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11 01
2010

書評 心理学

なんども読み返したい心理学・自己啓発の10冊の書

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 わたしがなんども読み返したい心理学・自己啓発の本をベスト順にならべてみました。

 わたしがいちばん学んだことは思考を捨てれば悩みも悲しみもなくなるということ。そして考えや判断というフィルターが自分を苦しめていること。考えは考えにすぎず、現実ではないこと。これは伝統的に仏教や禅がいってきたことで宗教嫌悪の洗脳をうけてきたわたしの目を醒ましてくれました。

 もうひとつのカテゴリとして積極的に考えたり、自己の肯定や自分を大きく捉えるという知恵も注入したいと思っています。人は自己暗示やプラシーボ、人生脚本にしたがって生きていると思います。自己を消す知恵と自己を大きく肯定することは矛盾していますが、社会生活を送るうえで必要な知恵だと思います。


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4393710312リチャード・カールソンの楽天主義セラピー
リチャード カールソン Richard Carlson
春秋社 1998-12

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落ち込んだ時に考えるともっと悪いことばかり連想する。人の思考はそんなもの。思考を捨てるという知恵を教えてくれたわたしのベストの書だと思っていますが絶版になっているのが残念。リチャード・カールソンは『小さいことにくよくよするな!』など累計4000万部のベストセラーを生んでいます。2006年12月に45歳の若さでなくなっていたことをはじめて知りました。


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483795572Xどう生きるか、自分の人生!―実は、人生はこんなに簡単なもの
ウエイン・W. ダイアー Wayne W. Dyer
三笠書房 1999-09

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わかりにくい「考えと現実は同一ではない」という知恵をわたしに与えてくれた書。これを同一視してしまうから人は考えと現実の牢獄に囚われます。現実ではなく、「考え」の犠牲者になっているわけですね。


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400338041Xキリストにならいて (岩波文庫)
トマス・ア ケンピス 大沢 章
岩波書店 1960-05-25

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『聖書』に次ぐ第二位のベストセラーとよばれるほど読まれた書。キリスト教というより、世俗的な自己啓発書や、認知療法の本と読めます。なるほど宗教というのはこういうふうに考え方の方便を授けてくれるのかとわかります。


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4569666035人生がうまくいく、とっておきの考え方―自分を信じるだけで、いいことがどんどん起こる! (PHP文庫)
ジェリー ミンチントン Jerry Minchinton
PHP研究所 2006-03

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劣等感に囚われている人には超オススメの本。けっきょく、人は劣等感の特別視・極大化に囚われていることを教えてくれます。自尊心の補給源になってくれる本となることでしょう。


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4478732582積極的考え方の力―ポジティブ思考が人生を変える (Life & business series)
ノーマン・ヴィンセント ピール Norman Vincent Peale
ダイヤモンド社 2003-08

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落ち込んだり、自信をなくしたときにぱらぱら読み返すと元気をとりもどしてくれる本だと思っています。


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4788907186大きく考えることの魔術―あなたには無限の可能性がある
ダビッド・J. シュワルツ David J. Schwartz
実務教育出版 2004-09

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もっと早くに出会いたいと思った本。けっきょく、人は自分ができない、たいした人間ではないと思うからそれ以上の人間になれないのです。青写真を大きく描かないと現実も大きくならないという事実を教えてくれます。


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4784101306自我の終焉―絶対自由への道
J.クリシュナムーティ 根木 宏
篠崎書林 1980

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思考の害悪や損害を精緻に分析しつづけた哲人。はじめてクリシュナムルティの言葉に出会えばそのむづかしさ、繊細さに面食らうかもしれませんが、いつか自分も理解できるようになると信じたいものです。


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4795223661グルジェフとクリシュナムルティ―エソテリック心理学入門
ハリー ベンジャミン Harry Benjamin
コスモスライブラリー 2000-09

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わたしたちが頭の中でおこなっていることは終始、自分の正当化。頭の中のおしゃべりとは自分の価値の賞揚。そうしないと存在しない絵空事の自我であるから。


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4892031143無境界―自己成長のセラピー論
吉福 伸逸 ケン・ウィルバー
平河出版社 1986-06

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わたしたちはずっと過ったもののに同一化しています。頭の中の思考をわたしと思ったり、ペルソナ・仮面をわたしだと思ったり。過った自己同一化を外していったときに境界のない世界はあらわれるのでしょうか。


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4121600169荘子〈1〉 (中公クラシックス)
荘子 森 三樹三郎
中央公論新社 2001-10

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人間の過ちや間違いの百科全書といっていい書だと思います。努力や区別や意図が人間をあやまちに導きます。人がなすことの失敗をあますことなく伝えてくれる名著だと思います。仏教のいっていることもこの書でだいぶ理解しやすくなると思います。老子もいいですが、もっとくわしく詳細なのは荘子のほう。


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Comment

楽天主義の本が古本屋にあり読んでみようと思うのですが、お聞きしたいことがあります。


書物を読み返したくなる場合には、少なくともふたつあるように思います。


読書後に一回り自分が成長し、成長した自分が再び読むと新しい発見がある場合。


もうひとつは、読書しても知識は増えますが何の成長ももたらさず、それゆえ困ったときには再びその書物にすがろうとする場合です。


これらの本は、そのどちらに属するものでしょうか。

「楽天主義セラピー」はわたしにとってあまりにも重要なことが書かれているから読み返したい本です。

ただし、この本は読む人の状態に左右されると思います。うつや憂鬱から離れられない人にはその理由をよくわかるかもしれませんが、あまりそういう状態でない人はたんなる自己啓発の一冊にしか思えないでしょう。

慎重に選びたいのなら、本を開いて数ページ読んで自分にとって読む価値とか読みがいがあるか、たしかめたほうがいいと思います。

本というのは自分のいまの状態や文脈のなかでいい本や興味のないものになったりします。自分の声に聴くのがいちばんです。

いきなりの質問に親切で丁寧にお答えいただき、有り難うございます。

本の価値が、読む人が置かれた状態に大きく左右されることは疑いようもありません。

少し読んだところ内容も実践的で、私にとってもいくらかの示唆が得られ、価値がありました。購入しようと思います。
回答有り難うございました。

自己啓発と自己暗示、催眠術

自己啓発系の書籍は一定の需要があるようですね。しかし感銘を受けるものの、一度読んでそれっきりという人が多いような気がします。
催眠術師として活動していると、自分を変えて人生をより良くしたい、という方から自己暗示ってできますか?効果はありますか?という相談が時々あります。
結論から言えば可能ですが、催眠術にしろ自己啓発・自己暗示にしろ、根本は同じなので、最終的に本人次第というところがあります。
結局のところ、何事も知識を得て行動して経験を積まないと成長しないんですよね。
皆楽をしたがるので、それを教えるのが結構大変だったりします。
通りすがりに失礼しました。

人はふだんから催眠術にかかっているといえるかもしれませんね。

自分の考え方とか信念、捉え方、思い方というものの思考の枠組みの催眠術にかかっているのだと思います。

人はそういう思考のクセ、フレームという催眠術に気づかないだけといえるかもしれませんね。

自己啓発は楽をしたがっている、すぐにかんたんな解決策をほしがっているという面もあると思いますが、知ることによって世界や行動が確実に変わることもあると思います。

大丈夫かというほどのウソっぱちぽい自己啓発があるのもたしかですが、いいものと悪いものはどんなものでも混ざっていて、それを見分ける目が大切なんでしょうね。
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