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06 25
2010

新刊情報・注目本

2010年6月に紹介する本

 6月刊の新刊情報です。なかには6月刊ではない新刊も混ざっています。

 これらの本の中で何冊電子ブックで読めることができるのでしょうね。ぜんぶ読めて1、2割引きではない半額ほどで読めるのなら電子ブックに移行したくなるのですが、まだまだなんでしょうね。

 ベストセラー本ではない売り上げが見込めない本ははやく電子ブック化したほうがコストはかからないのでしょうね。もっとも電子化してしまえば著者だけの利益になって出版社が必要なくなるというリスクも出てきますから、出版社ははやく紙本いがいの必要性を確保できないと淘汰されてゆくのでしょうね。

「若者はかわいそう」論のウソ (扶桑社新書)江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか? 落語でひもとくニッポンのしきたり (小学館101新書 84)格下婚のススメ

『「若者はかわいそう」論のウソ 』というこれまでの流れに棹差す本が出ましたね。反発を感じるのですが、感情的願望にひたっていたことを自覚しましたね。田中優子が『江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?』という本を出しましたが、貧困や下層という憐れさはなかったのでしょうかね。『格下婚のススメ』は男が稼げなくなった時代に必要な発想だと思いますが、収入が格上の女性はどれだけいるのでしょう。

自立が苦手な人へ―福沢諭吉と夏目漱石に学ぶ (講談社現代新書)幸せの新しいものさし結婚の才能

『自立が苦手な人へ』の長山靖生は目のつけどころがいいと思うのですが、すこし文学よりですね。『幸せの新しいものさし』は経済や金だけでない新しいものさしがほんとうに必要ですね。『結婚の才能』は主婦願望に鋭いまなざしを向けた『結婚の条件』の小倉千加子の新刊。

新興衰退国ニッポン (現代プレミアブック)幕末維新に学ぶ現在巨富への道

日本てほんとに衰退国なんですね。経済ランキングでは衰退しても市民が豊かに幸せに生きられる社会にしたら問題はないと思うのですが。山内昌之の『幕末維新に学ぶ現在』はたしかに幕末維新の時代にいまを重ねるべきだと思いましたが、わたしはまるで幕末維新の勉強をしたことがない。龍馬だって見ないし。歴史は経済から切ってくれないと政治史や英雄史観だけでは興味をもてないのですね。人物本位の歴史観がウソっぽいと思ってしまうのでしょうね。個人が歴史を動かしたのではなくて経済や情勢だとヒロイズムを拒否したいのでしょうね。堺屋太一が『巨富への道』という本を出すとは意外。

脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? (新潮文庫)うつを克服する10のステップ―セラピスト・マニュアルうつ病の認知行動療法うつを克服する10のステップ―ユーザー・マニュアルうつ病の認知行動療法

『脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? 』という機能をいいように使いたいですね。客観であるとか反省であるとかがいいことのように思われてきたのですが、自分を責めたり、ふさぎこむ気分をつくりだすとしたらそんな客観姿勢は自分を攻撃しているに等しいだけですね。客観より自分が気分がいいことを目的に転換するという発想をもたないとうつ病にひきずりこまれると思います。

非人間的なもの―時間についての講話 (叢書・ウニベルシタス)知識人の終焉 (叢書・ウニベルシタス)赤の書 ―The“Red Book”沈黙するソシュール (講談社学術文庫)

リオタールの本が新装版になっていますが、法政大学出版局は三千四千円と高いうえに小さな書店では手に入りませんから、このような出版社こそはやく電子ブック化するべきだと思います。ユングの『赤の書』は三万七千円もしますから注意。ぶったまげる値段だ。夢日記と豪華な挿画で門外不出とされていた本の翻訳。ユングは名前を聞く割には専門的すぎる書を読んでみる気にはなれないものですね。

反哲学入門 (新潮文庫)私の読書遍歴――猿飛佐助からハイデガーへ (岩波現代文庫)エゴイスト入門 (新潮文庫)世界史の構造

木田元の文庫化が多いようですが、フッサールとかハイデガーの現象学とか実存主義の説明がうまい人でしたっけ。柄谷行人が『世界史の構造』という本を出していますが、世界史をどのように料理しているのでしょうか。柄谷行人はわたしにとってテーマを読んでもそれについて語っているのかとわからないほどの人でしたが。

冷戦終焉20年―何が、どのようにして終わったのか世直し教養論 (ちくま新書)アップタウン・キッズ―ニューヨーク・ハーレムの公営団地とストリート文化戦争と資本主義 (講談社学術文庫)

冷戦が終わって20年もたつのですね。それから世界は様変わりしたのですが、失われた20年に重なりますから日本はこの時代に適応できなかったのでしょうね。

自分と未来のつくり方――情報産業社会を生きる (岩波ジュニア新書) (岩波ジュニア新書 656)若い人におくる龍馬のことば (ちくまプリマー新書)家族――新しい「親密圏」を求めて (自由への問い 第7巻)労働――働くことの自由と制度 (自由への問い 第6巻)

『自由への問い』というシリーズが岩波から出ていますが、日本は安定と保障は求めますが、自由をほとんど求めない国という気がします。「安定と保障のために死んでもいい」というお国柄がみずからの首を絞めている気がします。どうしてこんなに保守的なんだろう。

マッツィーニ 人間の義務について (岩波文庫)経済学・哲学草稿 (光文社古典新訳文庫)死の文化を豊かに (ちくま文庫)

マルクスの『経哲草稿』が光文社文庫から出ていますね。労働の疎外について語った学生運動時のバイブルとされた本ですが、光文社文庫はもうすこし重みのある装丁で出してほしい気がするのですが、このちゃちな装丁のせいで光文社古典文庫を一冊もほしいとは思いません。ちくま学芸文庫とか講談社学術文庫の豪華な装丁ならほしくなるのですが。

帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件 (新潮文庫)私は売られてきた (金原瑞人選オールタイム・ベストYA)出会い系のシングルマザーたち―欲望と貧困のはざまで神待ち少女家のない少女たち 10代家出少女18人の壮絶な性と生

「神待ち少女」というのは知らない男に泊めてもらう家出少女のことですね。家に泊めてもらっても関係を迫らないから神とよぶそうですね。

古代地中海世界のダイナミズム―空間・ネットワーク・文化の交錯近代ヨーロッパ史 (ちくま学芸文庫)近代都市パリの誕生---鉄道・メトロ時代の熱狂 (河出ブックス)

ヨーロッパはどう問えばいいのだろう。興味のきっかけがさいきんありません。若者の失業率の高さとその人生には興味がありますが、そういう報道や情報がなぜか入ってこないのですね。まあ、アメリカにしても憧れられたのはイメージやメディアのアメリカだけであって、一般のじっさいに生活する人の情報はほとんど入ってこなかったと思いますが。

明治国家の終焉 1900年体制の崩壊 (ちくま学芸文庫 ハ 32-1)戦後と高度成長の終焉  日本の歴史24 (講談社学術文庫)お寺と神社 その美を楽しむ方法 (KAWADE夢新書)そこに日本人がいた!―海を渡ったご先祖様たち (新潮文庫)

閉塞感が20年もつづいていますが、明治や高度成長期のありかたまで問い直さなければならないのかもしれませんね。日本はなにをめざして、なにに行きつまっているのか、温故知新ですね。

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プロフィール

うえしん

Author:うえしん
世の中を分析し、知る楽しみを追究しています。興味あるものは人文書全般。神秘思想、仏教、労働論、社会学、現代思想、経済学、心理学、歴史学。。 そのときの興味にしたがって考えています。

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