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04 07
2012

社会批評

「知識社会論(評価経済社会論)」のクラシカルな名著ガイド

 評価経済論が話題になっていますね。わたしはではどうやって金を稼げるのかの点が気になって、ほかのことが頭に入ってきません。

 そもそもこの評価経済というものはどういう未来社会を思い描いていたのでしょう。古くは「知識社会論」や「情報社会論」といわれていました。

 ネットが一般に広がるようになって十五年以上たちました。整理したり展望を与える意味で、クラシカル(古典的)な知識社会論をもう一度見直してみる価値もあるのでしょう。


4478015880評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている
岡田 斗司夫
ダイヤモンド社 2011-02-25

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『ぼくたちの洗脳社会』を書き直したといわれていますが、原著はネットで読めますね。
      ↓
 『ぼくたちの洗脳社会』 岡田斗司夫

4022612444ぼくたちの洗脳社会 (朝日文庫)
岡田 斗司夫
朝日新聞社 1998-10

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4569562620知価革命―工業社会が終わる 知価社会が始まる (PHP文庫)
堺屋 太一
PHP研究所 1990-06-15

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岡田斗司夫がかなりのところ依拠したと思われる堺屋太一のこの本はほとんど話題になりませんね。いまでもかなり革命的な本だと思うのですが、再販の話とか出てきませんね。文明論の観点から知識の価値を問うた本。


4122009537第三の波 (中公文庫 M 178-3)
アルビン・トフラー 徳岡 孝夫
中央公論新社 1982-01

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情報社会論といえばトフラーのこの本をおいてなく、80年の出版ですでにこんにちの社会のありかたを大きく予想していましたね。第三の波というのはもちろん情報革命です。わたしは工業社会と規律のありかたを見せてくれて、そちらのほうがインパクトがあったのですが。


4122020107パワーシフト―21世紀へと変容する知識と富と暴力〈上〉 (中公文庫)
アルビン トフラー Alvin Toffler
中央公論社 1993-06

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知識へと権力がシフトする社会のありようを描き出しました。


4478371024ポスト資本主義社会―21世紀の組織と人間はどう変わるか
P.F. ドラッカー P.F. Drucker
ダイヤモンド社 1993-07

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ドラッカーも知識労働の重要性をずっと説いていましたね。知識の活用やありようを歴史的・文明的に分析した本ですね。


4478210187ザ・ワーク・オブ・ネーションズ―21世紀資本主義のイメージ
ロバート・B・ライシュ 中谷 巌
ダイヤモンド社 1991-10

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ロバート・ライシュは「シンボリック・アナリスト」という概念できたるべき知識労働のありかたを解いてみせました。そのような時代に国家のあり方はどう変貌するのか問いました。


4122033985情報の文明学 (中公文庫)
梅棹 忠夫
中央公論新社 1999-04

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梅棹忠夫はテレビの草創期に情報のあり方を問いましたが、根源にまで立ち返って問う姿勢は学ぶものがありますね。


4478001731クリエイティブ資本論―新たな経済階級の台頭
リチャード・フロリダ 井口 典夫
ダイヤモンド社 2008-02-29

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リチャード・フロリダは知識社会をクリエイティブ社会論という言葉で捉えなおし、また都市との関係からクリエイティブである環境を問いました。


447800076Xクリエイティブ・クラスの世紀
リチャード・フロリダ 井口 典夫
ダイヤモンド社 2007-04-06

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こちらのほうがリチャード・フロリダの先に出た本で、わたしは未読ですが、よりクリエイティブ社会のあり方を問うているのでしょうね。


4061594400恋愛と贅沢と資本主義 (講談社学術文庫)
ヴェルナー・ゾンバルト 金森 誠也
講談社 2000-08-09

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評価経済というのはいま新しく出てきたのではなくて、資本主義のはじまりから評価経済ははじまっていたのではないかという疑問がきざします。評価ってモテたいの願望であり、大量生産の工業社会はそういう「モテ」の欲望のために生まれてきたのではないでしょうか。


4480084169有閑階級の理論―制度の進化に関する経済学的研究 (ちくま学芸文庫)
ソースティン ヴェブレン Thorstein Veblen
筑摩書房 1998-03

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ヴェブレンは「みせびらかし的消費」という人々の行動に目をつけて経済社会論を展開しました。人々はずっと評価というものを求めてモノを媒介にしていた時代から、いま知識を媒介とするしくみに変わる時代に立ち会っているのではないでしょうか。


post_industrial1.jpg脱工業社会の到来 上―社会予測の一つの試み
ダニエル・ベル
ダイヤモンド社 1975-01

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75年出版の情報社会論の嚆矢だった本ですね。わたしはあまりにも古い本だったので入手できませんでしたが。


4622018977メディア論―人間の拡張の諸相
マーシャル マクルーハン 栗原 裕
みすず書房 1987-07

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マクルーハンのこの本は知識社会論ではないかもしれませんが、メディアや知識がいかに社会を変えたのかのあまりにも鋭すぎるメディア論の古典ですね。メディアは知覚器官の延長や印刷術と大量生産の関係を鮮やかに分析してみせました。


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