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10 16
2010

書評 心理学

仏教、ニューエイジ思想の認識論、世界観

 わたしにはこれらの世界観がほんとうかは確かめられない。ただ学ぶ一方だけの知識である。

 仏教や神秘思想、ニューエイジではこの世界にたいする思わぬ認識、世界観を与えてくれる。ふつうならこんな認識を抱かないものばかりだ。それだけこれらの知識はふつうの人の認識には届かない知識だといえる。

 自我との同一化を放し、私と世界との境界をなくし、肉体を離れ、さらには途方もない世界観をあらわしてくる。自我を放ち、境界をなくし、知覚から離れた世界を指し示されれば、ほとんどの科学的な世界観からは理解されないだろう。

 最後の三冊はチャネリングとよばれる存在の書であり、いかがわしさは満点なのであるが、身体観・世界観としては途方もないものを含んでいると思う。ただの妄想・空想のカテゴリにふくめることもできると思うが、人はこのような徒労の記述をおこなうだろうか。認識の可能性として味わっていただきたい。


4795223661グルジェフとクリシュナムルティ―エソテリック心理学入門
ハリー ベンジャミン Harry Benjamin
コスモスライブラリー 2000-09

by G-Tools


 「われわれが自分自身と呼んでいるものは、単に想像上の存在または錯覚に過ぎない」

 「想像上の私」はいつも頭のなかでしゃべりつづけ、自己正当化をおこないつづける。「われわれは非常にしばしば、他人について、またかれらがわれわれを扱う、またはわれわれを軽んずる、またはわれわれを避けるなどの恥ずべきやり方について、自分自身にしゃべっている」

 「例えば、われわれは、一定のこと――他人からの敬意など――はわれわれに帰せられる、他の人々は私を好きになるべきだ、われわれは常に幸福であるべきだ、われわれは楽しい仕事、快適な家庭生活、等々を持つべきだ、外部のものごとがわれわれの安楽や楽しみを妨げるべきではない、などなどと思うかもしれない」

 「われわれは自分が人生にそのような要求をしていることを意識に気づいていない。しかしながらわれわれは確かにそうしており、で、自分の要求が満たされないとき、われわれは人生および世界がわれわれを正当に扱っていないと感じるので、おしゃべりを始める」

 「すなわち、人生はわれわれに一定の便益、一定の恩恵、特典、等々を施すべきだと感じているのである。それらが来ようとしないとき、われわれはいらだちや狼狽を感じ始め、かくして、われわれが話していたあの内なるおしゃべりの絶え間ない流れを始めるのである。内なるおしゃべりの基盤は、どんな形がわれわれに来るにせよ、まさに内なる不平不満なのである」

 「要するに、内なるおしゃべりを通じて、またそれによって、われわれは自己正当化と自己賛美キャンペーンをおこない、それによって自分自身を最高度の自己評価価値に保つのである」

 「それは自身に何らの真の価値も持たず、基本的にそのことを知っているので、まったくの錯覚に基づいた自分自身についての価値感覚なしには生きることができないのである」


4003330811.jpg大乗起信論 (岩波文庫)
岩波書店 1994-01

by G-Tools



「この世界はわれわれ自身の心が作り出した虚妄の世界である」

「一切の現象は心のみであって、外界の対象は存在しない、そして、そのように思う心自体もまた、固有の相はなく、刹那ごとに生滅し、知覚できないと知るべきである」 

「一切の形あるものは本来、心にほかならないから、外界の物質的存在は真実には存在しない」

「一切の現象はみな心からおこるもの、すなわち心が妄りにはたらくことから生じるものである。もし、自分の心が自分の心を見ることをやめれば、そこにはいかなる相のとらえられるものとてないからである」

