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09 17
2010

自分で稼ぐ方法

『会社を辞めて成功した男たち』 大塚 英樹

会社を辞めて成功した男たち (講談社プラスアルファ文庫)会社を辞めて成功した男たち (講談社プラスアルファ文庫)
(2000/05)
大塚 英樹

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 この本はわたしの手にあまる。サラリーマンしすぎた本であり、企業での業績をあげた話もかなり出てきて、わたしはあまり共感できない要素があった。サラリーマンの立身出世のアガリに起業があったという話が多すぎて、わたしにはついていけなかった。あまり業績をあげずに起業で成功したという話ならよかっただろうが、でも起業もサラリーマン時代の延長にあるものなんだろうな。

 2000年の本だから冒頭に悪名高きグッドウィルの折口雅博が出ている。かれの身の上話も聞けて父の倒産で家を出て行った母との再会のエピソードなどもあった。

 こういう個人の経歴が何人ものせられた本をまとめるのはむづかしい。印象的な箇所を経歴と関係なしに抜き出すしかない。ところでわたしはあまり見ないジャンルなので知らないが、この本の中でいまも知られた起業家はたくさんいるのだろうか。

 松井証券の松井道夫が営業より電話で受注する女性社員が手数料を三倍あげているという話はおどろき。営業の存在理由をたまに疑問に思うことがある。

 経営者は感情的に怒ってはダメだ、怒るのも演技、経営者は役者でなければならない。喜怒哀楽を出してなにを考えているか教えなければならない。むかっ腹をたてたあと、これで効き目があったと思うかと聞いたりする。

 建築の仕事は工事が終わるたびに現場が変わるから転職しているのと同じ。

 関喜良の経歴がなんか見覚えがあるからもしかと思ったがやっぱり赤本、大恐慌本をつぎつぎと出す浅井隆の本名だった。この第二海援隊という会社、大恐慌本のほか健康食品の販売もやるからもっと怪しんだな。

 出版社をたちあげた近藤正純という人の経歴が目を引いた。銀行員という世間の価値観にしたがった生き方だけでいいのかと迷うさまにわたしはいちばん共感を感じた。銀行が好きなわけではなく、世間の価値観に合わせただけの生き方の中で、好きなことをやりたいという気持ちがふくらんでゆく。ビジネススクールで経営には正解がない、人生にも正解がないんじゃないかという理解がかれの背中をおした。

 建築も人はいかに生きるべきか、存在意義とはなにかという問いのうえに立脚しなければならない。

 アニモ(声紋機器)の服部一郎は現地法人をたちあげて、自分ひとりで準備をはじめてなにかをはじめることのすばらしさを知る。自分のやりたいことをやる。それにくらべて会社のエリートの椅子などなんの意味があるのか。定年までつとめてもらえるのは退職金だけ。

 大企業で働く学歴の高い人材ほど変化を好まない。

 個人の経歴や人生行路が興味深い本だが、22人もの経歴をのせられると印象深い経歴も記憶の中に消えてしまうな。

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Comment

とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
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プロフィール

うえしん

Author:うえしん
世の中を分析し、知る楽しみを追究しています。興味あるものは人文書全般。神秘思想、仏教、労働論、社会学、現代思想、経済学、心理学、歴史学。。 そのときの興味にしたがって考えています。

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