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07 28
2010

自分で稼ぐ方法

『すごい人の頭ん中2 』 ビジョネット

すごい人の頭ん中2 ~すごい気づき~ (ゴマ文庫)すごい人の頭ん中2 ~すごい気づき~ (ゴマ文庫)
(2009/05/29)
ビジョネット

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 これはひさしぶりにわたしの「GREAT BOOKS」だ。起業家や著名人にインタビューした本だが、心にしみた。たぶん私は著述家の抽象的な本を読むことが多いから、リアルな人の行動録に大きなインパクトを受けたのだろう。リアルな人の行動や経験に目を啓かれた思いだ。

 学者の本ばかり読んでいたら、行動する人の経験が欠けてくる。経験者の言葉はリアルな言葉となって心に響いてくる。わたしに欠けているのは行動と経験だと思い知らせてくれる。もっとも行動や経験をともなわない本をたくさん読んだことによって、なにも知らないときより経験者の言葉はもっと重みを増して沁みるという効果もあったと思うが。

 また起業家の言葉を読むということはサラリーマンの仕事術を読むより、もっと仕事とはなにかを教えてくれると思った。サラリーマンの仕事術は与えられたものをいかにこなすかの部分論からはじまることが多いが、起業家は仕事や商売の起源から考えはじめる。問いはより根源的だ。この立場から仕事を考えることの重要性をあらためて思い知らされる。部分論では職種によってどうやって儲けるか、どうやって顧客の好評を得るかという入り口の問いさえすっとばすことがあるからだ。この視点がないと仕事はヘンな方向に向いてしまう。

 この本の中のインタビューされた人の考え方でどうしても趣向できない部分や違うと思うところもないわけではないが、けっきょく考えや思考というのはその人の性格や嗜好から生まれてきて、分けることはできないということを思い出せてくれる。その人の人間性の上に思考は築かれる。リアルな人の言葉を聞いているとやっぱり自分の人にたいする好き嫌いで判断する部分はあると思った。学者の本を読んでいるとその人それ自体の好き嫌いは見えにくい。わたしのリアルな好き嫌いと思考の好みは合致するのだろうか。

 感銘した言葉を抜き出そう。

「事業というのはミッション。ほんとうに大切なのは、その目的であるミッションやビジョン」 安田佳生



 安田佳生は「採用の超プロが教える」シリーズを出している人だが、ものごとの根本を違った角度で見られる人だという印象がある。「給料は会社からもらっているのではない。社長の僕が払っているわけではない。…お客様から仕事の報酬としてもらっているもの」――こういう視点をもてないで社長や上司が権力をふるいだすと会社はヘンな方向にいくのだろう。

「お前に必要なのは人と比較して勝つことじゃなく、自分自身の中にあるものを光らせること。それがひいては、人の役に立つことなんだよ」 中村文昭



 中村文昭という人は商売人というより、人格主義みたいな生き方をしている。この人の人生はたしかにすごいと思わせるが、ビジネスはそんなに人格の部分をもってくるとドライな金銭関係が崩れてしまうのではないかと思わなくもないが。徒弟制度や弟子制度みたいな前近代的な身分制を築きそうな危険も感じる。

「常に、頼んだ人間の予測を裏切ること」 中村文昭



 これは互酬性の関係からもうなづける。互酬が見えない人はもらうことや得ることばかり見て、少ないとか足りないとかばかり見て文句をいう。要求されたものより多く与えないと返ってくるわけなどないのだ。だれが容量の少ないジュースに喜んでお金を払うというのか。

「でも、僕は人から無理だと言われるとスイッチが入るんですよ。みんなには無理でも、僕にはできるかもしれない」 中村文昭



 こういう考え方ができるようになりたいものだ。たいていの人はほかがそうだから、決まっているからといってあきらめる。ムリだからこそあきらめず、挑戦したくなるという根性をつちかいたいものだ。

「セミナー会場で誰が一番学んでいるかというと、講師なんですね」 岩元貴久



 これはまったくそのとおりだと思う。聞き手より、教え手のほうが何倍も勉強しなくてはならず、当事者のように考えるし、教えることでもっと思考の追求は深くなる。聞き手はずっと対岸にいつづけるのである。学校もそうで、生徒はずっとお客様や消費者で終わる。

