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02 20
2012

書評 ビジネス書

ブログで使えるかも―『「つまらない」と言われない説明の技術』 飯田 英明

4532194245「つまらない」と言われない説明の技術 (日経ビジネス人文庫 ブルー い 13-1)
飯田 英明
日本経済新聞出版社 2007-11-01

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 会社の会議やプレゼンでの説明の技術を紹介した本だが、ブログにももちろん使える。書く側だけの都合や視点しかもてない人はこういう目の前に人がいる説明の技術を学べばいいかも。

 説明では自分が「話したいこと」よりも、相手が「聞きたい」ことをとりあげる。自分の言いたいことをまず封印することからはじめる。他者の視点から要点をまとめることが必要である。

 自分にとっての常識は相手にとってもほんとうに常識なのか。

 経験や知識をえるにしたがって、まだそれらをもっていない人の考え方や発想ができなくなる。デキル人や経験者が新人やできない人の「わからない」ことをまったく理解したり知ろうとしないこととおなじである。

 よく知っていることほど説明しづらい。

 説明は説明自身が目的ではない。理解してもらう、認識してもらうは説明の目的にならない。説明の結果、なにを得ようとするのかゴールを明確にすることがたいせつである。「どうしてほしいのか」の具体的なゴールを目的に説明の材料や方法を考える。

 説明は資料やデータを集めるだけが目的ではない。データは重要度や関係をとらえなければならない。

 「もし自分が説明を受ける側なら」と立場をおきかえて、「これだけの材料だけでは判断できない」とか、「このゴールにはこの説明などいらない」などを判断する。

 情報が多ければ多いほど「大切なこととそうでないこと」の区別がしにくくなり、「必要な情報はどこにあるのか」がわからなくなる。ぶあつい思想書とか学術書なんか典型ですね。さっぱりなにをいいたかったのかわからない。わたしは自分の感銘したところをひきだす方法を採用しがちなので、著者や本のメイン・メッセージとズレていることが多々ある。

 説明ではなぜ大切なのか、判断に必要な情報がどこにあるかわかるようになっていなければならない。ポイントを絞る。

 「何がいいたいか」をひと目でわかる表現にする。説明や資料ではさいしょから最後まで本のように読まれることはなく、新聞や雑誌のように飛ばし読みされる。

 グラフの使い分けは、棒グラフは「数量の比較」にもちいられる。折れ線グラフは「数量の推移」。円グラフは「構成要素の比率」。

 要点やポイントは三つでまとめる。ふたつだけの案は決定的な要因がないと決めにくくなる。多くの案だと優先順位をつけにくい。三つだと選択できるし、順位もつけやすい。

 説明の場では近くの人に話しかけるより、いちばん遠くの人に話しかける。全体に話しかけている印象を与えることができる。近くの人だけだとうしろの人は疎外感を抱く。うなずいてくれる人、熱心に聞いてくれる人に話しかけるとプラスの反応で自信をつけることができる。

 説明される側の視点はどのようなものかと考えたい人には参考になる本ですね。こういう視点で考えると重要なことや要点、なにをいちばんにいいたいのかをまとめるのはひじょうに大事になってくる。

 自分のいいたいことをだらだらいっているだけだと、聞く側から考えるとあとからなにをいっていたのかさっぱり覚えていないということになり勝ちだ。

 わたしはブログを長々と書いてきて、読者の視点が欠如しているというのはわかっている。読者の視点から発想してみるという要素をとりいれるためにこの本を読んだ。思想とか学問の本ではなかなかそのような本に出会わないが、ビジネス書にあるんだな。



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