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10 30
2011

歴史・地理

インテリジェンスな山ガールにおすすめの好奇心本

 山に登ればとちゅうの風景や名所など気にかかるところに出会います。山登り自体に興味をもつより、そちらのほうに関心が向かうばあいもあるでしょう。

 たとえば山村の風景をみてひとむかし前の暮らしに興味をもったり、石や木、滝、洞窟、地蔵が山の中に祭られているのを見てむかしの自然信仰や神に興味をもったり、地域の歴史・郷土史に興味を感じたり、神社や古い遺跡や由緒をみて古代史に興味をもったり、山の風景や景色はなぜ心地よいのかと考えたり。

 山登りのとちゅうにはそういう関心や興味をそそられるものごとが多いと思いませんか。そういった興味をもっと深く知りたいと思った人にそれらのジャンルをくわしく知る知的好奇心がそそられる本を紹介したいと思います。山登りの楽しみにインテリジェンスを加えると山はもっと魅力的な角度を増やすことでしょう。

 山登りから興味をもてるジャンルはつぎのようなものだと思います。

 ①歴史・古代史 ②民俗学 ③景観論 ④古代信仰

 いくぶん交錯していますが、これらのジャンルの興味を魅かれる本を紹介したいと思います。


 ①歴史・古代史

 山や地方にはわかちがたく歴史が結びついています。いった土地の歴史を知りたくなったりしませんか。山に登れば、なぜか古代史が身近に感じられます。古い神社や古い地名、信仰が残っているからでしょうか。

山の名前で読み解く日本史 (プレイブックス・インテリジェンス)日本の地名 (岩波新書)地名から歴史を読む方法―地名の由来に秘められた意外な日本史 (KAWADE夢新書)地名から歴史を読む方法 (KAWADE夢文庫)日本地図から歴史を読む方法 都市・街道・港・城…地勢に隠された意外な日本史が見えてくる (KAWADE夢文庫-)

街道で読み解く日本史 (プレイブックス・インテリジェンス)海と列島の中世 (講談社学術文庫)海民と日本社会 (新人物文庫 あ 3-1)海の道、川の道 (日本史リブレット)古代の日本と渡来人

古事記・日本書紀を歩く JTBキャンブックス神々と天皇の宮都をたどる―高天原から平安京へ古代七大王国の謎 (学研M文庫)古代史の秘密を握る人たち―封印された「歴史の闇」に迫る (PHP文庫)天孫降臨の謎―『日本書紀』が封印した真実の歴史 (PHP文庫)

古道―古代日本人がたどったかもしかみちをさぐる (講談社学術文庫)峠の歴史学 古道をたずねて (朝日選書 (830))日本古代史と朝鮮 (講談社学術文庫 (702))


 ②民俗学

 山に登れば、山村や農村の古びた風景に出会います。まるで昭和やひとむかし前の暮らしに出会うような気持ちがします。むかしの人の暮らしを知りたくなったら宮本常一などの民俗学がおすすめです。

山に生きる人びと (河出文庫)ふるさとの生活 (講談社学術文庫)塩の道 (講談社学術文庫 (677))忘れられた日本人 (岩波文庫)遠野物語・山の人生 (岩波文庫)

江戸の旅文化 (岩波新書)写真で綴る昭和30年代農山村の暮らし―高度成長以前の日本の原風景山の民・川の民―日本中世の生活と信仰 (ちくま学芸文庫)



 ③景観論

 なぜ山の景色は心地よく感じるのだろう、山に囲まれた農村の風景はどうして気もちを和ませるのか。そういった研究は景観論になりますが、あまり充実しているとはいえません。その中で際立ってよい本が樋口忠彦の『日本の景観』だと思います。

日本の景観―ふるさとの原型 (ちくま学芸文庫)風景学入門 (中公新書 (650))風景学・実践篇―風景を目ききする (中公新書)風景を創る (NHKライブラリー)

癒しの地形学景観から歴史を読む―地図を解く楽しみ (NHKライブラリー (91))平野は語る (日本を知る)美しき村へ―日本の原風景に出会う旅 (淡交ムック―ゆうシリーズ)


 ④古代信仰

 山に登ればいたるところに信仰の跡を見つけます。岩や木、滝が祭られていたり、地蔵さんや祠があったり、山そのものが信仰の対象そのものであったりします。日本人はなにに神を見いだし、どんなふうに信仰してきたのでしょうか。山というのは自然信仰、古代宗教のタイムカプセルのようなものです。山の登るというのはむかしの日本人の精神世界に出会うということかもしれません。

神と自然の景観論 信仰環境を読む (講談社学術文庫)山の神 易・五行と日本の原始蛇信仰 (講談社学術文庫)山の宗教  修験道案内 (角川ソフィア文庫)石の宗教 (講談社学術文庫)神社の系譜 なぜそこにあるのか (光文社新書)

神社のルーツ 血統から探る「神様ネットワーク」 [ソフトバンク新書]エリアーデ著作集 第2巻日本の聖地 (講談社学術文庫)日本の巨石 イワクラの世界

日本の聖なる石を訪ねて――知られざるパワー・ストーン300カ所(祥伝社新書252))岩石を信仰していた日本人―石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究―日本多神教の風土 (PHP新書)修験の世界 (講談社学術文庫 (1701))森の癒し―いのちと瞑想の世界

山岳霊場御利益旅 (ショトル・トラベル)山の神と日本人―山の神信仰から探る日本の基層文化近江 山の文化史―文化と信仰の伝播をたずねて (淡海文庫 (33))山の霊力 (講談社選書メチエ)三輪山―日本国創成神の原像

日本人の「あの世」観 (中公文庫)あの世と日本人 (NHKライブラリー (43))


 【番外篇】 レイライン

 レイラインは太陽の冬至や夏至のライン上に神社や仏閣、山岳が結ばれていたという古代の太陽信仰にもとづく世界観のことです。地図上で線を引けば神社仏閣、山岳の意外な結びつきを知ることができますし、古代の人がいかに太陽の位置や季節にこだわったのかの世界観を知ることができます。要は神社仏閣、聖地はなぜこの場所なのかということです。これは地図でも楽しめますし、現地調査もおこなえて、神秘的で宝探し的なインドア・アウトドアの両方の楽しみを得られます。

神社の系譜 なぜそこにあるのか (光文社新書)風水先生レイラインを行く 荒俣宏コレクション2 神聖地相学世界編 (荒俣宏コレクション2) (集英社文庫)レイラインハンター ~日本の地霊を探訪する~レイライン―大地をつらぬく神秘 (開かれた封印 古代世界の謎)エリアーデ著作集 第2巻

エリアーデ著作集 第1巻天と王とシャーマン―天に思いを馳せる支配者たち宮田登日本を語る〈10〉王権と日和見不死と性の神話


 山に登ると町や都市とまったく違う風景や物事に出会い、学問や研究のとば口となる疑問や好奇心をそそられると思います。ただ山の頂上をめざすだけではなく、学問や本を読んでインテリジェンスな散策もつけくわえると、山の楽しみの角度が増えると思います。

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