HOME   >>  書評 ビジネス書  >>  2015年に大転換期―『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田 昌典
10 10
2012

書評 ビジネス書

2015年に大転換期―『2022―これから10年、活躍できる人の条件』 神田 昌典

45697976012022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)
神田 昌典
PHP研究所 2012-01-19

by G-Tools


 2015年に明治維新や終戦のような大転換期がくると煽っているのだが、根拠がサイクル論だから踊れないな。

 わたしは稲村博の80年周期説は知っているが、この人はなんで70年周期説なんだろ。80年周期説ではカタスロフが2025年になるが、70年周期説では十年早められて2015年、あと三年だ。大変革には社会がリシャフルされる。

・英雄が、戦犯になる
・出世街道にいた人たちが、職を失う
・輝いていた職業が、軽蔑されるようになる



 戦前は軍人が英雄で尊敬されていたが、敗戦後には戦犯になり、極悪人になった。そのような大転換が2015年にやってくると煽る。でもあと三年でどうしてもそんな大転換がくる雰囲気に思えない。

 2015年には圧倒的な欠落を知ることになるという。戦後、圧倒的な食料や物質の欠乏を感じたように。新しい価値観はそこから生まれることになる。「2015年には、私たちは、何にもないことを知ることになる」。あと三年でなんでもあると思われている時代に急にそんなことを感じることができるだろうか。

 景気は46歳から50歳の人口の増減によって決まるというハリー・デント・ジュニア氏の説がひかれている。バブル崩壊は団塊世代の消費のピークをこえたからだという。これから第二の人口ボリューム、団塊ジュニアがその年代にさしかかるから、あと十年は手堅いといわれている。

 会社も2024年にはなくなるのだってね。根拠は商品サイクルの理論から商品は導入期、成長期、成熟期をへていずれ終わる。会社というコンセプトもいずれそのような循環をへるということだ。会社の寿命も1970年には五十年あったものが、いまでは十年だ。会社という概念はもう寿命を迎えたのだろうか。

 会社では社員が育たない、無から有を生み出す経験をつめないというのはまったくそうだろう。

 どうすればいいかのアドバイスで、優秀な人材が集まる場所の空気を吸えといわれている。そういう人とじかに出会えば、自分のセルフ・イメージが上がる。これはなんとなくそうかもね。

 著者は外務省をへた日本一のマーケッターといわれる経営コンサルタントだそう。ベンチャー起業家のイメージがあったが。年をくったわたしはこの本の扇情には踊れないな。


10年後に食える仕事、食えない仕事 あなたの会社が90日で儲かる!―感情マーケティングでお客をつかむ 成功者の告白 (講談社プラスアルファ文庫) 全脳思考 神田昌典の英語の近道
by G-Tools

関連記事
Comment
Trackback
title>
Trackback URL
Comment form









管理者にだけ表示を許可する






google adsense
全ての記事を表示する
ブックガイド特集
月別アーカイヴ
プロフィール

うえしん

Author:うえしん
世の中を分析し、知る楽しみを追究しています。興味あるものは人文書全般。ビジネス書、労働論、社会学、現代思想、経済学、心理学、精神世界、歴史学。。 そのときの興味にしたがって考えています。

twitterはこちら→ueshinzz

FC2カウンター

Page Top