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02 09
2012

書評 労働・フリーター・ニート

ニートにおすすめの働くことについて考える本

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 学生と、ニートに特におすすめしたい10冊の本があるんだ:キニ速

 上のエントリがあまりにも働くことと関係のない人生論の本が多かったので、唖然として働くことについて考える本を集めることにした。

 ただし、働くことにたいする否定的な本を多くあつめたので毒がありすぎるかもしれない。また労働や理論について考えるより、どうやって稼ぐのか、どうやって仕事を見つけるかということを考えることのほうが大事かもしれない。

 人がどうやって生きてきたのかという知識や情報を知りたいのか、あるいは生きてゆく術や方法などの実利的な知恵がほしいのか、しっかりと見極めて本を選ぶべきだろう。ここでは実利や方法は後半のほうにすこしとりあげているだけだ。


406158961X森の生活 (講談社学術文庫)
D・ヘンリー・ソロー 佐渡谷 重信
講談社 1991-03-05

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 ソーローは自給自足の生活を送ったが、仕事仕事ばかりの人生に意味も意義も見出せなかったから。仕事だけの人生に深く懐疑のまなざしを向けたソーローの思想は労働の根本の意味を問い直させる。

4582766471怠ける権利 (平凡社ライブラリー)
ポール ラファルグ Paul Lafargue
平凡社 2008-08

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 ますます効率や勤勉が激しく求められる社会において金や待遇が求められるより、怠けること=怠惰の権利が認められることがもっとも大切なことではなかったのか。マルクスの義理の息子は問うた。

 ネットでも読めますね。→『怠惰への権利』1884

 こちらは労働の廃絶を説いていますね。→「労働廃絶論」 ボブ・ブラック

4791763076働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち
トム ルッツ Tom Lutz
青土社 2006-12

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わたしは未読だが、歴史上、働かない人たちの520ページの大部にわたる列伝が描かれている。歴史や人々は働かない人をどうあつかってきたのか。

4582766765怠惰への讃歌 (平凡社ライブラリー)
バートランド ラッセル Bertrand A.W. Russell
平凡社 2009-08

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哲学者のバートランド・ラッセルも勤勉になる社会への危機感を表明した。

4167269104旅へ―新・放浪記〈1〉 (文春文庫)
野田 知佑
文藝春秋 1999-05

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カヌーイストの野田青年の就職を拒んで自由に生きることをのぞんだ青春彷徨。働かされることに不満を感じている人にはとても共感できる野田青年の怒り。

410290008X人間を幸福にしない日本というシステム (新潮OH!文庫)
カレル ヴァン・ウォルフレン Karel van Wolferen
新潮社 2000-10

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どうして日本は「生産マシーン国家」となり、ものいわぬ中流階級の国になったのか。こんにちの官僚批判の源流となった本。

4390113976「日本株式会社」批判 (現代教養文庫)
内橋 克人 佐高 信
社会思想社 1991-10

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佐高信は「社畜」という言葉をひろめ、こんにちでいう「ブラック企業」をひとり批判しつづけた孤高の人。

478973126X「デタラメ思考」で幸せになる! (新書ヴィレッジブックス)
ひろ さちや
ヴィレッジブックス 2007-07

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ひろさちやは勤勉とか世間の常識をひっくりかえす破格の考え方をもっている。マジメとか世間の考え方・常識に縛られていると思ったらぜひ一冊を。多くの脱世間の本が書かれているから、生きづらい、世間の重圧が苦しいと思ったら好きなタイトルの一冊を。

4309463347オン・ザ・ロード (河出文庫)
ジャック・ケルアック 青山 南
河出書房新社 2010-06-04

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アメリカの6,70年代は働かないヒッピー、脱物質の思想が大きく広まった時代。そのころのカルト・ヒーローがジャック・ケルアックで、フラワーチルドレンとよばれた。

4092510144ジャック・ロンドン放浪記 (地球人ライブラリー (014))
ジャック ロンドン Jack London
小学館 1995-04

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作家のジャック・ロンドンはボーボーといって、アメリカの鉄道を無賃乗車してあちこちの農場で働いたりする季節労働の生活を送った。そのときの記録。ケルアックが憧れたホーボーの生活。

4794946589ホーボー アメリカの放浪者たち (晶文社セレクション)
フレデリック フェイエッド 中山 容
晶文社 1988-05-10

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無賃乗車でアメリカの農場をわたりあるいた季節労働者の群れをホーボーといった。ロンドン、ドス・パソス、ケルアックといった人たちの記録をまとめた本。