「心が動いて主観としてはたらくとき、真実には存在しないのに対象がそこにあらわれる。もし心が主観としてはたらくことができなければ、客観も存在しない」


4831872571瞑想の心理学―大乗起信論の理論と実践
可藤 豊文
法蔵館 2000-05

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 「われわれが主客の認識構造の中で何かを見るという場合、実は自分自身の心を見ているのだ」

 「見るということは心があって初めて可能になったのであるから、心が消え去れば、見られる物(形相)もない」

 「心が生ずるとあらゆるもの(法)が現われてくるが、逆に心が消えると、すべてのものが消えてゆく」

 「われわれは不覚不明によって妄りに起こってくる心(念)を自分の心と見誤っている」

 「あなたの真の自己とあなたの肉体はまるで別なのだ」

 「我々の肉体は思考そのものであって、それ以外の何ものでもない。それ(肉体)は目に見える形をとった君たちの思考そのものにすぎない。思考の鎖を断つのだ。そうすれば肉体の鎖も断つことになる――リチャード・バック『かもめのジョナサン』)


B000JBBMSY世界の名著〈第4〉老子,荘子 (1968年)
中央公論社 1968

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 「天地は一本の指であるといえるし、万物は一頭の馬であるともいえるのである」

 「だから天下には、秋のけだものの毛さきの末より大きいものはなく、泰山は小さいものだとか、幼くて死んだ子どもがいちばん長生きをし、七百歳まで生きた彭祖は若死にをした、などという逆説も可能である」

 「さらにつきつめていえば、永遠の大地も、わがつかのまの人生とひとしく、かず知れない万物も、われひとりにひとしい、ということもできよう。このようにして、すべては一つである」


4140840536華厳経をよむ―仏のさとりと菩薩の実践広大・壮麗な宗教宇宙 (NHKライブラリー)
木村 清孝
日本放送出版協会 1997-05

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 「一つの毛穴に、無数の仏の国が美しく飾られて永遠に存在している。……一つの微粒子の中に、一切の微粒子に等しい数の小さな国土がすべて入っている」

 「微小な世界が広大な世界であり、広大な世界が微小な世界であり、……一つの世界が無数の世界であり、無数の世界が一つの世界であり……」

 「長い劫が短い劫であり、短い劫が長い劫であり、……無量の劫が一瞬間であり、一瞬間が無量の劫であり、……」


bce6d0920ea054c7b70fd110_L__SL500_AA300_.jpgエマヌエルの書
パット・ロドガスト ジュディス・スタントン
ヴォイス 1993-04

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「いったん次のことを信じるのを自分に許せば――「許せば」という言葉に注意してください――次のこととは、あなたは肉体次元を超えて存在するということです」

 「肉体が殻やおおいのようなものだということに気づいていますか もしあなたに幻想の必要がなくなればあなたは肉体をもつ必要がなくなります」

 「わたしとあなたをへだてているいまこの時点での唯一の違いはあなたの五感がいま記録しつつあることをあなたが信じているということです あなたは五感の力を受け入れ、その制限を自分に課しています」

 「あなたの全意識はこの小さな肉体にはおさまりきらないのです あなたはどこかで赤ん坊が泣いているのをきいてそれが自分だとわかります そのように、゛自分″というものに同一化できるには何ヵ月も、いや何年もかかるのです」

 「怖れの強さはあなたがそれを避けようとする強さと同じです 怖れを見ることに抵抗すればするほど 受け入れて抱擁することに抵抗すればするほどあなたがたは怖れに大きな力を与えてしまいます」


4894560046ラムサ―真・聖なる預言
ラムサ
角川春樹事務所 1996-06

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 「あなたが生きているこの人生は、夢だ。大いなる夢、言わばうわべなのだ。それは、思考が物質と戯れている姿であり、夢見人であるあなた自身が目覚めるまで、あなたの感情をその中に拘束しておくための深遠なる現実をつくり出しているのである」

 「思考なしにはあなたの身体は存在せず、物質さえも存在することはない」

 「物質とは、思考を最も大きく変容させることによってつくり出される思考のレベルなのだ」

 「あなたが宿っている身体は、魂を運ぶ車であり、この物質界に生き、遊ぶことを可能にするために選ばれた、洗練された手段にすぎない。にもかかわらず、この手段でしかないものを通して、あなたは自分の本質が自分の身体だという幻影にどっぷりと漬ってきた」

 「身体は、真の存在=自己を構成している、変動する光でできた最も複雑で高度な電気系統を宿すためにつくられた。あなたの本当の姿は身体の大きさがあるものではない。実は、ほんの小さな光の点なのだ!