「いかに自分と違う他人がいるかということを知って、はじめて広い拍手がとれる成功ビジネスがつくれるんですね」 くらたまなぶ



 この人はリクルートの「創刊男」だが、カラオケスナックでマーケティングを教えるのがすごい。店の全員に拍手をもらうミッションを与える。歌のうまい人も激しい振り付けもうけない。押し付けや自分の先入観では万人にうけるサービスを与えることはできないのである。

「「不動産屋にその夢を伝えろ、大家に会ってその夢を話せ、それで敷金をゼロにしろ」といわれたんです」 羽根拓也

 

 これは目の前の現象をあたりまえと考えて、思考を回転させていない例としてあげられている。ふつう不動産が高ければそれであきらめてしまう。しかし値段やお金の決まり方というのは慣習や事例となってしまっているが、絶対な決まりなどないのだ。さらには人と人との決まりごとにすぎないから、いくらでも変えられることができる。あたりまえをあたりまえと思わない思考法の大切さがうたわれている。

「新しいことをするときには、いわば失敗してあたりまえ」 森下篤史



 森下篤史は厨房用品のリサイクルをはじめた人で、テレビでみてわたしも覚えている。

「世の中の矛盾や不便、誰も手を付けていないこと、そういう観点で見ていくと、いろいろなことをひらめくんです」 森下篤史

「批判することには能力はいらず、誰がやっても正しい」 森下篤史



 「正しいことに価値があるという情けない考え方の人がものすごく多いんです」―これはすごい。正しいことや批判の価値をしっかりと問いなおすべきだろう。「ボクシングでもリングの外では、やれガードが甘いだのなんだの言いますよね。でも、やっている本人は、わかっていてもできないんです。…リングの上でのたうち回ってみろ、ということですね」

「みんなが不可能だと思っているビジネスは、ニーズが多いわけです」 金森重樹


 こういうまなざしで商売の種を見つける訓練をしたいものだ。

「一位にならないと評価してもらえないのがスポーツの世界。そのため、モチベーションは当然高くなる。ところが、ビジネスの世界では…」 西田文郎



 スポーツとビジネスではモチベーションが違いすぎる。一位しか評価されない世界がどれほど厳しいかということだ。

「期待されている量以上のことをやっておくと、それが次の仕事につながってゆく」 中谷彰宏



 中谷彰宏は薄っぺらい、ありきたりな本を大量に出しているためにとても信頼できる人ではないし、このナルシスっぽい面立ちはさらに信用をなくす。でもいいことをいっていることもたしかにある。上の文は互酬性で考えろということである。いまの損得ではなく、あしたの貸しをつくっておけということである。

「好きなものにお金を使うと、必ず運が返ってくる」 中谷彰宏



 この言葉には賭けたいですね。わたしのような読書にお金をかける人間には。

「自分の趣味の世界を持っている人は、それに引っ張られない。吸収力がない人ほど、みんなと同じ話をしてしまっているんですね」 中谷彰宏


 レストランでみんなテレビの話をしているという風景に出会って、教養の貧困に思い至ったということだ。ニュースもそうだろう。あんな群がりに有益で根強い教養が生まれるわけがない。

「その人に与えられた才能というのは、楽をするためのものではなく、その道で苦労するためのもの」 中谷彰宏



 もし向いてないものに自分がたずさわっているとしたら、なぜ神様はこんなことをやらせているんだろうと考えろという。自分の向いていることのありがたさがわかる。喜びを得るためだという。慰めの言葉としたい。


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早速注文しました!

書評を読んで、「これは読みたい!」と思い、すぐ注文しました。配達されてくるのが楽しみですね。
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うえしん

Author:うえしん
世の中を分析し、知る楽しみを追究しています。興味あるものは人文書全般。神秘思想、仏教、労働論、社会学、現代思想、経済学、心理学、歴史学。。 そのときの興味にしたがって考えています。

Kindle本、2冊発売中です。

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