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04 19
2011

自分で稼ぐ方法

『ネットのパン屋で成功しました』 田中 明子

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4480877517ネットのパン屋で成功しました
田中 明子
筑摩書房 2003-07

by G-Tools


 ネットのパン屋というよりリアル店舗の話が九割。ふつうのOLがどうやって高級パンの店をつくるようになったかという話で、パン屋やなにかの店をやりたいと思う人には参考になる本。

 パンは安価なスーパーで売っているものが多くて、飽きてきたりつまらなくなっているかもしれない。高級なパンを売っている店というのはそういう不満をすくうかたちで繁盛するかもしれない。ネットではどこにでも売っているものより、専門に特化したものに価値があるから、高級パン屋には向いているのだろう。

 男はこだわりのラーメン屋をつくろうとするが、女性はパン屋に向かうものかもしれない。どういった生活や雰囲気、価値に向かうかという方向性が男女でそれぞれ分かれる。男はドロくさいもの、女性は西欧の香りがした高級なものにそれぞれの価値方向を向けそうである。女性の高級なパン屋の志向はなんだか宮崎駿の『魔女の宅急便』のようである。

 パンは大量生産でたくさんつくり、安価に提供して儲けるという方向にいきがちであり、そうではなくて質を落とさず手間をかけてつくり、少ない人数の人に味わってもらう、それがこの高級パン屋のコンセプトのようである。

 パンは日常的なものであり、安くてかんたんなものでいい、そういったパンのスタイルが大量に売られているパンのめざす方向である。生活をゆたかに満足にすごしたいと思ったら、そういう日常のあたりまえのものにお金をかけて高級なスタイルを味わいたいと思うのはいかにも女性らしい発想だ。日常のものは安くて大量生産のものでいいという発想は高度成長の主婦的発想で、そういう生活に不満をおぼえる若い女性も多いのだろう。日常の安っぽいライフスタイルから抜け出したいと思っている女性は多いのではないだろうか。

 この本では資金の調達、立地、店のイメージ、製造機材、運転資金、インテリア、仕入れ、販売方法と店舗作りの基本的な方法とじっさいが網羅されていて、店をもとうと考えている人にはリアルなシミュレーションの役割をはたすようになっている。そういう人にはしっかりと役に立つ本だと思う。

 きのうと同じものを売っているようでは新しい店をつくる必要はない、この本ではそういうことをいっている気がした。


 ホームページ 最高級パン専門店ルセット


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