていたらしいことがわかってきます。この考えは季節行事や年中行事の中にまだ生き残っていて、けっして滅び去ったわけではない世界観の原型ですね。

 書評 なぜ王は殺されなければならなかったのか?――『初版 金枝篇』 J.G.フレイザー


4003316223わが住む村 (岩波文庫 青 162-2)
山川 菊栄
岩波書店 1983-06-16

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 江戸から昭和にかけての神奈川県藤沢市の生活やうつりかわりが生き生きと写された佳作であり、このような優れた書き手がわが町にもいたらと思わせるほど、うらやましいものでした。

 書評 村にすぐれた書き手がいれば―『わが住む村』 山川 菊栄


4062178125大阪アースダイバー
中沢 新一
講談社 2012-10-11

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 中沢新一にしか描けない独特の人類学的大阪観でしょうね。太陽信仰のあった大阪をプロト大阪の底にすえます。そこから墓場とラブホテルの関係、刑場とお笑いの発展、ナニワ商人と砂州の関係などに切り込んでゆきます。

 書評 死や死者がともにある人類学的思考―『大阪アースダイバー』 中沢 新一


4106036614裸はいつから恥ずかしくなったか―日本人の羞恥心 (新潮選書)
中野 明
新潮社 2010-05

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 わたしたちは裸を隠す社会しか知らなくなっていますが、わずか150年前まで日本人は人前で裸をさらすことになんの抵抗もなかったようなのです。男も女も関係なく、若きも老いも。隠すことによって性的な意味、セクシーな領域がぎゃくにひろがったのではないでしょうか。謎と探究に火をつけそうな本です。

 書評 150年前、人前での裸が平気だった日本人―『裸はいつから恥ずかしくなったか』 中野 明

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