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07 02
2011

自分で稼ぐ方法

『「儲かる商売」のウラ事情』 西野 武彦

31007780.jpg「儲かる商売」のウラ事情―激安商売の秘密のしくみに迫る (成美文庫)
西野 武彦
成美堂出版 2002-08

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 商売は儲けだけがあるのではない。仕入れ値や原価、設備費や人件費などコストがいろいろかかる。儲けとコストの差額に気をつかわないと儲けを生み出すことができない。コストがはみだす商売は商売としてなりたたない。商売はコストをいかに下げて儲けを大きくするかにかかっている。

 この本は各業種、各商売のコストと儲けの差額に迫った本。激安や価格破壊でどうして儲けることができるのかというふしぎな商売もデフレ下でたくさん出てきた。そのふしぎが解かれる。商売はこの差額に敏感になり、アイデアをしぼることにかかっている。

 うなぎなどの産地偽装はただ産地のプリントを変えるだけで安い産地で仕入れたものを高いブランド産地で売ることのできる誘惑に負けた例である。安く買って高く売るが商売の基本だが、これはしてはいけないことだった。

 ラーメンの原価はかなり安い。130円ほどだ。それを600円ほどで売るのだから儲けは大きい。儲けたいならラーメン屋をやれといわれるが、競争もはげしいし、客単価も安い。

 牛丼はむかし2001年では400円もしていた。いまは250円ほどに下がっている。やはり原価も下げ、人件費も削り、利益も減る。しかし牛丼屋は回転率が高いので、価格を引き下げても安さに客が多く入ってくれれば儲けが出るのだろう。

 1000円散髪屋などが出てきたが、余分なサービスをやめてカットに専念したから。たしかに洗髪なんか必要ないし、髭剃りも自分でやればすむことだ。カットだけに専念する散髪屋のほうがイスに縛りつけられる長時間の散髪の苦痛が減ってありがたいというものだ。

 100円ショップがあんなに安くできるのはやはり大量発注・生産・流通だ。原価は平均で40~50円というのが驚き。60~75円で買いとり、粗利益は25~40円あるそうだ。

 飛行機のバーゲン価格はホテルの空室と同じで、空席を運ぶより値段を下げたほうが利益を見込めるから。どうせ空席で儲けが出ないなら、バーゲンでも売ったほうがいい。

 新築マンションは「完売御礼」でもいつでも買えることがあるそうだ。マンション購入者は多くの物件に申し込むことが多く、そのキャンセルが出るからだ。また売り手も売れているというイメージを売りたい。もう間に合わないから決めるという気持ちに追い込みたいのだろう。

 パチンコはやっぱり還元率80%くらいにあげないと客は満足しないそうだ。

 商売人というのは儲けに敏感になる商戦やアイデアと日々闘っている。労働や雇用もその競争やアイデアのなかでもまれているのだから、とうぜん安く買って高く儲けを出したいだろう。百選練磨の戦いのなかで、労賃だけが労働者の生活と福祉のために決められるということはない。バナナの叩き売りの商戦のなかにある。サラリーマン、被雇用者というのは労使の性善説にしらずしらずのうちに立つことが多いんだな。


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