4480082964ハマータウンの野郎ども (ちくま学芸文庫)
ポール・E. ウィリス Paul E. Willis
筑摩書房 1996-09

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学校の体制に反抗することが、イギリスの労働者階級の道を選ばせてしまうのではないか。みずからの上昇の道を閉ざしてしまうのではないか。

4582761127日本残酷物語〈5〉近代の暗黒 (平凡社ライブラリー)
宮本 常一 山本 周五郎 揖西 高速 山代 巴
平凡社 1995-08

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女工哀史やタコ部屋など近代日本の悲惨な労働者のすがたがなまなましく描かれた真実の書。日本の労働者はこのような凄惨な道を通り過ぎてこなければならなかった。

4624221079生業の歴史 (双書・日本民衆史)
宮本 常一
未来社 1993-10

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むかしのご先祖たちがどのような仕事をして生きてきたかがわかる本。たくましくも、したたかに生きてきたご先祖。ふしぎと勇気をもらえる本。

4167523035清貧の思想 (文春文庫)
中野 孝次
文藝春秋 1996-11

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むかしの日本人は物質的欲望をおさえて精神の高貴さをめざす一群の人たちや思想がずっと根づいた国だった。金や物質消費、欲望がどうして煽られる国になったのだろうか。もたない、のぞまない生き方で精神の高貴さが人々の理想ではなかったのか。

4003200810陶淵明全集〈上〉 (岩波文庫)
陶 淵明 松枝 茂夫
岩波書店 1990-01-16

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出世栄達ではない脱俗の生き方に人生の満足と安定があるのではないか。中国四世紀の脱出世と脱世俗の人生を選んだいまも読みつがれる田園詩人。

4062879174日本を降りる若者たち (講談社現代新書)
下川 裕治
講談社 2007-11-16

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日本を降りて、ゆるゆるの労働観のタイ・バンコクで長期滞在=沈没してしまう人たち。

4878933186だめ連宣言!
だめ連
作品社 1999-02

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元祖ニートの運動。92年ころに「だめ」を肯定して働かない人たちがあらわれた。フリーターが「自由人」と思われていて、下流とか搾取されているとか思われなかったころの運動。

4896916786若者が『社会的弱者』に転落する (新書y)
宮本 みち子
洋泉社 2002-11

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フリーターが自分の意志で自由に細切れ仕事をしていると思われているときに、それは違う、搾取され、不当に低給料、先行きのない雇用で雇われているのだと指摘して、フリーター・若者へのイメージを変えた本。

4794963688就職しないで生きるには
レイモンド マンゴー 中山 容
晶文社 1998-09-10

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サラリーマンになったり会社に雇われて生きるのがいやだったら、自分で稼いで生きてゆく道を見つけよう。

4594052452親より稼ぐネオニート―「脱・雇用」時代の若者たち (扶桑社新書)
今 一生
扶桑社 2007-02

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自分で稼ぐ方法を見つけよう。

4874657877ブログ&アフィリエイトで楽々、稼ぐ!儲ける!―ネットで副業をはじめる一番手軽な方法!
芸文社 2005-10

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ネットなら自分ひとりで稼げる方法を見つけられるかもしれない。ネットはこづかい程度しか稼げないかもしれないが、アイデアや工夫次第で多く儲けられるかもしれない。就職や働くことがむずかしいなら、なんらかの小銭でも稼ぐ方法を見つけるべきだ。

4478190445フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか
ダニエル ピンク 玄田 有史 Daniel H. Pink
ダイヤモンド社 2002-04

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これから雇用はどうなってゆくのか。先進国の若者の仕事はどんどん失われているし、雇われない生き方が増えてくるかもしれない。雇用や仕事の変貌を予測するだけでも道しるべになる。

447800076Xクリエイティブ・クラスの世紀
リチャード・フロリダ 井口 典夫
ダイヤモンド社 2007-04-06

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知識を創造することでメシを食ってゆく時代の展望図をもっておこう。

4796665307日本創業者列伝 (宝島SUGOI文庫 A へ 1-42)
別冊宝島編集部
宝島社 2008-07-17

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みずから人生を切り開いてきた創業者たちの生き方。仕事がないなら自分で切り開くしかない。

4415077560起業家プロの発想力 (成美文庫)
主藤 孝司
成美堂出版 2006-03

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仕事がゼロからつくられる起業家の発想を見ることで、商売やビジネスの基本や根本がおどろくほど見えてくる。仕事やお金はどういうところに流れるのかを知ることが商売や仕事の基本だろう。


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世の中を分析し、知る楽しみを追究しています。興味あるものは人文書全般。ビジネス書、労働論、社会学、現代思想、経済学、心理学、精神世界、歴史学。。 そのときの興味にしたがって考えています。

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