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08 11
2011

バイク・ツーリング

『週末は森に棲んで』 荒川 じんぺい

4062637227週末は森に棲んで (講談社文庫)
荒川 じんぺい
講談社 1998-01

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 山や田舎の風景が好きでバイクでしょっちゅう山の中にもぐるのだが、もうすこし滞在時間を長くして楽しむ方法はないのか。ちょっとこの本は違うなと思いながら読んではみたけど、やはりわたしの趣向とは違った。山小屋計画とかの方向性はわたしにはないので、進んできた道やなにを心地よいかと感じる気持ちが根本から違うと思った。

 せめてこの本は写真を多用してほしかった。わたしは山や集落の風景を好むので、そちらの魅惑があればよかったのだが、ただ文字だけで埋められた文章は風景への郷愁を誘わない。わたしはだだ風景に魅かれる部分が大きいのだ。

 わたしが山の風景に魅かれて探った知識というのは景観論であったり、歴史・風土論であったり、民俗学的興味であったりした。この著者にはそういう側面はほとんどないようだ。といってもわたしが掘った知識というのはいずれも浅くてすぐにネタが尽きて深く掘れないもどかしさをいつも感じていた。風景を知的に楽しむというのはひじょうにつかみにくいものを感じている。

 この本の中で少年のころにふるさとの川で遊んだ記憶が描かれている。町中で育ったわたしにはこのような川遊びは不可能の環境で育った。ドブ川と田んぼの用水路があるのみで、泳ぐところはプール、川で泳げるなんて発想がまずできない環境だった。それだけに川遊びの記録は耳を傾けたい気持ちがあるのである。

 風景のよさがひとつも感じられない町中より、山の景観に抱かれて暮らしてみたいという気持ちがわきあがってきたのだが、はたしてわたしは町中の生活を捨てて田舎の暮らしができるようになるだろうか。田舎に仕事があれば景色のいい田舎のほうがだんぜんいいのだが、いかんせん仕事がないし、思い切った移住という大胆な行動もとれるか。


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