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02 28
2011

書評 ビジネス書

『商人道』 藤本 義一

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商人道―商は笑にして勝なり (日経ビジネス人文庫)商人道―商は笑にして勝なり (日経ビジネス人文庫)
(2004/10)
藤本 義一

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 イトーヨーカ堂の創業者・伊藤雅俊の『商いの道』を読んで以来、その謙虚で低姿勢な商人観に学びたくなった。丁稚奉公で育った商人たちのなんと低姿勢なことか。それを学べるのは江戸商人あたりかとこの本を読んだ。

 藤本義一のなにわ商人本はこれで二冊目。先に読んだ『なにわ商人1500年の知恵』はもの足りないと思ったが、こちらはコラム風になっていてもうすこし実がつまっているが、やはり求めているのは得られなかった。商人のカンとか基本的な姿勢といったものかな。

 いくつかの感銘した言葉を抜書き。

「商人はいつの時代にも他人のやっていることに同調しては商いが痩せてゆくのである。むしろ、他人のやっていることに背を向けて生きていってこそ稼ぎにつながるのだ」

「商いとは、損得を考えずにまず善悪を考えよ。という家訓を樹立したのは住友だった」

「簡単に20%OFF、50%OFFという貼り札をするのは、商いに自信がないことを客に知らせたに過ぎない。白旗を揚げたといってもいい」

 江戸の商人の女房にはかなり保守的な心得が残されているのだが、社長夫人が高級なバッグや装飾品をもっていると女性社員は自分たちの労働がそういう贅沢に化けていると敵意を抱いてしまうので上に立つ者はいつも同じなのだろう。

「大学で習うた学問がすぐに役立つのは学校の先生以外にない」

 ゼロ成長のときこそ商人は政府や政治家のせいにするのではなく、みずからの才覚で自力回復するチャンスなのだ。それこそ商人の意地と力だ。

 平成不況が長引き、いつまでも景気回復しないように思えるこんにち、商人は江戸時代のはるかむかしから数々の困難や危機をのりきってこんにちまであるのだ。そう考えると江戸時代の商人に学ぶことはたくさんると思う。


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