 あなたが宿っている身体は、魂を運ぶ単なる車であり、この物質界に生き、遊ぶことを可能にするために選ばれた、洗練された手段にすぎない。にもかかわらず、この手段でしかないものを通して、あなたは自分の本質が自分の身体だという幻影にどっぷり浸ってきた」

 「すべての物質は光によって囲まれている。皆の世界にいる科学者たちも、光の周波数を下げる、あるいは減速してやると、どうも固体物質になるらしいとの感触を持ち始めている。では、この光はいったいどこからやってきたのか? 思考である。つまり神だ。ある想念を持ち、感情の中にこれを抱くとき、その想念は光の波長を持つ波動へと拡大していく」

 「皆が存在を初めてまず最初にしたことは、「思考から物質をつくる科学」を認識することだったのだ」

 「一般に信じられていることとは裏腹に、あなたの脳が思考をつくり出しているわけではない。脳は、意識の流れから思考がその内部に入ってくるのを許すだけなのだ」


4931449034セスは語る―魂が永遠であるということ
ジェーン・ロバーツ ロバート・F・バッツ
ナチュラルスピリット 1999-06

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 「体の感覚器官は、自己の体験を物理的な知覚結果に変換するよう強制します」

 「物質的現実は、現実がまとうひとつの形態であると申しあげるほうが、おそらく意にかなっているでしょう」

 「環境はあなたが形づくるものであり、まさに文字通りあなたの延長であると言えます。つまり、あなたの意識から外に向けて拡張した、物質化した思考なのです」

 「「内なる自己」は、まさに文字通り思考や感情を、それらに対応する物質的複製へと魔法のごとく変容させて体を創り上げます。……あなたがたは原子や分子を使い、基本的構成要素を「自分自身であると称する形」に創り上げることで、自分の体を築いているのです」

 「眼鏡や補聴器が体にとって人工物であるように、内なる自己にとっての体の感覚器官は基本的に人工物なのです」

 「あなたがたは言葉を創造するのと同じほど確実に、物体を創造しているのです」

 「感情や気持ちを象徴的記号である言葉に置き換える時と同じくらい、そうと気づかず努力もなしに、みずからの肉体を形づくっていることに気づくのは、それほど容易ではないようです」

 「人類は己の息づかいと同じほど、意識することなく自動的に物質としての対象物を創り出しています」

 「すべての物質的な「現われ」を有しているものには、あなたがたには知覚できない別の形態も存在します。あなたがたには、それらが特定の「振動周波数」に達し、凝集結合のすえ物質化したと思われる、その瞬間の現実だけを知覚するのです」

 「基本的にあなたがたの知るところの「時間」は存在しません。そして、すべての被造物は同時に存在しています。……あなたがたの言う「過去」も「現在」も、地上における時代のすべてが存在しています。……あなたがたはただ、極めて限定された時空間座標の場に意識を絞り込んでおり、それらを現在の現実として受け入れ、他のすべての体系から己を閉ざすことを選んでいるだけなのです」

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プロフィール

うえしん

Author:うえしん
世の中を分析し、知る楽しみを追究しています。興味あるものは人文書全般。神秘思想、仏教、労働論、社会学、現代思想、経済学、心理学、歴史学。。 そのときの興味にしたがって考えています。

Kindle本、2冊発売中です。

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