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10 04
2010

社会批評

安定と保障という多重債務

 またツイートのまとめですみません。わたしはさいしょに書く初物に価値があるようですね。

 このツイートでいいたかったことは社会制度というのは進歩と捉えられていますが、それは高級品や贅沢な買い物になっていないかということです。完璧無欠な制度をのぞめば、その債務返済に一生を費やされる。わたしたちはその重みでつぶされているのではないでしょうかということです。

 あまりにも大きな欲望の犠牲になっていないでしょうか。


この世を交換の原理で見ないともらうことばかり見てしまうことになる。1000万年収めあての婚活女はその交換を無視している。会社との関係も交換で見なければならない。社会保障や終身雇用が交換されれば、一生を捧げなければならないのは当然の交換かもしれない。多くを望めば、多重債務になる。

社会保障とか終身雇用ってあまりにも高い買い物なのだ。だから人はひたすら長時間労働、サビ残、滅私奉公を捧げなければならなくなった。高い買い物をしたのだからお返しに対価をとうぜん払わなければならない。長時間労働に文句をいっても高い報酬をのぞめば、ムリというもの。

あれもこれもほしいといっていたら見返りにあれもこれも返さなければならない。福祉国家って大金持ちの論理。金持ちだからこそ維持できるのであって、貧乏人がそれを望めば生涯カネと人生を捧げなければならない。生涯の安心のために生涯を売らなければならない。キャンディーつかんで抜けないサルだな。

社会保障とか終身雇用をあきらめてしまえば人生のコストと負担は減る。高い買い物をあきらめたのだからローコストで生きられる。しかし多重債務者は将来不安だとか格差でミジメだと煽ってみんなに多重借金をすすめる。まるでみんなで荷物を背負えばラクになると思っているよう。ネズミ講なのか。

お金の関係なら高い買い物はすぐあきらめられる。でも会社とか国との関係ではギブ&テイクの釣り合いが見えなくなるんだな。みんながくれくればかりいうものだから、交換がないと勘違いするのだろう。みんな借金をふやしているのに気づかない。そして長時間労働で人生を捧ぐ。タダなんてこの世にない。

福祉国家って多重債務者の国なのだ。安心や安全という高い買い物は多大な借金を人生に背負わせる。多くを望みすぎたゆえに借金につぶされるのだ。人生の保障という欲望を抱いたばかりにわれわれは人生の多重債務に追い立てられるのだ。人生の保障を捨てられるか。

社会制度はすばらしい、よいものに進化してゆくと思われるんだろうが、それは借金を多く増やすことと同じ。あれもこれも保障されれば見返りの負担とコストも大きくなる。お金の交換の原理が見えなくなるから制度はたくさん望まれるが、タダで得られるものなんてこの世にない。借金の重さにつぶされる。


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Comment

No title

おはようございます、こんにちは。

社会保障は、これからどんどん削られるというか、維持できなくなる試算がいっぱい出てますね。
これからの名目GDP成長率(予想)と、人口構造を見てみると、厚生年金はあと16年で、積立金が枯渇するって試算も出てるし。
名目GDPは、20年前と同じ、これからもそんなに成長しないし、それによって年金積立金は、今現在給付を受けてる人のために、どんどん崩されて行く。
40代後半ですが、おそらく、日経平均株価が今の4倍、5倍くらいになっていかないとと、僕らの年金給付金は三分の一以下か、75歳、80歳支給か、てな具合になってるかも・。

>高い買い物をしたのだからお返しに対価をとうぜん払わなければならない。

社会保障についてはもっとひどい状況ですね。
手厚い社会保障の対価を払わされているのは老人たちではなく若い人たちですから。

YNさん、こんにちは

社会的な交換というのはお金とちがって、だれがどこまで払うか明瞭でないところがあるのでしょう。

社会保障はだれが払って、だれが利益を得るかを明瞭にしないことで、借金のコストを後の世代にツケさせるうまいシステムですね。

釣り合いのとれない交換はいずれ破綻すると思います。損する世代が許せなくなるか、財政破綻が先か。

前後しましたが、通りすがりさんこんにちは。

あと16年で枯渇ですか。日経の平均株価が5倍も上がるなんてまずありえないですね。

わたしたちの世代も悲惨ですが、もし年金に依存している世代に急に支給が止まったらもっと悲惨でしょうね。その悲劇で目が覚めるかも。
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うえしん

Author:うえしん
世の中を分析し、知る楽しみを追究しています。興味あるものは人文書全般。神秘思想、仏教、労働論、社会学、現代思想、経済学、心理学、歴史学。。 そのときの興味にしたがって考えています。

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