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07 19
2011

バイク・ツーリング

紀伊半島中南部の風景を探索する

 三連休の三日間ほど紀伊半島の中南部の景色を見にバイク・ツーリングにいってきました。大阪や神戸、京都に住んでいても紀伊半島の中部や南部の風景を知っている人はあまりいないのじゃないかと思います。頭の中の地図は空白になっているのではないでしょうか。それを埋めるために紀伊半島横断の山中ツーリングをしてきました。

 紀伊半島の沿岸部は電車が通っていますが、中ほどは吉野までの電車があるだけ。それ以外はバスがある程度。沿岸も白浜くらいしか用がないでしょう。紀伊半島の真ん中って人が住んでいるのか、山ばっかりでなにもないところじゃないかくらいにしか思ってないのではないでしょうか。山奥の遠くのロケーションを味わうには最高のところです。

 コースは五條市あたりから168号線をまっすぐ下って十津川、熊野本宮をとおり、ネットカフェのある紀伊田辺までで一日。だいたい7時間30分の予定コース。

 二日目は田辺から日本有数の清流といわれる古座川をめざして串本を経由、古座川からさかのぼって瀞峡を見物、そのまま山北村のコースを北上するつもりでした。瀞峡あたりでガソリンスタンドがどうしても見つからず、熊野市までガソリン補給に下りてきました。

 おかげで奥深い山北村あたりで日が暮れたら泊まる予定のネットカフェもありませんので、すぐ海岸線の町がある42号線を北上しました。おおはばに北東にずれてしまったので松坂のネットカフェに泊まりました。二日で帰ってくる予定でしたが。

 三日目は松坂から大阪まで約4時間で帰れることをルート検索で知りました。この日は終日雨にふられ、青山高原あたりでは視界の効かない霧におおわれ、靴がびょ濡れになりながら景色をたのしむゆとりもないまま帰ってきました。




紀伊半島の真ん中の十津川にまた新しいダムが建てられるようですね。

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十津川村の山深い景色。都市に暮らしている者にとっては人のだれもいない広大な山奥の空間は贅沢すぎる静けさと人からの解放感がありますね。

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山の中のだれもいないしずかな河川と砂浜。思わず川の静けさと清らかさにつられて下りてきました。

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いつまでもぼーっとしていたい山の中の清らかな流れ。むこうの山ではトンビの子どもがピーピー泣き叫んでいました。カラスやほかの鳥も鳴いていて、鳥の楽園なんでしょうね。

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こんな奥深い山の中でもいくらでも集落や人の暮らしはあります。電車がなかったり山奥だから人が住んでいないと思うのは都会人のカンチガイです。人はどんな山奥でも暮らしています。

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この広大な河川のひろがりはどこかで見たことがあるなと思ったら、やっぱり熊野川の上流でした。新宮川と名前を変えていますが、河川のひろがりと展望のよさは熊野川の特徴ですね。

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う~ん、やっぱり熊野川だ。山奥でありながら広大な河川のひろがりをもつのは熊野川の魅力と特徴。

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熊野本宮はむかし中州にあって、川を渡らないとたどりつけなかったようですね。熊野速玉神社から夏至の日没上にその中州は位置します。川の源流と日がいちばん長い日の太陽が沈むところがクロスする異世界の境界であったわけですね。

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山中に川が流れる風景は都会に住んでいる者にとっては久方見たことはない自然の原風景ですね。

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紀伊田辺の扇ヶ浜は太平洋岸に面した公園や海水浴場となっていて、市民の憩いの場となっているようですね。

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田辺を下った椿にはむかし野生猿が餌付けされた公園があったのですが、惜しいことにいまは閉鎖されているようです。むかし十年程以上前に電車でふらっときたことがあります。孤独を抱えていたころを思い出します。

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枯木灘の海岸には大きな波が押し寄せていました。台風がきているようですね。

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嵐のような大きな波が押し寄せてきていたので、何事かを思わず目を奪われる枯木灘の風景です。

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紀伊半島南端の串本の風景ですね。

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日本有数の清流といわれる古座川の風景。船のすがたが似合いますね。串本近くの紀伊半島南に流れ込んでいます。

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古座川の風景。これぞ日本の原風景といったものを山の中を流れる川は見せますね。いま都市に住んでいる者たちもふるさとはこのような景色の中から出てきた人が多いのでしょうね。

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こんな山奥の集落に暮らしている人の日常や世界観はどのようなものなのか不思議に思います。都会はどこまでいっても電車と人家がありますからね。

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山中の家の特徴として傾斜地に立てているからか、石垣を組んでその上に建てている家が多いですね。二階建てではなく、平屋も多いのも特徴ですね。

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古座川の透明率の高い澄んだ川の流れ。だれもいない清流で泳ぎたい気もちになりましたが、この日は前日みたいに汗まみれになるほどの暑さではなかったのでやめておきました。

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こういった清流のほとりに暮らしてみたいと思わず思いました。

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北上して出会えばわかる熊野川の流れ。河川の大きさと展望の広がりですぐわかります。

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「分け入っても分け入っても青い山」と思わず山頭火の句が思い浮かびそうな深い山垣が重なる紀伊半島の山の中。

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熊野市の丸山千枚田。山中をのぼった高いところに忽然とすがたをあらわす現れ方にびっくり。美しいところですね。どうしてこんな高いところに棚田を築かなければならなかったのでしょうか。

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「天空の棚田」とよびたくなるロケーションにあります。

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子どものときは遠すぎてまさか来ることはないとばくぜんと思っていましたが、瀞峡までやってきました。しかしこの山奥のガソリンスタンドがない山中でガソリンが切れかかりましたのでそれどころではないと必死中でした。

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これはかの有名な筏下りというやつではないですか。いまは観光のショーとなっていますが、むかしは材木を川で送るための職人芸だったわけですね。山中の生活の技術でした。

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瀞峡をさかのぼって北山村を北上するつもりでしたが、ガソリン補給のために熊野市まで下りてこなければなりませんでした。山奥でガソリンスタンドが見つからないことは死活問題です。熊野灘の波はあいかわらず荒いですが、この日は台風接近のために特別大きかったのでしょうか。

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花の窟神社の岩石は巨大なものですが、得体の知れないかたちをしています。神の原初的形態がまだ残っているところですね。

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最終日、松坂から大阪までずっと雨にふられっぱなしでした。公園で休憩することの多いわたしは屋根つきのベンチにはたいへん助かります。そういうところがないのがほとんどなので苦労します。


▼こんかいのルートマップ
 
より大きな地図で 紀伊半島ツーリング を表示

4624221028日本民衆史〈2〉山に生きる人びと
宮本 常一
未来社 1964

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すばらしく美しい景色ですね!
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